
PMSに効く漢方薬おすすめ5選|加味逍遙散・当帰芍薬散の選び方と保険適用
PMS(月経前症候群)の治療に漢方薬は有効な選択肢のひとつで、イライラ型には加味逍遙散、むくみ・冷え型には当帰芍薬散が代表的です。保険適用で処方でき、低用量ピルとの併用も可能な漢方薬の選び方を解説します。
【この記事のポイント】
・PMSの漢方治療は体質(証)に応じた選薬が効果を左右する
・イライラ・気分変動には加味逍遙散、むくみ・冷えには当帰芍薬散が第一選択
・保険適用で月1,000〜2,000円(3割負担)、効果の実感には2〜3か月が目安
PMS治療における漢方薬の位置づけ
漢方薬はPMSの症状全般を穏やかに改善する治療法で、低用量ピルの副作用が気になる方や、ホルモン製剤を使いたくない方に特に適しています。
- 日本産科婦人科学会のPMSガイドラインでも漢方薬は推奨治療のひとつ
- 低用量ピルとの併用も可能
- 体質改善型の治療であり、根本的な改善が期待できる
- 副作用がピルより少ない傾向がある
PMS症状別おすすめ漢方薬5選
PMSの漢方治療では、最も強い症状と体質(証)に合わせた選薬が効果を決定づけます。
漢方薬名 | 適する症状 | 体質(証) | 特徴 |
|---|---|---|---|
加味逍遙散 | イライラ・怒りっぽい・頭痛・肩こり | 虚〜中間証 | PMSの第一選択として最も広く使用 |
当帰芍薬散 | むくみ・冷え・疲労感・めまい | 虚証(やせ型・冷え型) | 水滞を改善し、体を温める |
桂枝茯苓丸 | 下腹部痛・のぼせ・肩こり | 実証(体力中等度以上) | 瘀血を改善。月経痛にも有効 |
抑肝散 | 神経過敏・不眠・イライラ | 虚〜中間証 | 精神症状が強いPMSに。夜間の不安にも |
半夏厚朴湯 | のどの詰まり感・不安・抑うつ | 虚〜中間証 | 気の停滞を改善。不安感の強いPMSに |
加味逍遙散(かみしょうようさん)|PMS漢方の定番
加味逍遙散はPMSに最もよく処方される漢方薬で、イライラ・気分の変動・頭痛・肩こり・ほてりなど多彩な症状に対応する「気」と「血」の調整剤です。
- 月経前のイライラ・怒りっぽさを緩和
- 自律神経の調整作用で、のぼせ・冷えの混在にも対応
- 不眠・不安にも効果
- 1日3回、食前または食間に服用
当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)|冷え・むくみ型PMSに
当帰芍薬散は冷え・むくみ・疲労感が強い「虚証」の方に適した漢方薬で、水分代謝を改善しながら血を補い、PMSの身体症状を緩和します。
- 月経前のむくみ・体重増加を改善
- 冷え性の改善
- 貧血傾向のある方にも適する
- 妊活中・妊娠中にも使用可能(安全性が高い)
漢方薬の費用と保険適用
PMSに対する漢方薬の処方は保険適用が可能で、3割負担で月額約1,000〜2,000円程度です。
項目 | 費用目安(3割負担) |
|---|---|
初診料 | 約850円 |
漢方薬(1か月分) | 約800〜1,500円 |
合計(月額) | 約1,000〜2,000円 |
効果が出るまでの期間と飲み方のコツ
漢方薬の効果は穏やかに現れるため、通常2〜3か月の継続が必要です。食前または食間(空腹時)の服用が吸収率を高めます。
- 効果の実感:2〜3か月が目安(早い方は1か月で変化を感じることも)
- お湯に溶かして飲むと吸収が良い
- PMSの時期だけでなく毎日服用することで体質改善効果が高まる
- 3か月服用しても効果を感じない場合は処方の見直しを
よくある質問(FAQ)
Q. 漢方薬とピルは併用できますか?
A. 併用可能です。ピルでホルモン環境を安定させつつ、漢方薬で残る症状(冷え・イライラ等)をカバーする組み合わせは婦人科でもよく行われています。
Q. 漢方薬に副作用はありますか?
A. 一般的に副作用は少ないですが、胃腸障害・むくみ・血圧上昇(甘草含有の処方)等が起こる場合があります。定期的な血液検査が推奨されます。
Q. ドラッグストアの漢方薬と処方薬は同じですか?
A. 有効成分は同じですが、処方薬は生薬の配合量が市販品の2倍(満量処方)であることが多く、効果が高い傾向があります。費用面でも保険適用の処方薬が有利です。
Q. 漢方薬はPMSのどの症状に効きますか?
A. 精神症状(イライラ・不安・抑うつ)と身体症状(むくみ・冷え・頭痛・腹痛)の両方に効果が期待できます。症状に合った処方を選ぶことが重要です。
Q. 何科で処方してもらえますか?
A. 婦人科・漢方内科・心療内科で処方可能です。PMS症状の相談であれば婦人科が適しています。
まとめ
漢方薬はPMS治療の有効な選択肢で、イライラ型には加味逍遙散、むくみ・冷え型には当帰芍薬散が定番です。保険適用で月1,000〜2,000円と経済的負担も少なく、ピルとの併用も可能です。効果の実感には2〜3か月の継続が必要ですので、根気よく続けてみてください。
自分の体質に合った漢方を見つけよう
PMSの症状は人それぞれ。「一番つらい症状は何か」「体質は冷え型かのぼせ型か」を婦人科や漢方内科で相談し、自分にぴったりの処方を見つけてください。
この記事を書いた人
EggLink編集部
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