
120時間対応のアフターピル「エラ」とは
エラ(ella)はウリプリスタル酢酸エステルを有効成分とする緊急避妊薬で、性行為後120時間(5日)以内の服用で約98%の避妊効果があり、従来の72時間型より時間的余裕があります。
エラは2009年にEUで、2010年に米国で承認され、日本では保険適用外の自由診療薬として処方可能です。従来のレボノルゲストレル(ノルレボ)と比較して、時間経過後の効果低下が緩やかな点が最大の特徴です。
エラとノルレボの違い
エラはノルレボと比較して「有効時間が長い」「時間経過による効果低下が少ない」「BMI高値でも効果が安定」という3つの優位性を持っています。
項目 | エラ(ella) | ノルレボ(レボノルゲストレル) |
|---|---|---|
有効成分 | ウリプリスタル酢酸エステル 30mg | レボノルゲストレル 1.5mg |
有効時間 | 120時間(5日)以内 | 72時間(3日)以内 |
避妊成功率(全体) | 約98% | 約85% |
72時間以降の効果 | 維持される | 大幅に低下 |
BMI 30以上での効果 | 安定 | 低下の可能性 |
日本での承認 | 未承認(医師の判断で処方可) | 承認済み |
費用目安 | 9,000〜15,000円 | 7,000〜15,000円 |
エラの作用メカニズム
エラは選択的プロゲステロン受容体モジュレーター(SPRM)として、排卵を抑制・遅延させることで避妊効果を発揮し、排卵直前の「LHサージ後」でも効果を発揮できるのがノルレボとの大きな違いです。
- プロゲステロン受容体に結合し、排卵に必要なシグナルをブロック
- ノルレボはLHサージ後の排卵抑制が困難だが、エラはLHサージ開始後も排卵を遅延可能
- 子宮内膜への着床を妨げる作用も報告されている
- 既に着床が完了した妊娠を中断する作用はない(中絶薬ではない)
エラの入手方法
エラは日本では未承認薬のため保険適用外ですが、医師の個人輸入による処方や、オンライン診療で取り扱うクリニックで入手可能です。
入手経路
- オンライン診療:エラを取り扱うオンラインクリニックで処方→配送 or 薬局受取
- 対面の産婦人科:エラの在庫がある医療機関で処方(事前確認推奨)
- 個人輸入:❌ 偽薬リスクが高く推奨されない
注意点
- すべての産婦人科がエラを取り扱っているわけではない
- オンライン処方の場合、配送に時間がかかる場合がある(72時間を超える前に手配を)
- 個人輸入サイトの「エラ」は成分不明のリスクがある
エラの副作用
エラの副作用はノルレボとほぼ同様で、頭痛(15〜20%)、吐き気(12〜15%)、腹痛、倦怠感が主なものです。重篤な副作用の報告は極めてまれです。
副作用 | 発現率 | 対処法 |
|---|---|---|
頭痛 | 15〜20% | 市販鎮痛薬で対応可 |
吐き気 | 12〜15% | 制吐剤の併用、食後服用 |
腹痛 | 10〜15% | 経過観察、鎮痛薬 |
倦怠感 | 5〜10% | 安静にする |
月経の乱れ | 20〜30% | 1〜2周期で回復 |
エラを選ぶべきケース
72時間を超えてしまった場合、BMIが30以上の場合、排卵日付近の性行為だった場合は、ノルレボよりエラが推奨されます。
- 72〜120時間の場合:ノルレボは効果が大幅低下、エラは効果を維持
- BMI 30以上:ノルレボは体重増加で効果低下の可能性、エラは影響が少ない
- 排卵直前のタイミング:エラはLHサージ後も排卵抑制可能
- 72時間以内でも確実性を重視したい場合:エラの方が全体の避妊成功率が高い
エラの注意事項・禁忌
エラ服用後はレボノルゲストレルを含む低用量ピルの開始を5日間待つ必要があり、授乳中の方は服用後36時間の断乳が推奨されます。
- 低用量ピルとの相互作用:エラはプロゲステロン受容体拮抗作用があるため、服用後5日間は低用量ピルの効果が低下する可能性
- 授乳中:少量が母乳に移行するため、36時間の断乳が推奨
- 重度の肝機能障害のある方は使用不可
- すでに妊娠が確定している場合は使用不可
よくある質問(FAQ)
Q. 72時間以内でもエラを選んでいいですか?
はい。72時間以内でもエラの方が避妊成功率は高いです。とくにBMIが高めの方はエラが推奨されます。
Q. エラは安全ですか?日本で承認されていないのが心配です。
エラはEU・米国をはじめ多くの国で承認・使用されている薬剤で、安全性データは豊富です。日本未承認は審査手続き上の理由であり、薬の安全性の問題ではありません。
Q. エラ服用後に嘔吐した場合はどうすればいいですか?
服用後3時間以内の嘔吐は再服用が推奨されます。処方元の医師に連絡してください。
Q. エラとノルレボを一緒に飲むとより効果的ですか?
いいえ。併用は推奨されません。エラとノルレボは受容体レベルで拮抗する可能性があり、どちらか一方を選択して服用してください。
Q. エラは将来の妊娠に影響しますか?
影響しません。エラの服用が将来の妊娠能力に悪影響を与えるという科学的根拠はありません。
まとめ
エラ(ウリプリスタル)は120時間まで有効な緊急避妊薬で、72時間を超えた場合やBMI高値の方にとくに有用です。日本では未承認ですが、オンライン処方や一部の産婦人科で入手可能です。必ず正規ルートで医師の処方を受けましょう。
エラの処方やアフターピルの選択でお悩みの方は、当院のオンライン診療にご相談ください。
この記事を書いた人
EggLink編集部
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