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2回目の精液検査|結果が変わることはある?

2026/4/19

2回目の精液検査|結果が変わることはある?

「1回目の精液検査で異常値が出た。2回目は結果が変わることはある?」——この疑問に答えます。精液検査の結果は採精時のコンディションで変動するため、2回目で結果が改善するケースは珍しくありません。ただし異常値が2回続く場合は、精索静脈瘤など器質的な原因を疑い、追加検査を行う必要があります

この記事のポイント

  • 精液の状態は日々変動するため、1回の結果のみで判断しないことが重要
  • 2回目の検査は1〜4週間後、禁欲2〜7日を守って受けることが推奨される
  • 2回続けて異常値が出た場合は、精巣エコー・ホルモン検査など追加精査が必要

精液検査の結果が変動する理由

精液の状態は以下の要因で大きく変動します。同じ人でも採精のタイミングや前日の状態によって、検査結果が異なることが当然起こります。

変動要因

影響する指標

備考

禁欲期間(射精からの日数)

精子濃度・精液量・運動率

2〜7日が推奨範囲(WHO基準)

採精直前の発熱・病気

全項目(特に運動率)

発熱後2〜3カ月は精子産生に影響する可能性

強いストレス・睡眠不足

テストステロン低下→全項目

コルチゾール上昇で精子形成が一時的に低下

採精時の時間帯

精子濃度・運動率(軽微)

午前中がやや良い傾向という報告あり

採精から検査までの時間

特に運動率

採精後1時間以内の提出が理想

WHOの精液検査マニュアル(第6版・2021年)でも、「1回の検査のみで結論を出さず、少なくとも2回の検査で結果を確認することを推奨する」と明記されています。

2回目の検査で結果が改善するケース

1回目の異常値が2回目に改善する(正常範囲に戻る)ケースとして多いのは以下のパターンです。

  • 1回目の検査直前に発熱・強いストレス・禁欲日数が短すぎ・長すぎがあった
  • 採精から提出まで2時間以上かかり、運動率が低下して測定された
  • 採精を適切な容器に行えていなかった(精液が一部失われた)
  • 一時的な体調不良(風邪・夜勤続き・アルコール過多)の影響

2回続けて異常値が出た場合:追加検査が必要

2回の精液検査で同様の異常が再現された場合は、器質的な原因を調べる段階です。

推奨される追加検査

検査

わかること

特記事項

精巣エコー(超音波)

精索静脈瘤・精巣萎縮・腫瘍

精索静脈瘤は最多の治療可能原因

男性ホルモン検査(FSH・LH・テストステロン・プロラクチン)

性腺機能低下症の有無

FSH上昇は造精機能障害の指標

精子DNA断片化検査(DFI)

精子DNAの損傷度

通常検査が正常でも高値の場合あり

染色体検査

クラインフェルター症候群・Y染色体微小欠失

重度精子減少・無精子症の場合に推奨

2回目の精液検査を正確に行うための準備

2回目の検査で正確な結果を得るために、以下の点を守ってください。

禁欲期間の管理

精液検査前の禁欲期間はWHO推奨の2〜7日間を厳守します。禁欲1日未満では精子数・精液量が少なくなり、7日以上では死滅精子が増加します。

体調の良いタイミングで採精

  • 検査前の2〜4週間に発熱・強い体調不良があった場合、回復後1〜2カ月後に検査を受けることが望ましい
  • 大きなストレスイベント(転職・引越し等)直後は避ける
  • 前夜の過度な飲酒を避ける

採精の方法

  • クリニック提供の採精容器を使用する(コンドームは殺精子剤が含まれている場合があるため不可)
  • 精液全量を採取する(最初の部分が最も精子濃度が高い)
  • 採精後は体温に近い温度で1時間以内にクリニックへ持参

1回目と2回目の間隔はどのくらい空けるか

精子の日々の変動を確認する目的では、1〜4週間後に2回目の検査を行うのが一般的です。生活習慣改善の効果を確認したい場合は、精子形成サイクル(約74日)を考慮して2〜3カ月後に再検査するのが理想です。

目的

2回目の検査タイミング

1回目の異常値の確認(再現性チェック)

1〜4週間後

生活習慣改善後の効果確認

3カ月後(精子形成1サイクル後)

精索静脈瘤手術後の効果確認

術後3〜6カ月後

抗酸化サプリ開始後の効果確認

3〜4カ月後

1回目〜2回目の間にできること

2回目の検査を待つ間に、精子の質を改善するための準備ができます。

  • 禁煙:精子DNA断片化低減・運動率改善の最大効果対策
  • 抗酸化栄養素の摂取開始:コエンザイムQ10・亜鉛・葉酸・ビタミンC・E
  • 陰嚢温度管理の開始:サウナ・熱い風呂・タイト下着を避ける
  • 適度な運動の開始:週3〜4回の中強度有酸素運動
  • 禁酒または節酒

これらを2〜3カ月続けた後の再検査で、生活習慣改善の効果を数値で確認できます。

よくある質問

Q. 1回目が正常で2回目が異常値になることはありますか?

あります。精液の状態は変動するため、1回目が正常でも2回目で異常値が出ることがあります。継続的に妊活がうまくいかない場合は定期的に再検査することを推奨します。

Q. 2回の検査で両方とも正常なのに妊娠しない場合は?

精液検査が2回正常でも妊娠しない場合は、精子DNA断片化率(DFI)検査の追加と、女性側の卵管・排卵・着床機能の詳細評価を行うことを推奨します。

Q. 自宅での採精と院内採精で結果は変わりますか?

基本的に変わりませんが、自宅採精は提出までの時間が長くなることがあり、運動率が低く評価されるリスクがあります。採精から1時間以内の提出、体温に近い温度での保管が重要です。

Q. 精液検査の費用と保険適用について教えてください。

基本的な精液検査は保険適用で3割負担・数百円〜2,000円程度です(2022年の保険適用拡大以降)。DFI検査は現時点では自費診療で1〜3万円程度が一般的です。

まとめ

2回目の精液検査で結果が変わることは十分にあります。重要なポイントを整理します。

  • 1回目に異常値が出ても、採精コンディションの影響がある可能性があるため2回目の検査を行う
  • 2回目の検査はWHO推奨の禁欲2〜7日を守り、体調の良い状態で受ける
  • 2回続けて異常値が出た場合は精巣エコー・ホルモン検査・DFI検査などの追加精査を行う

免責事項
本記事は医療情報の提供を目的とした参考情報です。診断・治療の代替となるものではありません。精液検査・男性不妊については必ず泌尿器科または生殖医療専門医にご相談ください。

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この記事を書いた人

EggLink編集部

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公開:2026/4/19更新:2026/5/2