メノエイドコンビパッチは、エストラジオールと酢酸ノルエチステロンを含む処方薬です。ほてり・発汗などに使う貼り薬で、貼る場所は下腹部です。薬の名前が似ていても、エストロゲン単独の貼付薬や他のホルモン製剤と同じ使い方にはしません。
薬の内容と、最初に確認したいこと
| 項目 | メノエイドコンビパッチの案内 |
|---|---|
| 成分 | 1枚中にエストラジオール0.62mg、酢酸ノルエチステロン2.70mg。製剤に含まれる量で、1日の吸収量ではない |
| 対象となる症状 | 更年期障害・卵巣欠落症状に伴うほてりや発汗。子宮のない方には使用しない |
| 通常の用法 | 1回1枚を3〜4日ごと(週2回)に下腹部へ。実際の処方指示を確認する |
| 保管 | 2〜8℃。受け取った薬の保管方法と、持ち運びを薬局で確認する |
エストラジオールは卵胞ホルモン、酢酸ノルエチステロンは黄体ホルモンにあたります。黄体ホルモンを一緒に含むのは、エストロゲンによる子宮内膜への影響を抑えるためです。製造販売元は久光製薬です。PMDA:メノエイドコンビパッチ添付文書(2025年10月改訂)
貼るのは、傷や湿疹のない下腹部です
- ベルトが当たるところを避け、下腹部のなめらかな場所を選びます。腰や臀部など、下腹部以外に広げて考えないでください。
- 貼る場所を清潔にし、水分をよく取り除きます。傷・湿疹・皮膚炎のある場所や乳房には貼りません。
- 開封したら速やかに、粘着面をなるべく触らずに保護フィルムを外して貼ります。全体と端をしっかり押さえ、貼付後は手を洗います。
- 交換は処方された日程で行い、皮膚への刺激を減らすため前と違う場所に貼ります。薬を半分などに切って使いません。
図で確認したい場合は、PMDAの患者向医薬品ガイド(使い方は3〜4ページ)を薬剤師と一緒に確認できます。薬が合うかどうかや効果は、貼り方だけで決まるものではありません。
剥がれた・貼り忘れたときは、2回分をまとめません
貼った薬が剥がれた場合は、再び貼るか、貼り直せないときに新しいものを使用する案内です。毎回必ず新しい薬を追加するのではありません。粘着が戻らない、繰り返し剥がれる場合や、その後の交換日が分からない場合は、薬剤師に相談してください。
貼り忘れに気づいた場合、患者ガイドは1枚を下腹部に貼り、2回分を一度に貼らないよう案内しています。次回の交換日や、すでに多く貼ってしまった場合の対応は、処方元・薬局へ確認します。自己判断で枚数や交換間隔を増減しないでください。
出血や皮膚の変化を、一定期間我慢する必要はありません
使用中は不正出血、乳房の張り・痛み、貼った場所の赤みやかゆみなどが起こることがあります。症状と始まった日、出血の量や頻度を処方元に伝えてください。「6か月以上続くまで相談しない」という待ち方はしません。繰り返す出血、長引く出血、強い皮膚炎や水疱、生活に支障のある症状は早めに相談できます。
薬の副作用か、他の病気があるかは症状だけでは分かりません。特に原因が分かっていない出血がある場合は、使用前から診察で伝えることが必要です。症状が改善しない場合も、薬を増やす前に治療の見直しを相談してください。
急な息苦しさや足の腫れは、すぐに連絡・受診します
この薬でも血栓症などの重大な副作用が起こることがあります。足の急な腫れ・痛み、息苦しさ、全身のじんましんに喉の異常やふらつきが伴うなど、重大な副作用が疑われる場合は使用を中止し、直ちに医師へ相談・受診してください。
急激な呼吸困難や意識の異常では救急要請を含め、すぐに助けを求めます。症状が全部そろうまで待たないでください。
「貼り薬だから血栓症は起きない」「肝臓の病気があっても安全」とは言えません。乳がん・血栓症などの既往、肝臓の病気、妊娠の可能性や授乳、今後の手術・長期安静、他の薬やサプリを事前に伝えてください。使用できない条件は添付文書の禁忌と処方医の判断で確認します。
検査と継続・中止の方針を、処方元と決めます
使用前に病歴や家族歴、乳房・婦人科の検査を確認し、使用中も定期的な診察が必要です。長期のホルモン療法には乳がんなどのリスクに関する報告があり、症状の改善とリスクの両方を踏まえて必要性を見直します。すべての方へ同じマンモグラフィの間隔や一律の使用年数を指定するものではありません。
中止方法も全員に同じ減らし方を当てはめません。通常の継続・変更は処方医と相談し、血栓症や重いアレルギーが疑われる症状があるときは、通常の予約や段階的な減量を待たないでください。
出典と確認日
2026年10月26日に、上記PMDA添付文書の成分・適応・用法・保管・禁忌・副作用・適用上の注意と、2024年3月更新の患者ガイドの使い方・注意事項を確認しました。効果が出る週数や、この製剤について確認していないリスク低下率を保証していません。医師による本記事の個別監修はありません。

この記事を書いた人
EggLink編集部
医療・婦人科専門メディア
公的機関や医学会などの情報をもとに、女性の健康と医療の選択に役立つ情報を整理しています。