EggLink

低用量ピルの始め方|処方から服用開始までの流れ

2026/4/19

低用量ピルの始め方|処方から服用開始までの流れ

低用量ピルを始めるための基本知識

低用量ピルは初回処方に医師の診察が必要で、問診・血圧測定を経て処方されます。月経初日から服用を開始するのが標準的な方法で、初日から避妊効果が得られます。

日本では低用量ピルは医師の処方箋が必要な薬であり、市販では購入できません。産婦人科、婦人科クリニック、またはオンライン診療で処方を受けます。

処方までの流れ

「予約→問診→診察→処方→薬の受け取り」の5ステップで、初診当日にピルを受け取れる医療機関がほとんどです。

  1. 予約:婦人科を予約(ピル処方希望と伝えるとスムーズ)
  2. 問診票の記入:既往歴、家族歴、喫煙歴、最終月経日など
  3. 医師の診察:血圧測定、体重確認、問診(内診は初回は必須でない場合が多い)
  4. 処方:症状や希望に合ったピルを選択、服用方法の説明
  5. 受け取り:院内処方 or 近隣薬局で受け取り

持っていくもの・伝えるべきこと

保険証、お薬手帳(あれば)、最終月経日のメモが必要で、血栓の家族歴・喫煙習慣・片頭痛の有無を正確に伝えることが安全な処方の前提です。

  • 保険証:月経困難症の診断がつけば保険適用の場合あり
  • 最終月経の開始日:処方タイミングの判断に必要
  • 既往歴:血栓症、片頭痛(前兆あり)、乳がん等の有無
  • 喫煙の有無:35歳以上の喫煙者は禁忌
  • 服用中の薬・サプリメント:相互作用の確認

服用の始め方|Day1スタートとSundayスタート

最も一般的な「Day1スタート」は月経開始日から服用を始める方法で、その日から避妊効果が得られます。「Sundayスタート」は月経開始後の最初の日曜日から始める方法です。

方法

開始日

避妊効果の開始

メリット

Day1スタート

月経初日

即日

最もシンプル、追加避妊不要

Sundayスタート

月経後の最初の日曜日

7日後

週末に生理が来ない

Quickスタート

いつでも

7日後

すぐ始められる

Day1スタート以外の方法では、最初の7日間はコンドームの併用が必要です。

飲み方の基本ルール

毎日同じ時間に1錠を水で飲むのが基本ルールです。21錠タイプは21日服用+7日休薬、28錠タイプは休薬期間なく28日連続で飲みます。

  • 21錠タイプ:21日間実薬→7日間休薬→次のシートを開始
  • 28錠タイプ:21日間実薬+7日間偽薬(プラセボ)→次のシート
  • 24錠タイプ(ヤーズ等):24日間実薬+4日間偽薬
  • 連続服用タイプ:最大77〜120日連続服用→4日休薬

休薬期間(偽薬期間)中に消退出血(生理様の出血)が起こります。

飲み始めに出やすい副作用と対処法

服用開始1〜2か月に出やすい副作用は吐き気、不正出血、頭痛、乳房の張りですが、多くは身体がホルモンに慣れる3か月目以降に軽減します。

副作用

対処法

受診の目安

吐き気

就寝前に服用、食後に飲む

2週間以上続く場合

不正出血

3か月は様子を見る

大量出血が続く場合

頭痛

市販鎮痛薬で対応

前兆を伴う片頭痛が出現した場合

乳房の張り

経過観察

1〜2か月で自然に軽快

ふくらはぎの激しい痛み、突然の胸痛、激しい頭痛、視野の異常は血栓症の兆候の可能性があり、即座にピルを中止して受診してください。

初回処方後のフォローアップ

初回処方では1〜3シート分が処方されることが多く、1〜3か月後に再診して副作用の確認とピルの継続判断が行われます。

  • 1か月後:副作用の確認、血圧測定
  • 3か月後:ピルの合う・合わないの最終判断
  • 6か月〜1年後:血液検査(肝機能・脂質等)の実施
  • 年1回:子宮頸がん検診、乳がん検診の推奨

よくある質問(FAQ)

Q. 低用量ピルは何歳から飲めますか?

月経が開始していれば処方可能です。10代からの服用も医学的に問題ありません。

Q. 内診がないと処方してもらえませんか?

初回は内診なしで処方する医療機関も多くあります。ただし年1回の子宮頸がん検診は推奨されます。

Q. オンラインでも初回から処方してもらえますか?

はい。多くのオンラインサービスで初診からピル処方が可能です。血圧計があれば自宅で測定値を伝えることもできます。

Q. 飲み始めてすぐに避妊効果はありますか?

月経初日開始(Day1スタート)であればその日から有効です。それ以外の開始法では7日間はコンドーム併用が必要です。

Q. ピルを飲み始めたら生理はどうなりますか?

休薬期間(偽薬期間)に消退出血が起こり、これが「生理」の代わりになります。通常の月経より出血量が少なく、痛みも軽くなる方がほとんどです。

まとめ

低用量ピルの始め方は、婦人科を受診して問診と血圧測定を受け、月経初日から服用開始するのが最もシンプルです。最初の1〜2か月は軽い副作用が出ることがありますが、3か月以降に安定する方がほとんどです。不安なことは受診時に何でも聞いてください。

ピルの処方を希望される方は、当院の婦人科外来またはオンライン診療をご利用ください。

E

この記事を書いた人

EggLink編集部

医療・婦人科専門メディア

産婦人科・婦人科に関する正確で信頼性の高い情報をお届けします。医療監修のもと、女性の健康に役立つコンテンツを制作しています。

公開:2026/4/19更新:2026/5/4