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PMSに漢方を考えるとき|薬の選び方・成分の違いと相談の目安

2026/4/19

更新:2026/10/29

PMS(月経前症候群)のつらさに漢方を考える場合も、症状の出方と生活への影響、体質や使用中の薬を医師・薬剤師へ伝えて相談しましょう。「イライラならこの薬」「冷えならこれ」と一つの症状だけで選んだり、複数の薬を自己判断で重ねたりしないことが大切です。

薬名が違えば、成分と注意点も異なります

医療用製剤の例確認しておきたい違い
当帰芍薬散下記ツムラ製剤は甘草を含まない。胃腸症状・発疹・肝機能異常などにも注意する
加味逍遙散下記ツムラ製剤は甘草・山梔子を含み、併用や長期使用に特有の注意がある
桂枝茯苓丸下記ツムラ製剤は甘草を含まないが、妊娠の可能性や肝機能障害などの注意がある

これは優劣や「自分に最も効く薬」を判定する表ではありません。各製剤には、体質や月経不順・月経困難などに応じた国内の効能・効果が記載されています。そのことだけで、PMSの全症状に同じ効果があると結論づけることはできません。市販薬も含め、手元の製品を確認します。

まず、月経との関係と困っていることを伝えます

PMSでは、月経前の心身の症状が問題になります。症状は人や月によって異なります。出血日、症状が始まる・軽くなる時期、仕事や学校・家事・対人関係への影響を記録すると相談に役立ちます。

NHSは症状日記や生活の見直し、必要に応じたホルモン治療、認知行動療法、抗うつ薬などの選択肢を説明しています。漢方だけを続けると決めず、症状と希望に合う治療を相談します。

生活に支障がある場合や気分の落ち込みが強い場合は、日記を数周期完成させるまで受診を待つ必要はありません。NHS:PMSの症状と治療の相談

甘草の有無は、薬ごとに確かめます

ツムラ加味逍遙散の添付文書には甘草が記載され、ほかの甘草やグリチルリチンを含む薬との併用で、偽アルドステロン症や低カリウム血症に伴うミオパチーへの注意があります。むくみや急な体重増加、血圧の上昇、力が入りにくい、筋肉のけいれんなどがあれば、服用を中止して速やかに相談してください。

一方、今回確認したツムラ当帰芍薬散・桂枝茯苓丸には甘草は含まれていません。それでも副作用や他の生薬の重複はあり得ます。「甘草がないから、ほかの漢方と自由に併用できる」とは考えず、使用中の全製品を伝えます。PMDA:加味逍遙散の成分・相互作用・副作用

妊娠の可能性と、長く続ける場合の確認

妊娠を希望している・妊娠の可能性がある・授乳中の場合は、開始前に伝えてください。各製剤で注意内容が異なります。加味逍遙散や桂枝茯苓丸には、妊娠中の使用を避けることが望ましい旨などが記載されており、別の漢方の説明を流用できません。

加味逍遙散では、山梔子を含む製剤の長期使用に関係する腸間膜静脈硬化症にも注意が必要です。繰り返す腹痛や下痢・便秘、腹部の張りなどは相談してください。皮膚や白目が黄色い、強いだるさなど肝機能障害が疑われる変化にも注意し、異常時は服用を中止して受診します。

改善しない場合は、処方と診断を見直します

確認した3製剤の添付文書はいずれも、体質・症状と経過を観察し、改善が認められない場合の漫然とした継続を避けるよう示しています。「漢方は最低数か月我慢するもの」と一律に考えず、いつ何を目標に見直すかを確認しましょう。

月経前以外も症状が続く、気分の変化が強い、日常生活を保ちにくい場合は、その経過も伝えてください。PMSと決めつけず、ほかの原因も含めて相談することが大切です。

参考資料と確認日

2026年10月29日に採用した節を確認しました。国内の医療用製剤の例であり、全製品の同一性やPMSへの一律の効果を示すものではありません。本記事の個別の医師監修は行っていません。

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EggLink編集部

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公開:2026/4/19更新:2026/10/29