
エストラーナテープの正しい貼り方|貼る場所・交換頻度・注意点
エストラーナテープはエストラジオール(エストロゲン)を皮膚から吸収させる貼り薬で、不妊治療の凍結胚移植や更年期のホルモン補充療法(HRT)に使用されます。経口薬と異なり肝臓を経由しないため、血栓リスクが低い点が大きなメリットです。
この記事では、エストラーナテープの正しい貼り方・交換タイミング・副作用・トラブル対処法を解説します。
📌 この記事のポイント
- 下腹部・臀部に貼付し、2日ごとに貼り替える
- 毎回同じ場所に貼らず、左右交互にローテーション
- 入浴・シャワーは可能だが、こすらないよう注意
- かぶれた場合はステロイド軟膏で対処し、貼付部位を変更
エストラーナテープの基本情報
項目 | 内容 |
|---|---|
一般名 | エストラジオール |
規格 | 0.72mg(1枚あたり) |
貼付部位 | 下腹部または臀部 |
交換頻度 | 2日に1回(48時間ごと) |
主な用途 | 凍結胚移植の内膜調整、HRT |
正しい貼り方の手順
エストラーナテープの効果を最大限に発揮するには、正しい貼り方が重要です。以下の手順を参考にしてください。
貼り方の5ステップ
- 貼付部位を清潔にする:入浴後など、皮膚が清潔で乾いた状態で貼る
- パウチから取り出す:ライナー(保護フィルム)を半分ずつ剥がしながら貼る
- 空気が入らないように密着:手のひらで約10秒間しっかり押さえる
- 端が浮かないことを確認:特にテープの縁をしっかり押さえる
- 前回と異なる場所に貼る:左下腹部→右下腹部→左臀部→右臀部のローテーション
貼ってはいけない場所
- 乳房の上(乳がんリスクの観点から避ける)
- 腰のベルトラインや下着のゴムが当たる場所(剥がれやすい)
- 傷・かぶれ・湿疹がある部位
- クリーム・ローションを塗った直後の肌
不妊治療での使い方|凍結胚移植のホルモン補充
凍結胚移植のホルモン補充周期では、月経開始後からエストラーナテープを1日2〜6枚程度貼付し、子宮内膜を8mm以上に成長させます。内膜が十分に肥厚した後、黄体ホルモン製剤を追加し、移植日を決定します。
テープの枚数は内膜の成長状況に応じて医師が調整します。自己判断で枚数を変更しないでください。
副作用とトラブル対処法
エストラーナテープで最も多いトラブルは貼付部位のかぶれ(接触性皮膚炎)です。約10〜20%の方に見られますが、対処法を知っておけば多くの場合継続可能です。
トラブル | 原因 | 対処法 |
|---|---|---|
かぶれ・かゆみ | テープの粘着剤に対するアレルギー | ステロイド軟膏を塗布後に貼る。貼付部位のローテーション |
テープの剥がれ | 汗、入浴、衣類の摩擦 | 医療用テープで端を補強 |
不正出血 | エストロゲンの影響 | 少量なら経過観察。医師に報告 |
乳房の張り | エストロゲンの作用 | 多くは一時的。強い場合は用量調整 |
入浴・運動・日常生活での注意点
エストラーナテープは防水仕様ですが、完全防水ではありません。入浴やシャワー中はテープを貼ったままで問題ありませんが、テープ部分を強くこすらないようにしてください。
- 入浴:貼ったままでOK。長時間の湯船は剥がれの原因になることがある
- 運動:通常の運動は問題なし。大量発汗時は剥がれやすくなる
- 温泉・サウナ:短時間なら可能だが、粘着力が低下する場合がある
- 飛行機移動:問題なし。血栓リスクは経口薬より低い
よくある質問
Q. テープが途中で剥がれたらどうすればよいですか?
A. 剥がれてから数時間以内なら貼り直してください。完全に剥がれた場合は新しいテープを貼り、次の交換日は予定通りとします。
Q. テープの跡が残りませんか?
A. 粘着剤の跡が残ることがあります。ベビーオイルやオリーブオイルで優しく拭くと取れやすくなります。
Q. かぶれがひどくて貼れません。代替薬はありますか?
A. ジェル剤(ル・エストロジェル)や内服薬(ジュリナ)への変更を医師に相談してください。
Q. 複数枚貼る場合、近くに貼ってもよいですか?
A. テープ同士が重ならなければ近くに貼っても問題ありません。吸収への影響はありません。
Q. エストラーナテープを貼りながら性交渉は可能ですか?
A. テープは下腹部や臀部に貼るため、性交渉に支障はありません。
まとめ|正しい貼り方で効果を最大限に
エストラーナテープは血栓リスクが低く、安定したエストロゲン補充ができる優れた薬剤です。かぶれ対策と貼付部位のローテーションを心がけることで、快適に使用を続けられます。使い方に不安がある場合は医師・看護師にお気軽にお尋ねください。
💡 不妊治療のお薬について相談したい方へ
当院ではエストラーナテープの使い方を実際にお見せしながらご指導しています。お気軽にどうぞ。
この記事を書いた人
EggLink編集部
医療・婦人科専門メディア
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