アフターピルでは、吐き気、頭痛、腹痛、不正出血や月経の変化などが起きることがあります。症状がないことだけで効かなかったとは判断できず、副作用があることも避妊成功の証拠にはなりません。薬名と服用時刻を確認し、症状に応じて医師・薬剤師へ相談してください。
症状が出たときの対応
| 状況 | 取る行動 |
|---|---|
| ノルレボ服用後2時間以内に吐いた | 医療機関へ速やかに相談・受診する。自己判断で追加せず、服用と嘔吐の時刻を伝える |
| 吐き気・頭痛・腹痛がつらい、続く・悪化する | 薬を受け取った施設や医師・薬剤師へ相談。決まった48時間まで待つ必要はない |
| 不正出血や月経の量・時期がいつもと違う | 妊娠初期の出血と区別できない場合もあるため相談。妊娠確認の予定を守る |
| 強い腹痛、肩の痛み、失神、大量出血など | 救急へ相談。緊急の状態なら119へ連絡する |
吐いた場合は、時間と薬名を伝えて確認します
薬局販売のノルレボの使用者向ガイドは、服用後2時間以内に吐いた場合は医療機関を受診するよう案内しています。吸収や追加対応の確認が必要なため、すぐに連絡してください。追加の薬を自分で選んで飲むことはしません。ノルレボ:使用者向医薬品ガイド
「2時間を過ぎれば必ず十分に吸収されている」「下痢はどんな場合でも問題ない」とは言い切れません。繰り返し吐く、重い下痢がある、ほかの薬も使った場合などは、その経過を伝えて相談します。別の緊急避妊薬では確認する時間や対応が違う場合があるため、ノルレボの条件を全製品に当てはめません。
吐き気止めや鎮痛薬は、自己判断で組み合わせません
つらい症状には使える薬を相談できますが、市販の酔い止めや鎮痛薬を全員が事前に使うという案内はできません。WHOも、緊急避妊薬の前に吐き気止めを一律に使うことは勧めていません。ほかの薬や持病、妊娠の可能性を含めて確認します。
PMDAのノルレボ電子添文には、効果を弱めるおそれがある一部の抗てんかん薬、結核やHIVの薬、セイヨウオトギリソウを含む食品などへの注意があります。処方薬・市販薬・サプリメントをまとめて伝え、必要な薬を自己中止せず相談してください。PMDA:ノルレボの併用注意と服用後の注意
出血や症状だけでは、避妊成功は分かりません
出血があっても月経・薬による出血・妊娠初期の出血を区別できない場合があります。主にレボノルゲストレル製品を扱う本記事では、ノルレボのガイドに沿い、服用後3週間に妊娠検査薬または医療機関で妊娠の有無を確認します。陽性ならできるだけ早く受診してください。
予定の月経より7日以上遅れる、出血量がいつもと違う、不正出血や下腹部痛などがある場合は、3週間を待たず相談します。陰性でも月経が来ない、症状がある、検査時期に迷う場合は確認が必要です。服用後に妊娠が心配な性交があれば、その日も伝えてください。
「副作用だから」として見逃したくない症状
強い腹痛、大量出血、肩の痛み、めまい・失神などは、薬の副作用と自己診断せず救急へ相談します。緊急避妊薬を使っていても妊娠は完全には防げず、異所性妊娠などの確認が必要なことがあります。NHS:出血・腹痛などの緊急症状
服用後に急な呼吸困難や意識の異常などがある場合も、緊急の状態なら119へ連絡してください。薬を飲んだこと、飲んだ時間、ほかに使ったものを伝えます。
将来の妊娠と、これからの避妊
WHOは、緊急避妊薬が将来の妊娠能力を損なうものではなく、服用後の妊娠能力の回復に遅れはないと説明しています。これは全員に副作用がない、どんな病気や薬との組み合わせでも安全、という意味ではありません。国内製品の禁忌・注意を確認します。WHO:緊急避妊薬の安全性と将来の妊娠
服用後も妊娠する可能性があり、緊急避妊薬はその後の性交や性感染症を防ぎません。適切な避妊を続け、継続的な避妊方法も相談しましょう。症状がなくても、妊娠確認を省かないことが大切です。
出典と確認日
2026年10月27日に医療用ノルレボのPMDA電子添文、薬局販売用の使用者向ガイド、WHO・NHSの採用節を確認しました。WHOの資料は2021年11月9日、医療用添文は2022年2月改訂の表示があり、確認日と原典の改訂日は区別しています。本記事の個別の医師監修はありません。

この記事を書いた人
EggLink編集部
医療・婦人科専門メディア
公的機関や医学会などの情報をもとに、女性の健康と医療の選択に役立つ情報を整理しています。