内診や経腟超音波が怖い、痛みや恥ずかしさがあるときは、そのことを受診先へ伝えられます。全員の原因を緊張や「心の弱さ」と決めず、本人の体調や過去の経験、どの検査が必要かを確認することから始めます。
受け続けることを達成目標にせず、説明を受けたうえでどう進めるかを相談します。痛みを我慢すれば治療結果が良くなる、不安で受診できないのは本人の責任、と扱わないでください。
受診前に伝える内容を、短いメモにできます
| 気になること | 確認・相談のポイント |
|---|---|
| 何をするか分からない | 今日はどの検査を、何のために行うか、しない場合や代替の限界も説明してほしい |
| 始める前に不安がある | 触れる前に声をかけてほしい。説明を聞いてから進めるか考えたい |
| 途中で止めたい | つらいときの合図を決め、合図したらいったん止めて確認してほしい |
| 担当者や同席の希望 | 医師・スタッフの希望や、付き添い等が可能かを予約時に確認したい |
| 予約どおり受けられそうにない | 薬と現在の周期を伝え、必要な診察・連絡と変更方法を聞きたい |
経腟超音波、内診の指診、採卵は同じ処置ではありません
腟内にプローブを入れる超音波、医師が指で触れて確認する診察、採卵等では目的や進め方、痛みへの対応が異なります。「今日はどの検査ですか」「何を確認するためですか」と聞き、始める前に説明を求められます。
必要な検査や頻度は、治療の方法・周期と本人の経過で変わります。全員タイミング療法で月二〜四回、採卵周期で週二〜三回と固定したり、腹部超音波に替えればいつも同じ情報が得られるとしたりせず、代わりの方法と分かる範囲を相談してください。
「いったん止めてほしい」を、開始前にも途中にも伝えます
説明を聞いても分からない点や、進めたくない気持ちがあるときは、そのまま伝えます。「手を上げたら止めてほしい」「痛いので、いったん止めて確認してほしい」等の合図をスタッフと決める方法があります。これは相談用の文例で、必ず希望どおり対応できると保証するものではありません。
英国GMCの身体のプライバシーに関わる診察の基準は、目的と方法・不快感の説明、同意、途中で止める希望の確認、プライバシーへの配慮を扱っています。国内での具体的な対応は受診先に確認します。
英国の全配置基準を日本の全施設で実施済みとは扱いません。GMC:Intimate examinations and chaperones
国内の厚生労働省の指針も、理解しやすい説明と患者の自己決定を尊重した診療情報の提供を扱っています。納得できないまま無理に進めず、必要性・行わない場合の見通しや相談先を聞いてください。厚生労働省:診療情報の提供等に関する指針
痛みや体調不良を、気持ちだけで説明しません
強い痛み、気分の悪さ、めまい等があればその場で伝えます。「力を抜けば痛くない」「痛みの大半は緊張」と決めることはできません。姿勢を変える・休止する等の対応も、状態を確認しながら医療者と相談します。
落ち着くために楽な呼吸や待合時間の過ごし方を試すことはできますが、息を一定秒数止める方法を必須にしたり、声を出せば副交感神経が働いて痛みが減ると保証したりしません。自分に合わない方法は続けず、痛みの評価や必要な診療の代わりにしないでください。
希望する担当者・同席や、過去の経験の伝え方を相談します
医師やスタッフの性別、説明の仕方、同席してほしい人等の希望は、予約や問診票で相談できます。担当者の在籍や時間・安全管理等により対応は異なり、すべての施設で女性医師の指定や付き添いが可能とは限りません。
過去につらい経験がある場合も、詳しい体験をその場ですべて話す必要はありません。「詳しく話すのは難しいが、触れる前に説明してほしい」とメモにする方法もあります。誰にどこまで共有するかも確認します。
麻酔や心理的な支援は、本人に必要かを相談します
採卵での麻酔・鎮静と、通常の内診での痛みや不安への対応は同じではありません。本人の処置・状態に応じた選択肢、安全性と帰宅時の注意、費用に含む範囲や追加費用を診療先に聞きます。全国共通の追加一〜二万円や、誰でも眠って内診できるという説明はできません。
強い恐怖や過去の体験が生活に影響する場合は、医師や心理職へ相談できます。プローブを自分で挿入する・毎回処置の段階を増やす等の手順を自己流の治療として示さず、必要な評価と本人の同意に基づく支援を相談してください。
受診や治療を見直すときも、必要な連絡を確認します
受診できない・休みたい場合は、現在の薬や周期と症状を伝えて診療先へ連絡し、必要なモニタリングと変更方法を聞きます。全員一〜二周期休んでも成績に影響しないとは保証できません。ほかの方法を全部試すまで、本人の治療を終える希望を否定することもしません。
不眠・食欲の変化や強い落ち込み等の支障があれば、二週間待たず相談してください。自分を傷つけそうなど安全を保てない場合は救急へ助けを求めます。ASRM:不妊のカウンセリングと支援、厚生労働省:こころの相談窓口
出典と確認日
2026年10月31日にGMCの診察に関する採用節、ASRM2023年改訂資料と国内の説明・相談案内を照合しました。英国基準と国内の施設体制を区別し、未確認の割合・研究引用、個人の治療効果を用いていません。
関連記事
免責事項
この記事は一般的な情報提供です。本人の診断・治療や個別の法的判断に代わるものではありません。状況に応じて医療機関、担当窓口や法律の専門家へ相談してください。

この記事を書いた人
EggLink編集部
医療・婦人科専門メディア
公的機関や医学会などの情報をもとに、女性の健康と医療の選択に役立つ情報を整理しています。