EggLink

低用量ピルの保険適用条件|自費と保険の違いと費用

2026/4/19

低用量ピルの保険適用条件|自費と保険の違いと費用

低用量ピルの保険適用と自費の違い

低用量ピルは「治療目的(月経困難症・子宮内膜症)」であれば保険適用でLEP製剤が処方され、「避妊目的」であれば自費でOC(経口避妊薬)が処方されます。同じ成分でも処方目的で費用が異なります。

項目

保険適用(LEP)

自費(OC)

処方目的

月経困難症・子宮内膜症の治療

避妊

負担割合

3割(一般的な健康保険)

全額自費

対象製品

ヤーズ、ルナベル、フリウェル、ジェミーナ等

トリキュラー、マーベロン等

月額費用

約1,000〜2,500円

約2,500〜5,000円

保険適用の条件

保険適用でピルを処方してもらうには、「月経困難症」または「子宮内膜症」の診断が必要であり、問診・内診・超音波検査等を経て医師が診断を行います。

月経困難症の診断基準

  • 月経時に日常生活に支障をきたす程度の下腹部痛・腰痛
  • 鎮痛薬を毎月服用するレベルの痛み
  • 月経に伴う頭痛・吐き気・下痢等の随伴症状

子宮内膜症の場合

  • 超音波やMRIで内膜症の所見が確認された場合
  • 月経痛が進行性に悪化している場合

避妊も兼ねたいという場合でも、月経困難症の症状があれば治療目的として保険適用が可能です。

保険適用で処方される主なLEP製剤

保険適用のLEP製剤には一相性と連続服用型があり、症状や生活スタイルに合わせて選択されます。ジェネリックの登場で費用負担はさらに軽くなっています。

製品名

タイプ

特徴

3割負担(月額目安)

ルナベルLD

一相性21日

第一世代、実績豊富

約1,200〜1,500円

フリウェルLD

ルナベルGE

ジェネリックで低コスト

約600〜900円

ルナベルULD

超低用量21日

EE 0.020mgで副作用軽減

約1,500〜1,800円

フリウェルULD

ルナベルULD GE

超低用量のジェネリック

約800〜1,100円

ヤーズ

超低用量24日

ドロスピレノン配合

約1,300〜1,500円

ドロエチ

ヤーズGE

ヤーズのジェネリック

約800〜1,200円

ヤーズフレックス

連続服用(最大120日)

月経回数を減らせる

約2,000〜2,500円

ジェミーナ

連続服用(最大77日)

低用量で連続可能

約1,500〜2,000円

保険適用時の総費用

保険適用の場合、ピル代に加えて診察料・検査費用も3割負担になるため、総合的なコストは自費の半分以下になります。

費用項目

保険3割負担

頻度

診察料(再診)

約500〜800円

1〜3か月ごと

ピル代(ジェネリック)

約600〜1,200円/シート

毎月

血液検査

約1,000〜2,000円

年1〜2回

超音波検査

約1,000〜1,500円

必要時

初診時は検査が入るため3,000〜5,000円程度、再診は1,500〜2,500円程度が一般的です。

自費処方が必要なケース

避妊が主目的の場合、月経困難症の診断がつかない場合(月経痛が軽い等)、保険適用外のピル(マーベロン・トリキュラー等)を希望する場合は自費処方になります。

  • 避妊のみが目的で月経痛がほとんどない
  • ニキビ治療目的(月経困難症の診断がつかない場合)
  • マーベロン・トリキュラー等のOCを指名で希望
  • 海外渡航用に多めに処方してほしい

保険適用のピルを処方してもらうには

婦人科を受診し、月経痛や月経に伴う症状を正確に伝えることが保険適用への第一歩です。「つらいけど我慢している」という方こそ保険適用の対象になり得ます。

  1. 婦人科を予約(オンライン対応の医療機関もあり)
  2. 月経痛の程度、日常生活への影響、鎮痛薬の使用頻度を伝える
  3. 問診・内診・必要に応じて超音波検査
  4. 月経困難症の診断→LEP製剤の処方

よくある質問(FAQ)

Q. PMSだけでも保険は使えますか?

PMS単独での保険適用は難しいですが、月経痛も伴う場合は月経困難症の診断で保険適用になることがあります。

Q. 保険適用のピルでも避妊効果はありますか?

はい。LEP製剤も低用量ピルと同じ成分であり、避妊効果があります。治療目的の処方でも副次的に避妊効果が得られます。

Q. 保険と自費のピルを同時に処方してもらえますか?

同一医療機関での混合診療(保険と自費の同時処方)は原則できません。どちらかの枠で処方されます。

Q. 保険適用で処方してもらうのに内診は必須ですか?

初診時の内診は推奨されますが、問診と超音波検査で診断がつけば内診なしで処方する医療機関もあります。

Q. 引っ越し先でも同じピルを保険で処方してもらえますか?

はい。転院先の婦人科で同じ診断であれば継続処方が可能です。紹介状があるとスムーズです。

まとめ

低用量ピルは月経困難症・子宮内膜症の診断があれば保険適用で処方され、ジェネリックなら月額600〜1,200円程度で継続できます。月経痛で悩んでいる方は「保険が使えるかも」と知るだけで選択肢が広がります。まずは婦人科で症状を相談してみましょう。

保険適用のピルについて詳しく知りたい方は、当院の婦人科外来にご相談ください。

E

この記事を書いた人

EggLink編集部

医療・婦人科専門メディア

産婦人科・婦人科に関する正確で信頼性の高い情報をお届けします。医療監修のもと、女性の健康に役立つコンテンツを制作しています。

公開:2026/4/19更新:2026/5/4