更年期かもしれないと感じたら、症状、月経の変化、使っている薬、生活への影響を伝えて相談しましょう。FSHなど一つの数値や質問票の点数だけで、閉経・更年期障害や治療方法を決めることはできません。必要な検査は、年齢や症状、ほかの病気の可能性などに応じて判断されます。
婦人科や、かかりつけ医で困っている症状を伝える
ほてり、発汗、月経の変化、眠りや気分のつらさなどは、婦人科・更年期外来や、かかりつけ医で相談できます。動悸やだるさなども、自分で更年期だけの問題と決めず伝えてください。必要に応じて、ほかの診療科との連携を相談します。
突然の強い症状がある場合は、通常の更年期外来の予約を待たず診察を求めてください。
診察では、月経・症状・薬・既往歴を確認する
日本女性心身医学会の一般向け解説は、十分な問診を行い、症状・月経、病歴、生活環境などを確認し、必要な検査でほかの病気を調べることを説明しています。
| 確認項目 | 準備する情報 |
|---|---|
| 月経・出血 | 最後の月経、周期や量の変化、不規則な出血、子宮や卵巣の手術歴など。 |
| 困っている症状 | いつから、どんなとき、どの程度か。睡眠・仕事・家事への影響も伝える。 |
| 使用中の薬 | ホルモン剤や避妊薬、市販薬・サプリを含む一覧。検査前に自分で止めない。 |
| これまでの病気・検査 | 持病、治療歴、以前の検査結果、ほかの診療科で受けた説明。 |
採血が全員に必須とは限らない
NICEは、更年期移行期や閉経の確認について、ほかに健康上の問題がない45歳以上で、関連症状と月経の変化などがある場合に、検査をせず判断する条件を示しています。一方、年齢や症状によってはFSHなどを調べることがあります。
閉経の確認と、つらい症状の原因や治療をどう考えるかは分けて評価します。日本で受診するときも、検査を受ければ1回で必ず診断できると考えず、何を確認するための検査かを医師に聞きましょう。
FSH・E2・AMHを、一つの「閉経の基準表」にしない
ホルモン値は月経や薬などの条件で解釈が変わります。NICEは、45歳以上の更年期移行期・閉経の確認にAMHやE2などを使わないことや、ホルモン避妊薬等の使用中にFSHで判断しない条件を示しています。
高い・低いという一つの値だけで自己判断せず、検査時の状況と一緒に説明を受けてください。ホルモン検査を読むときの条件と限界も整理しています。40歳未満で月経が来ないなどの場合も、年齢だけで更年期とせず早めに相談しましょう。
ほかの病気を確認する検査は、症状に応じて相談する
必要に応じて、甲状腺などの採血、婦人科の診察や超音波、骨などの評価が提案される場合があります。一つの数値が基準範囲内だから、すべての病気が除外できるわけではありません。
内診や超音波が不安な場合は、何を調べるためか、どの方法で行うか、痛みや配慮について相談できます。全員同じ順番・時間・費用で検査を行うと考えず、提案の理由と自己負担を受診先で確認してください。
質問票は、つらさを伝える道具として使う
SMIなどの質問票は、症状や生活の負担を整理して医療者へ伝える助けになります。点数だけで閉経を確定したり、漢方・HRT・精神科治療などを自分で選んだりするものではありません。
結果と、自分がいちばん困っていること、希望を合わせて相談しましょう。HRTの効果・リスクを相談するときも、治療を考える材料になります。
結果を聞いたら、次の確認と連絡先まで決める
- 今回分かったことと、まだ分からないこと。
- 追加の検査や再診が必要か、次はいつか。
- 治療する場合の目的、効果を確認する時期、副作用時の連絡先。
- 症状が変わった場合や出血がある場合、どう相談するか。
症状がつらいときは、検査結果の数値だけで我慢せず、その負担を医療者へ伝えてください。
確認した資料
2026年10月24日に確認。

この記事を書いた人
EggLink編集部
医療・婦人科専門メディア
公的機関や医学会などの情報をもとに、女性の健康と医療の選択に役立つ情報を整理しています。