
エストラーナテープは不妊治療・更年期治療で広く使われる経皮エストロゲン製剤です。エストラーナテープはお腹や腰・臀部の皮膚に貼ることでエストロゲンを補充し、経口薬より肝臓への負担が少ないという特徴があります。正しい貼り方・貼り替えタイミングを守ることが治療効果を最大化します。
この記事のポイント
- エストラーナテープの正しい貼り方と貼り場所
- 貼り替えタイミングと1枚あたりの使用時間
- かぶれ・剥がれなどトラブルへの対処法
エストラーナテープとは
エストラーナテープ(一般名:エストラジオール経皮吸収型製剤)は、合成エストラジオールを皮膚から吸収させる貼り薬です。不妊治療(凍結胚移植の準備・黄体期サポート)と更年期症状の治療の両方に使われます。0.72mg(エストラーナ0.72mg)と1.44mg(エストラーナ1.44mg)の2種類があり、医師の指示に従って使用します。
正しい貼り方
貼る場所はお腹(おへその下から下腹部)・腰・臀部(お尻)が標準的です。乳房・顔・デリケートゾーンには貼らないでください。
貼り方の手順
- 貼る部位の皮膚を清潔にし、完全に乾かす(石けんの残りを取り除く)
- 透明フィルムの剥離紙を半分めくり、粘着面に触れないようにする
- 貼る部位にテープを当てて残りの剥離紙を外しながら貼り付ける
- 手のひらで30秒ほど押さえて密着させる
- 次回は前回と異なる場所に貼る(同じ場所に連続して貼るとかぶれやすい)
貼り付けを成功させるコツ
- 体毛が少ない部位を選ぶと粘着力が高い
- 入浴後1時間以上たってから貼る(皮膚が完全に乾いた状態で)
- 冬は貼る前に手で少し温めると密着しやすい
- 水泳・激しい運動の前は貼り替えるか固定テープで補強
貼り替えのタイミング
エストラーナテープは通常、2日ごと(48時間ごと)の貼り替えです。処方された枚数・部位・タイミングは医師の指示に従ってください。不妊治療では移植前後のスケジュールが決まっているため、貼り忘れ・貼り誘発しないよう注意が必要です。
状況 | 対応 |
|---|---|
貼り替えを忘れた(12時間未満) | 気づいたときにすぐ新しいテープを貼る |
貼り替えを忘れた(12時間以上) | クリニックに連絡して指示を仰ぐ |
入浴・プールで剥がれた | 乾いたら新しいテープを貼る。次の貼り替えは予定通り |
かぶれ・肌トラブルへの対処
経皮製剤で最も多いトラブルは貼付部位のかぶれ(接触性皮膚炎)です。以下の対策が有効です。
- 毎回異なる部位に貼る(ローテーション:右腹→左腹→右腰→左腰など)
- かぶれが起きた部位は2週間以上休ませる
- 軽いかぶれには市販のステロイドクリームを短期間使用(医師に相談)
- かぶれがひどい場合はジェルタイプへの変更を相談(ディビジェル等)
使用上の注意点
- MRI検査前は外す(金属成分が含まれているため)
- 日光に当たる部位は避ける(色素沈着の可能性)
- 子供・ペットが触れないよう管理する
- 使用済みテープは折り畳んでゴミ箱へ(エストロゲンが残っている)
よくある質問
Q. エストラーナテープは何枚まで使えますか?
A. 処方医の指示に従って使用してください。不妊治療では1〜4枚程度を貼る場合があります。自己判断で枚数を増減しないでください。
Q. 温泉・プールに入っても大丈夫ですか?
A. 短時間の入浴は問題ありませんが、長時間の水中活動(水泳・プール)では剥がれやすくなります。重要な治療スケジュール中は剥がれに注意し、剥がれた場合はすぐ新しいものを貼ってください。
Q. かぶれがひどい場合は使用を中止すべきですか?
A. かぶれがひどい場合は必ずクリニックに連絡してください。ジェルタイプ(ディビジェル)への変更や、貼り場所の見直しで対処できることが多いです。勝手に中止すると治療に影響します。
Q. エストラーナテープは冷蔵保存が必要ですか?
A. 直射日光・高温多湿を避けて室温保存です。冷蔵庫保存は不要ですが、夏場は涼しい場所に保管してください。
まとめ
エストラーナテープはお腹・腰・臀部に2日ごとに貼り替える経皮エストロゲン製剤です。正しい貼り方・貼り場所のローテーション・入浴後の乾燥確認を守ることで、かぶれを防ぎ安定した薬効を維持できます。貼り忘れ・剥がれが起きた場合は自己判断せず、クリニックに連絡して指示を仰いでください。
【免責事項】本記事は一般的な医療情報の提供を目的としており、特定の診断・治療を推奨するものではありません。使用方法は処方医の指示に従ってください。
この記事を書いた人
EggLink編集部
医療・婦人科専門メディア
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