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高プロラクチン血症の原因と治療法|カバサールの効果

2026/4/19

高プロラクチン血症の原因と治療法|カバサールの効果

高プロラクチン血症とは、脳下垂体から分泌されるプロラクチンが過剰になる状態で、月経不順・不妊・乳汁分泌を引き起こします。カバサール(カベルゴリン)をはじめとした薬物療法で多くのケースで改善が期待できます。

この記事のポイント

  • 高プロラクチン血症の原因(機能性・腫瘍性・薬剤性)
  • 症状の特徴と診断方法
  • カバサール(カベルゴリン)の効果と使い方

高プロラクチン血症とは|プロラクチンの役割

プロラクチン(PRL)は脳下垂体前葉から分泌されるホルモンで、主に授乳中の母乳産生を促す役割があります。通常は非妊娠・非授乳時には低値に保たれていますが、何らかの原因で過剰になると月経・排卵・女性ホルモンの産生が抑制されます。基準値は測定法によりますが、非妊娠女性で25〜30ng/mL以下が一般的です。

高プロラクチン血症の原因

高プロラクチン血症は原因によって3種類に分けられます。原因を特定することで治療方針が変わるため、診断が重要です。

原因の種類と特徴

種類

原因

特徴

機能性高プロラクチン血症

ストレス、甲状腺機能低下症、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)

腫瘍なし。最も頻度が高い。生活改善・原疾患治療で改善することも

プロラクチノーマ(下垂体腺腫)

下垂体に良性腫瘍

プロラクチン値が著しく高い(100ng/mL超も)ことが多い。薬物療法が第一選択

薬剤性高プロラクチン血症

抗精神病薬、制吐剤(ドンペリドン)、降圧薬(メチルドパ)など

原因薬剤を中止・変更で改善。医師の指示なく自己中断しないこと

症状と見分け方

高プロラクチン血症の最も特徴的な症状は、授乳中でないのに乳汁が出ること(乳汁漏出)です。ただし、この症状が現れない場合も多く、月経不順や不妊で発見されるケースがあります。

主な症状

  • 乳汁漏出:授乳・妊娠なしで乳頭から乳汁が出る(特徴的な症状だが全例に現れるわけではない)
  • 月経不順・無月経:プロラクチン過剰がGnRH分泌を抑制し、卵巣機能を低下させる
  • 不妊:排卵障害・黄体機能不全を引き起こす
  • 性欲低下・膣乾燥:エストロゲン低下に伴う症状
  • 視野障害・頭痛:大型プロラクチノーマで視神経を圧迫している場合(緊急度が高い)

診断方法|血液検査と画像検査

診断は血液検査でプロラクチン値を測定することで行います。ただし、プロラクチンはストレス・食後・採血直前の刺激で一時的に上昇するため、安静後の空腹時採血が推奨されます。複数回測定して高値が持続するか確認することが重要です。

診断の流れ

  1. PRL測定(複数回):30ng/mL以上が持続する場合に高プロラクチン血症と診断
  2. 原因検索:甲状腺機能・薬剤歴の確認
  3. 頭部MRI:プロラクチノーマを否定するために実施(特にPRL値が高い場合)

治療法|カバサールの効果と使い方

高プロラクチン血症の標準治療はドパミン作動薬(カベルゴリン=カバサール、またはブロモクリプチン)です。これらの薬はプロラクチン産生を強力に抑制し、月経の正常化・腫瘍の縮小・妊孕性の回復を促します。

カバサール(カベルゴリン)の特徴

項目

内容

服用頻度

週1〜2回(ブロモクリプチンより少なく、服薬継続しやすい)

効果

プロラクチン値の正常化・腫瘍縮小・月経の回復・妊孕性改善

副作用

悪心・頭痛・めまい(服用初期に多い。食直後の服用で軽減できることが多い)

妊娠との関係

妊娠が確認されたら服用を中止(医師の指示に従う)。ただし妊娠判明まで服用継続可という報告もあり

費用(目安)

保険適用あり。3割負担で月2,000〜4,000円程度

治療効果の目安

  • 服薬開始後2〜4週間でプロラクチン値が低下
  • 月経の回復:通常2〜3か月以内
  • プロラクチノーマの縮小:多くのケースで6〜12か月以内に確認
  • 不妊治療と並行して使用することで排卵・着床を改善できる場合がある

よくある質問

Q. 高プロラクチン血症でも自然妊娠できますか?

薬物療法でプロラクチンが正常化すれば、排卵が回復して自然妊娠できるケースがあります。不妊治療を急いでいる場合は、婦人科・不妊専門医に相談して妊活と並行した治療計画を立てることが重要です。

Q. カバサールはいつまで飲み続けますか?

機能性の場合は2年程度の服薬後に減量・中止を試みることが多いです。プロラクチノーマでは腫瘍の大きさによって異なり、長期服薬が必要なケースもあります。自己判断で中止せず、必ず医師の指示に従ってください。

Q. ストレスでプロラクチンが上がることはありますか?

はい。プロラクチンはストレス・睡眠不足・採血の痛みなどで一時的に上昇します。そのため、診断には安静後の複数回測定が重要です。一度高値だったからといって高プロラクチン血症と確定するわけではありません。

Q. 甲状腺機能低下症が原因の場合はどう治療しますか?

甲状腺ホルモン補充療法(チラーヂンS)で甲状腺機能が正常化すれば、プロラクチンも自然に低下することが多いです。原疾患の治療が優先されます。

まとめ

高プロラクチン血症は月経不順・不妊・乳汁漏出の原因となりますが、カバサール(カベルゴリン)などの薬物療法で多くのケースで改善が期待できます。原因(機能性・腫瘍性・薬剤性)を正確に診断することが治療の第一歩です。乳汁分泌・月経不順・原因不明の不妊が続く場合は婦人科・内分泌科への相談をお勧めします。

※本記事は医療情報の提供を目的としており、診断・治療の代替となるものではありません。

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この記事を書いた人

EggLink編集部

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公開:2026/4/19更新:2026/5/2