授乳中にハーブティーを選ぶときは、ノンカフェイン・天然・「授乳中OK」という表示だけで、どの製品も安全とは判断できません。原材料、濃さや摂取量、飲み方、服薬、赤ちゃんの月齢・健康状態を合わせて確認しましょう。
また、「母乳が増えるお茶」として販売されていても、効果が確かめられているとは限りません。母乳が足りないか心配な場合は、お茶を増やす前に助産師や小児科などへ相談することが大切です。
お茶・濃縮エキス・精油・医薬品は同じ使い方ではない
同じ植物名でも、通常の飲み物、濃縮エキス入りのサプリメント、精油、医薬品では成分量や目的が異なります。食品として少量含まれる場合の情報を、濃い抽出液や大量摂取の安全性に置き換えることはできません。
すべてのハーブに共通する「150mlを1〜2杯なら安全」「4杯以上なら母乳が減る」という基準はありません。ブレンドは一つの名前から判断せず、すべての原材料を確認します。カフェインの有無と、ハーブ自体の作用・安全性も別の確認事項です。
よく使われる3成分も、根拠の範囲を確認する
| 成分 | 公的情報から確認できること |
|---|---|
| カモミール | NCCIHは、授乳中の安全性について分かっている情報が少ないと説明。一般的なお茶としての情報だけで、授乳中の安全を保証しない。 |
| フェヌグリーク | 母乳量を増やす効果の研究結果は一貫せず、食品に含まれる量を超えて授乳中に使う安全性も不明な点がある。 |
| ペパーミント | 食品に一般的に含まれる量と、薬用量・大量の継続使用は分けて考える。ペパーミントの葉のお茶と精油も同じ製品ではない。 |
カモミールでは、関連するキク科植物へのアレルギーや薬との相互作用にも注意が必要です。フェヌグリークにも消化器症状、アレルギー、大量使用による血糖低下等の報告があります。持病や服薬がある場合は、商品を持参して医師・薬剤師へ相談してください。
ルイボス、レモンバーム、ハイビスカス、セージ等も、名前が挙がっているだけで授乳中に安全、または母乳を確実に増減させるとは判断できません。確認できない成分を含む製品は、自己判断で飲み続けず相談しましょう。
購入・使用前に、原材料と自分の状況を確認する
- 植物名・原材料、濃縮エキスの有無、表示されている使用量や注意事項。
- 複数のお茶やサプリを併用して、同じ成分を重ねていないか。
- 自分のアレルギー、持病、処方薬・市販薬・サプリの使用。
- 赤ちゃんの月齢、早産かどうか、病気や体重増加の心配があるか。
センナ等の名称が含まれる場合も、便秘治療の医薬品と、成分量が不明なお茶をひとまとめにしないでください。授乳中という理由だけで処方薬を自己中止せず、製品の説明書と処方医・薬剤師の案内を確認します。
水分補給を目的にするなら、成分が分からないハーブを無理に加える必要はありません。麦茶等もブレンドや添加物は商品ごとに異なるため、原材料と自分のアレルギーを確認しましょう。
母乳量の心配は、赤ちゃんの飲み方・排尿・体重も確認
乳房の張りや搾乳で取れた量だけで、赤ちゃんが飲めている量を決めないでください。授乳の様子、飲み込む音や動き、排尿・便の変化、体重の経過、元気さを合わせて相談します。排尿・便の目安は生後の日数でも変わります。
助産師や授乳支援の担当者には、実際に飲む様子を見てもらうと、抱き方や吸いつき方などを確認できます。母乳・ミルクの補足について指示を受けている場合は、ハーブティーを試すために自己判断で減らさず、担当者へ相談してください。
飲んだ後に自分や赤ちゃんの様子が変わったら
発疹、嘔吐・下痢、いつもと違う眠り方や飲みの悪さなどがあれば、その製品の使用をいったん控え、商品名・原材料・飲んだ量と時刻を伝えて相談しましょう。お茶が原因と決めつけず、ほかの原因も診察で確認します。
赤ちゃんの呼吸が苦しそう、唇や舌が腫れる、反応が弱く起こしにくいなどのときは、飲み物との関連が分からなくても直ちに救急受診してください。日数を決めて様子を見るものではありません。
参考にした公的・公式情報
- NCCIH:カモミールの安全性・薬との相互作用
- NCCIH:フェヌグリークの効果と授乳中の不明点
- NCCIH:ペパーミントの葉と精油、食品量と薬用量
- NHS:赤ちゃんが飲めているかの確認と授乳相談
- NHS:乳幼児で緊急の助けが必要な症状
2026年10月25日確認。個人の診断や検査日・製品の安全性を保証するものではありません。

この記事を書いた人
EggLink編集部
医療・婦人科専門メディア
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