EggLink

月経移動(生理日移動)の方法|ピルで生理をずらすやり方|Women's Doctor

2026/4/14

月経移動(生理日移動)の方法|ピルで生理をずらすやり方|Women's Doctor

月経移動(生理日移動)の方法|ピルで生理をずらすやり方と注意点

旅行・結婚式・試験など大切な予定と生理が重なりそうなとき、ピルを使って月経日を調整する「月経移動」が可能です。遅らせる方法と早める方法の2つがあり、それぞれのメリット・スケジュール・副作用を解説します。

【この記事のポイント】
・月経を「遅らせる方法」は予定月経日の5〜7日前から中用量ピルを服用するのが一般的
・月経を「早める方法」は前回の月経5日目から約10日間低用量ピルを服用する
・成功率は約90%以上。予定の2週間前までに受診するのが望ましい

月経移動の2つの方法|遅らせる vs 早める

月経移動には「遅らせる方法」と「早める方法」があり、イベントまでの残り日数と希望に応じて使い分けます。

項目

遅らせる方法

早める方法

使用するピル

中用量ピル(プラノバール)

低用量ピル(1相性)

服用開始

予定月経日の5〜7日前

前回月経の5日目

服用期間

イベント終了まで(最大14日程度)

約10〜14日間

月経が来るタイミング

服用中止後2〜3日

服用中止後2〜3日

メリット

直前でも対応可能、確実性が高い

イベント当日に薬を飲まなくて済む

デメリット

イベント中も服用が必要、副作用あり

1か月前からの計画が必要

成功率

約90〜95%

約85〜90%

生理を遅らせる方法|具体的なスケジュール

最も一般的な方法は、予定月経日の5〜7日前からプラノバール(中用量ピル)を1日1錠服用し、イベント終了日まで継続する方法です。

手順

  • 受診タイミング:予定月経日の7〜10日前(余裕を持って2週間前が理想)
  • 服用開始:予定月経日の5〜7日前から1日1錠
  • 服用継続:月経を避けたい最終日まで(最大10〜14日間)
  • 服用中止後:2〜3日で消退出血(月経)が始まる

注意点

  • 服用開始が遅すぎると(予定月経日の3日前以内)間に合わない可能性
  • 中用量ピルは吐き気が出やすいため、制吐剤の併用を検討
  • 服用中は飲酒を控えめに(肝臓への負担軽減)

生理を早める方法|低用量ピルを活用

イベント当日に薬を飲みたくない場合は、前回月経の5日目から低用量ピル(1相性)を約10日間服用し、中止後に消退出血を起こして月経を前倒しにする方法があります。

手順

  • 受診タイミング:前回月経中〜直後(イベントの約1か月前)
  • 服用開始:月経5日目から1相性低用量ピルを1日1錠
  • 服用期間:約10〜14日間(イベントの2週間以上前に中止)
  • 服用中止後:2〜3日で消退出血が始まり、イベント前に月経が終わる

月経移動の副作用と対策

中用量ピルでの月経移動では約20〜30%の方に吐き気が見られますが、就寝前服用と制吐剤の併用で大幅に軽減できます。

  • 吐き気:就寝前に服用する。制吐剤(ドンペリドン)を30分前に服用
  • 頭痛:鎮痛剤で対処可能
  • 不正出血:少量であれば服用を継続。大量の場合は受診
  • むくみ:短期間のため通常問題なし

低用量ピル服用中の方の月経移動

すでに低用量ピル(1相性)を服用中の方は、休薬期間を設けずに次のシートの実薬を続けて服用することで、簡単に月経を遅らせることができます。

  • 1相性ピル(マーベロン、ファボワール等):休薬せず新しいシートに移行
  • 3相性ピル(トリキュラー等):第3相の錠剤を追加服用(ただし不正出血のリスクあり)
  • 最大でプラス1シート分(21日間)の延長が可能

月経移動の費用と処方の受け方

月経移動は基本的に自費診療で、プラノバール処方の場合は診察料込みで約3,000〜5,000円が目安です。

費目

費用目安

診察料

約1,000〜2,000円

プラノバール(10〜14日分)

約1,500〜3,000円

制吐剤(必要な場合)

約500円

合計

約3,000〜5,000円

よくある質問(FAQ)

Q. 月経移動は何日前まで対応できますか?

A. 遅らせる方法は予定月経日の5日前までに受診すれば間に合う場合がありますが、7〜10日前の受診が確実です。早める方法は1か月前からの計画が必要です。

Q. 月経移動は何回でもできますか?

A. 医学的には可能ですが、頻繁なホルモン操作は月経周期の乱れにつながる可能性があるため、必要最小限にとどめることが望ましいでしょう。

Q. 月経移動後、次の生理は通常通り来ますか?

A. 多くの場合、1〜2か月以内に通常の周期に戻ります。まれに1周期程度のずれが生じることがあります。

Q. 月経移動中に妊娠する可能性はありますか?

A. 中用量ピルの短期服用は確実な避妊法ではありません。避妊が必要な場合は別途コンドーム等を使用してください。

Q. オンラインで月経移動の処方を受けられますか?

A. オンライン診療対応のクリニックで処方可能です。配送に1〜3日かかるため、余裕を持って受診してください。

まとめ

月経移動はピルを使って生理日をコントロールする方法で、遅らせる方法(中用量ピル)と早める方法(低用量ピル)の2種類があります。成功率は90%以上と高く、旅行・試験・結婚式などの大切なイベントに活用できます。予定の2週間前までの受診が理想です。

大切な予定があるなら早めに婦人科へ

「この日だけは生理を避けたい」という場面は誰にでもあります。月経移動は安全性が確立された方法ですので、遠慮せず婦人科に相談してみてください。余裕を持った計画が、確実な月経移動の成功につながります。

E

この記事を書いた人

EggLink編集部

医療・婦人科専門メディア

産婦人科・婦人科に関する正確で信頼性の高い情報をお届けします。医療監修のもと、女性の健康に役立つコンテンツを制作しています。

公開:2026/4/14更新:2026/5/4