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精子凍結保存の費用詳細|初回・年間維持費

2026/4/19

精子凍結保存の費用詳細|初回・年間維持費

精子凍結保存を検討するうえで「費用がどのくらいかかるのか」は、最も気になる点の一つです。この記事では、初回凍結費用から年間の維持費、保険適用の有無まで詳しく解説し、費用を抑えるための方法もご紹介します。

この記事のポイント

  • 精子凍結の初回費用・年間維持費の具体的な相場
  • 保険適用・がん患者向け補助制度の活用方法
  • 隠れコストと費用を抑えるための実践的なポイント

精子凍結保存の総費用――ズバリいくらかかるか

精子凍結の費用は「初回の採取・凍結処理費用」と「年間の保存維持費」に分かれます。保険適用の有無によって自己負担額が大きく異なります。

費用項目

自費の場合の目安

保険適用の場合(3割負担)

精液検査

3,000〜8,000円

約900〜2,400円

採取・凍結処理(初回1検体)

2〜5万円

条件付き(下記参照)

年間保存維持費

1〜3万円/年

保険対象外が多い

解凍・融解処理

1〜3万円

一部あり

テスト融解(試験解凍)

5,000〜1万5,000円

状況による

複数検体(2〜3回に分けて凍結)する場合は、初回費用に追加で1〜3万円/検体程度かかることが多いです。

保険適用が認められるケース

2022年4月の保険適用拡大以降、男性不妊治療の一部が保険対象となりましたが、精子凍結保存のすべてが保険対象になるわけではありません。

精子凍結が保険適用になりやすいケース

  • 不妊治療の一環として:体外受精や顕微授精(ICSI)の過程で採取した精子の凍結は、一部保険対象
  • 無精子症に対するTESEと組み合わせた凍結:TESE・Micro-TESEで採取した精子の凍結処理は保険適用あり(条件付き)
  • 精液採取が困難な場合の電気的射精誘発法(EEJ):適応がある場合は保険対象

保険対象外となりやすいケース

  • がん治療前の「予防的精子凍結」(ただし補助制度の対象になる場合がある)
  • 将来の妊活に備えた健康男性の「自己都合による」精子保存
  • 年間保存維持費(多くの施設で自費扱い)

がん患者向けの補助・助成制度

がんと診断された方が治療前に精子凍結を行う場合、「がん・生殖医療」に関する補助金制度が利用できる場合があります。

都道府県・市区町村の補助制度

一部の自治体では、がん治療に伴う妊孕性温存(精子凍結・卵子凍結など)に対する費用補助制度を設けています。補助額は自治体によって異なりますが、凍結費用の全額または一部(数万円〜上限10万円程度)が助成される場合があります。

  • 確認先:居住する市区町村の医療・少子化対策窓口、または「一般社団法人日本がん・生殖医療学会」のウェブサイト
  • 申請タイミング:多くは凍結実施前または実施後の一定期間内に申請が必要

高額療養費制度との組み合わせ

精子凍結が保険適用される治療と組み合わせて行われる場合(例:TESEと精子凍結)、その月の医療費が一定額を超えた場合に高額療養費制度が適用されることがあります。

費用シミュレーション:モデルケース

以下に、代表的な2つのシナリオの費用シミュレーションを示します。

ケースA:不妊治療の一環として凍結(保険適用あり)

  • 精液検査(保険):1,000〜2,000円
  • 凍結処理(保険適用分):5,000〜1万5,000円(3割負担)
  • 年間保存維持費(自費):1〜2万円/年
  • 初年度合計目安:2〜4万円程度

ケースB:がん治療前の予防的凍結(自費)

  • 精液検査(自費):3,000〜8,000円
  • 凍結処理(2〜3検体・自費):5〜15万円
  • 年間保存維持費(自費):1〜3万円/年
  • 都道府県補助金が使える場合:−5〜10万円
  • 初年度実費合計目安:0〜10万円程度(補助の有無による)

隠れコストに注意――実際にかかりやすい追加費用

見落としがちな追加費用にも注意が必要です。

  • 精子の移送費用:凍結施設と使用施設が異なる場合、液体窒素容器での輸送費用が2〜5万円程度かかることがある
  • 複数回の採取費用:精子数が少なく複数回に分けて凍結する場合、そのつど処理費用が発生
  • 更新手続きの際の振込手数料:年間維持費の支払いに伴う費用
  • 廃棄手続き費用:一部施設では廃棄処理に費用がかかる場合がある

費用を抑えるための実践的なポイント

  • 保険適用の可否を事前に確認:受診前に施設の医事課に「精子凍結の保険適用範囲」を電話確認する
  • 補助金の申請を忘れない:がん患者の場合は治療開始前に自治体の補助制度を調べる
  • 施設の料金表を比較する:年間維持費や処理費用は施設によって大きく異なるため複数施設を比較検討する
  • 不必要な検体数を凍結しない:精子数が十分にある場合、2〜3検体で十分なケースが多い

よくある質問(FAQ)

Q. 年間維持費を払わなかったらどうなりますか?

施設によって対応が異なりますが、複数回の未払いが続くと廃棄になるケースがあります。更新時期を事前に記録・管理することが重要です。

Q. 保険適用された場合でも高額療養費制度は使えますか?

保険適用された医療費が月に一定額を超えた場合、高額療養費制度の対象になります。TESE手術など費用が大きい場合は申請を検討してください。

Q. がん患者でも不妊治療の保険は使えますか?

がんによる治療の一環として不妊治療が必要な場合でも、生殖補助医療の保険適用要件(婚姻・年齢・回数制限など)が適用されます。担当医と相談のうえ、保険適用の可否を確認してください。

Q. 精子凍結の費用は医療費控除の対象になりますか?

不妊治療の一環として行われた精子凍結は医療費控除の対象になる可能性があります。領収書を保管し、確定申告時に税務署に確認してください。

Q. 複数の施設に精子を分けて保存できますか?

可能ですが、施設ごとに保存費用が発生します。リスク分散の目的で行う場合には費用対効果を検討してください。

まとめ

精子凍結の費用は、初回処理費用として2〜15万円、年間維持費として1〜3万円が目安です。がん治療前の凍結では自治体補助が活用できる場合があり、実質的な自己負担を大幅に抑えられることがあります。

受診前に必ず施設の保険適用範囲と料金体系を確認し、補助制度の申請タイミングを見逃さないようにしましょう。

【免責事項】本記事は医療情報の提供を目的としたものであり、診断・治療を行うものではありません。費用・保険適用・補助制度は施設・地域・時期によって異なります。最新情報は施設および自治体に直接確認してください。

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この記事を書いた人

EggLink編集部

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公開:2026/4/19更新:2026/5/2