
アフターピル(緊急避妊薬)の効果・飲み方・入手方法を解説
アフターピル(緊急避妊薬)は、避妊に失敗した場合や性交後に妊娠を防ぎたい場合に使用する薬剤です。72時間以内の服用で約85%、24時間以内なら約95%の妊娠阻止率が報告されています。
【この記事のポイント】
・レボノルゲストレル(ノルレボ)は72時間以内、エラワン(ウリプリスタル)は120時間以内が有効
・早く服用するほど効果が高く、24時間以内の服用で妊娠阻止率約95%
・2024年11月より一部薬局での試験販売が開始され、処方箋なしで入手可能な場合もある
アフターピルの種類と効果
日本で使用できるアフターピルは主にレボノルゲストレル(ノルレボ)で、海外ではエラワン(ウリプリスタル酢酸エステル)も広く使用されています。
製品名 | 有効成分 | 有効時間 | 妊娠阻止率 | 日本での入手 |
|---|---|---|---|---|
ノルレボ | レボノルゲストレル 1.5mg | 72時間以内 | 約85%(24h以内:95%) | 処方箋/一部薬局 |
エラワン | ウリプリスタル酢酸エステル 30mg | 120時間以内 | 約98% | 個人輸入/一部医療機関 |
ヤッペ法 | 中用量ピル(プラノバール) | 72時間以内 | 約57% | 処方箋(低コスト) |
アフターピルの作用メカニズム
アフターピルは排卵の遅延・抑制を主な作用とし、すでに排卵が起こっている場合は受精卵の着床を妨げる可能性があるとされています。
- 排卵抑制・遅延:LHサージを抑制し、排卵を遅らせる
- 子宮内膜への作用:着床環境を変化させる可能性
- 子宮頸管粘液の変化:精子の移動を妨げる
※すでに着床が完了した妊娠(受精卵が子宮内膜に定着済み)を中断する効果はなく、中絶薬ではありません。
アフターピルの飲み方と時間の目安
アフターピルは避妊に失敗した性交後、できるだけ早く1錠を水で服用します。食事の影響は受けにくいため、空腹時でも食後でも服用可能です。
時間と妊娠阻止率の関係
服用タイミング | ノルレボの阻止率 | エラワンの阻止率 |
|---|---|---|
24時間以内 | 約95% | 約98% |
24〜48時間 | 約85% | 約98% |
48〜72時間 | 約58% | 約98% |
72〜120時間 | 効果が大幅に低下 | 約95% |
アフターピルの入手方法
日本ではアフターピルは主に医療機関の処方で入手しますが、2024年11月から一部の薬局で処方箋なしの試験販売が開始されています。
入手ルート
- 婦人科・産婦人科:対面診察後に処方。即日入手可能な場合が多い
- オンライン診療:ビデオ通話で診察後、最短翌日配送。急ぎの場合は不向き
- 試験販売薬局:処方箋なしで購入可能。研究参加への同意が必要
- 救急外来:夜間・休日でも対応してくれる場合がある
費用の目安
入手方法 | 費用目安 |
|---|---|
婦人科処方(ノルレボ) | 約8,000〜15,000円 |
婦人科処方(ジェネリック) | 約5,000〜9,000円 |
婦人科処方(ヤッペ法) | 約3,000〜5,000円 |
オンライン処方 | 約8,000〜12,000円(配送料含む) |
試験販売薬局 | 約7,000〜9,000円 |
アフターピルの副作用
主な副作用は吐き気(約15〜20%)と不正出血ですが、いずれも一時的であり重篤な副作用は極めてまれです。
- 吐き気:約15〜20%。服用後2時間以内に嘔吐した場合は再服用が必要
- 頭痛:約10%
- 不正出血:服用後数日〜数週間に起こることがある
- 月経の変動:次の月経が数日早まる、または遅れることがある
- 倦怠感・乳房の張り:一時的
アフターピル服用後の注意点
服用後3週間経っても月経が来ない場合は妊娠検査薬で確認し、陽性であれば速やかに医療機関を受診してください。
- 服用後の性交には改めて避妊が必要(アフターピルはその後の避妊効果はない)
- 次の月経が予定日より7日以上遅れた場合は妊娠検査を
- 今後の避妊法について婦人科に相談することを推奨
よくある質問(FAQ)
Q. アフターピルは100%妊娠を防げますか?
A. 100%ではありません。ノルレボは72時間以内で約85%、24時間以内で約95%の妊娠阻止率です。早い服用ほど効果が高まります。
Q. アフターピルに年齢制限はありますか?
A. 医学的な年齢制限はありません。未成年者でも処方を受けることが可能です。
Q. アフターピルを何度も使用しても大丈夫ですか?
A. 健康上の重大なリスクは報告されていませんが、日常的な避妊法としては非効率的です。繰り返しの使用が必要な場合は、低用量ピルやIUSなどの継続的な避妊法への切り替えを検討してください。
Q. 低用量ピルを服用中にアフターピルは必要ですか?
A. ピルを正しく服用できていれば通常は不要です。ただし2日以上連続で飲み忘れた場合は、アフターピルの使用が推奨されるケースがあります。
Q. アフターピルは胎児に影響しますか?
A. アフターピル服用後に妊娠が成立した場合でも、胎児への催奇形性は報告されていません。
まとめ
アフターピルは避妊に失敗した際の緊急対応薬で、早い服用ほど効果が高まります。ノルレボは72時間以内、エラワンは120時間以内が有効期限です。費用は約5,000〜15,000円で、婦人科・オンライン診療・一部薬局で入手可能です。
緊急時は迷わず受診を
避妊に失敗した場合、時間が経つほど効果は低下します。迷っている時間があるなら、まず婦人科に連絡してください。夜間・休日は救急外来やオンライン診療も選択肢です。そして今後の避妊法について、改めて主治医と相談しましょう。
この記事を書いた人
EggLink編集部
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