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女性ホルモン用語集|知っておきたい50のキーワード解説

2026/4/19

女性ホルモン用語集|知っておきたい50のキーワード解説

女性ホルモンに関連する医学用語を50のキーワードに厳選し、わかりやすく解説します。診察室で聞いた言葉、検査結果に書かれた用語の意味がすぐにわかる「ホルモン用語集」です。

この記事でわかること

  • ホルモン名・ホルモン検査の用語
  • 婦人科で使われる疾患名・治療名の略語
  • 不妊治療・更年期医療でよく出る専門用語

主要ホルモン用語(A〜E)

AMH(抗ミュラー管ホルモン)

Anti-Müllerian Hormoneの略。卵巣の前胞状卵胞から分泌されるホルモンで、卵巣に残る卵子数の指標(卵巣予備能)を示す。月経周期を問わず測定できるため、不妊検査の基本項目として広く使われる。年齢とともに低下し、0.5ng/mL未満は卵巣予備能低下の目安とされる。

E2(エストラジオール)

エストロゲン(卵胞ホルモン)の主要な活性型。卵胞期に卵巣から分泌されピーク値を迎え、排卵を引き起こす。骨密度維持・皮膚の潤い・心血管保護など全身に作用する。閉経後に急激に低下し、更年期障害の主な原因となる。

エストロゲン(Estrogen)

女性の性ホルモンの総称。E1(エストロン)・E2(エストラジオール)・E3(エストリオール)の3種があり、生殖年齢ではE2が主体、妊娠中はE3が増加、閉経後はE1が主体となる。

主要ホルモン用語(F〜L)

FSH(卵胞刺激ホルモン)

Follicle-Stimulating Hormoneの略。脳下垂体から分泌され、卵巣の卵胞発育を促す。月経2〜5日目の測定が基本。10mIU/mL以上は卵巣予備能低下のサイン。40mIU/mL以上では早発卵巣不全(POI)の可能性がある。

GnRH(性腺刺激ホルモン放出ホルモン)

Gonadotropin-Releasing Hormoneの略。視床下部から分泌され、FSH・LHの分泌を調節する。ストレスや極端な体重変化によって分泌が抑制され、無月経の原因となることがある(視床下部性無月経)。

LH(黄体形成ホルモン)

Luteinizing Hormoneの略。排卵直前にLHサージ(急激な上昇)が起こり、排卵を誘発する。LH/FSH比が2以上は多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)を疑う指標の一つ。排卵検査薬(尿中LHを検出)の原理はこのLHサージを捉えること。

主要ホルモン用語(P〜T)

PRL(プロラクチン)

下垂体から分泌される乳汁分泌ホルモン。授乳中は高値になり排卵を抑制する。非妊娠・非授乳期に過剰分泌される「高プロラクチン血症」は無月経・不妊の原因となる。原因として下垂体腺腫(プロラクチノーマ)・甲状腺機能低下・薬剤性がある。

プロゲステロン(Progesterone)

黄体ホルモンとも呼ばれ、排卵後に黄体から分泌される。子宮内膜を受精卵が着床しやすい状態(分泌期)に変化させ、体温を上昇させる(高温期の原因)。黄体機能不全では低値となり不妊・流産の原因になりうる。

TSH(甲状腺刺激ホルモン)

Thyroid-Stimulating Hormoneの略。下垂体から分泌され、甲状腺ホルモン産生を調節する。不妊・流産・更年期症状に似た症状が甲状腺機能異常(橋本病・バセドウ病)から来ることがあり、婦人科でも基本検査項目に含まれることが多い。

疾患・病態の用語

PCOS(多嚢胞性卵巣症候群)

Polycystic Ovary Syndromeの略。卵胞が多数形成されるが排卵に至らない状態。排卵障害・月経不順・男性ホルモン高値が特徴。日本人女性の5〜8%に見られる。インスリン抵抗性との関連があり、ライフスタイル改善(体重管理)が治療の基本。

POI(早発卵巣不全)

Premature Ovarian Insufficiencyの略。40歳未満での卵巣機能低下(閉経)。FSH高値・E2低値・無月経が続く状態。原因不明のことも多く、染色体異常・自己免疫疾患・治療後(抗がん剤・放射線)が関わることもある。HRTが骨・心血管保護のために推奨される。

GSM(閉経関連泌尿生殖器症候群)

Genitourinary Syndrome of Menopauseの略。閉経後のエストロゲン低下による外陰部・膣・膀胱・尿道の萎縮・乾燥症状の総称。性交痛・膣乾燥・頻尿・尿漏れが主症状。局所エストロゲン療法(膣剤)が有効。

治療・検査の用語

HRT(ホルモン補充療法)

Hormone Replacement Therapyの略。更年期・閉経後のエストロゲン低下を薬で補う治療。ホットフラッシュ・不眠・GSMなどに高い効果を示す。経口薬・経皮パッチ・ジェル・膣剤などの剤形がある。

IVF(体外受精)

In Vitro Fertilizationの略。採卵した卵子と精子を体外で受精させ、胚を子宮に移植する不妊治療。2022年の日本産科婦人科学会データでは、採卵周期約45万件、生産分娩数約6.9万件(全出生児の約7.2%)。

DXA(骨密度測定)

Dual-energy X-ray Absorptiometryの略。X線を用いた最も正確な骨密度測定法。若年成人平均値(YAM)との比較でT値が−2.5以下で骨粗しょう症と診断。閉経後女性(特に65歳以上)への定期測定が推奨される。

よくある質問(FAQ)

Q. 検査結果に「卵胞期」「黄体期」と書いてありますが何ですか?

月経周期の時期区分です。卵胞期は月経開始〜排卵前(前半)、黄体期は排卵後〜次の月経前(後半)を指します。ホルモン検査の基準値は時期によって異なります。

Q. 「ゴナドトロピン」とは何ですか?

FSH・LHを合わせた「性腺刺激ホルモン」の総称です。不妊治療の排卵誘発剤として注射で使用されることがあります。

Q. 「ホルモン感受性乳がん」とはどういう意味ですか?

エストロゲン・プロゲステロン受容体を持つ乳がんで、女性ホルモンの刺激で増殖しやすいタイプを指します。HRTや経口避妊薬の使用に際して注意が必要です。

まとめ

女性ホルモン関連の用語は複雑ですが、AMH・FSH・LHなど主要なホルモンの役割を把握しておくと診察時の理解が深まります。検査結果の見方や治療法の選択で疑問があれば、遠慮なく担当医に質問することが大切です。

免責事項:本記事は一般的な医療情報の提供を目的としており、個別の医療アドバイスではありません。症状や治療方針については必ず医師にご相談ください。

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この記事を書いた人

EggLink編集部

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公開:2026/4/19更新:2026/5/2