
アフターピルの主な副作用
アフターピルの副作用は一時的なものがほとんどで、吐き気(10〜20%)、頭痛(10〜15%)、倦怠感、不正出血が代表的です。多くは24〜48時間以内に改善します。
副作用 | 発現率 | 持続期間 | 対処法 |
|---|---|---|---|
吐き気 | 10〜20% | 数時間〜1日 | 制吐剤の併用、食後に服用 |
頭痛 | 10〜15% | 数時間〜1日 | 市販鎮痛薬で対応可 |
倦怠感・だるさ | 10〜15% | 1〜2日 | 安静にする |
下腹部痛 | 5〜10% | 数時間〜1日 | 市販鎮痛薬で対応可 |
不正出血 | 15〜25% | 数日〜1週間 | 少量なら経過観察 |
めまい | 5%未満 | 数時間 | 安静にする |
乳房の張り | 5%未満 | 数日 | 経過観察 |
吐き気への対策|服用後2時間が分かれ目
吐き気はアフターピルで最も多い副作用ですが、服用後2時間以内に嘔吐した場合は薬の吸収が不十分な可能性があり、再服用が必要になることがあります。
吐き気を軽減する方法
- 軽い食事のあとに服用する(空腹時は吐き気が出やすい)
- 市販の酔い止め(ジメンヒドリナート)を30分前に服用
- 処方時に制吐剤(ドンペリドン等)を一緒にもらう
嘔吐した場合の対応
嘔吐のタイミング | 対応 |
|---|---|
服用後2時間以内 | 再服用が必要→処方元に連絡 |
服用後2時間以降 | 薬はほぼ吸収済み→再服用不要 |
不正出血・おりものの変化
アフターピル服用後に不正出血(消退出血)が見られることがありますが、これはホルモンの変動による正常な反応であり、通常は数日〜1週間で止まります。
- 消退出血は服用後3〜7日に起こることが多い
- 出血量は通常の月経より少ないことがほとんど
- 茶色〜ピンク色のおりものとして出る場合もある
- 大量出血や1週間以上続く場合は婦人科受診が必要
生理(月経)への影響
アフターピル服用後の次の月経は、予定日より数日〜1週間早まるか遅れることがあり、これは一時的な影響で通常1〜2周期で元に戻ります。
- 約50%の方は予定日±3日以内に月経が来る
- 約35%は数日〜1週間の前後のずれ
- 約15%は1週間以上のずれ
- 3週間以上の遅れは妊娠検査薬を使用
月経量・期間の変化
服用後の月経は、経血量が普段より多い or 少ないことがあります。周期が1〜2回乱れることも想定内ですが、3周期以上続く場合は受診しましょう。
重篤な副作用はあるか
アフターピル(レボノルゲストレル・ウリプリスタル)による重篤な副作用の報告は極めてまれであり、血栓症リスクの上昇も認められていません。
- 低用量ピルとは異なり、1回の服用で血栓リスクは上昇しない
- アレルギー反応(発疹・呼吸困難等)は極めてまれだが、既往があれば事前に申告
- 子宮外妊娠のリスクを上げるという科学的根拠はない
- 将来の妊娠能力に影響を与えるエビデンスもない
よくある誤解
「アフターピルは身体に悪い」「不妊になる」は医学的根拠のない誤解であり、WHO(世界保健機関)もアフターピルの安全性を認めています。
誤解 | 事実 |
|---|---|
何度も飲むと不妊になる | 繰り返し服用と不妊の因果関係を示すデータはない |
ホルモンバランスが崩れる | 一時的な変動はあるが、1〜2周期で回復 |
太る | 1回の服用で体重が増加するエビデンスはない |
中絶薬である | 排卵抑制・遅延が主な作用であり、中絶薬ではない |
よくある質問(FAQ)
Q. アフターピルの副作用はいつまで続きますか?
吐き気・頭痛・倦怠感は通常24〜48時間以内に改善します。不正出血は数日〜1週間程度です。それ以上続く場合は受診しましょう。
Q. 副作用が出ないと効いていないということですか?
いいえ。副作用の有無と避妊効果は関係ありません。副作用がなくても薬は正常に作用しています。
Q. 吐き気止めと一緒に飲んでも効果は落ちませんか?
市販の酔い止めや制吐剤との併用でアフターピルの効果が低下することはありません。安心して併用してください。
Q. 服用後にアルコールを飲んでも大丈夫ですか?
アルコールがアフターピルの効果を低下させるエビデンスはありませんが、吐き気を悪化させる可能性があるため控えめにしましょう。
Q. 服用後に下痢をしました。効果に影響しますか?
嘔吐と異なり、下痢は薬の吸収にほとんど影響しません。服用後2時間以上経過していれば問題ありません。
まとめ
アフターピルの副作用は一時的かつ軽度なものがほとんどです。最も注意すべきは服用後2時間以内の嘔吐(再服用が必要)と、3週間以上の月経遅延(妊娠検査が必要)です。将来の妊娠や身体への長期的な悪影響はないと医学的に確認されていますので、安心して服用してください。
副作用について不安がある場合は、処方元の医師にお気軽にご相談ください。
この記事を書いた人
EggLink編集部
医療・婦人科専門メディア
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