「進行流産」は、妊娠に関わる組織の排出が進んでいる状態を指す言葉です。出血や腹痛だけで診断するものではありません。妊娠中に症状がある場合は、かかりつけの産婦人科へ連絡し、妊娠週数、出血、痛み、これまでの超音波検査の結果を伝えてください。
多い出血や強い痛みは、予定の診察を待ちません
| 気になる状態 | 取る行動 |
|---|---|
| 多い出血、強い腹痛、肩の痛み、失神しそう・意識が遠のく | 緊急の評価が必要。切迫した状態では119へ連絡し、自分で運転しない |
| 発熱、悪寒、強まる痛み、具合が悪い・悪臭のあるおりもの | 感染なども考えて速やかに医療機関へ連絡。温度の数字だけで待たない |
| 少量でも妊娠中の出血、続く腹痛 | 流産と決めつけず産婦人科へ相談し、受診の時期を確認する |
「30分にナプキン2枚になるまで」「38℃になるまで」と、特定の数値を待つ必要はありません。出血があっても妊娠が続く場合があり、妊娠の場所がまだ確認されていなければ異所性妊娠などの評価も必要です。症状が軽くなったことだけで、すべて排出されたとも判断できません。NHS:流産の症状・緊急受診
診察では、何を確認しますか
問診、超音波検査などから、妊娠の場所や発育、子宮の中の状態を確認します。時期や所見によっては、時間を置いた再検査や血液検査を組み合わせます。「今は確定できない」ときの次の診察日と、待っている間の連絡先を聞いてください。
排出が進んでいる進行流産、一部が残る不全流産、排出された完全流産などの区別は、診察所見を踏まえて行います。すべての人が決まった段階を順番に通るわけではありません。自分で腟へ指を入れて子宮口を調べたり、見えた組織を引っ張ったりせず、対応を医療機関に確認します。埼玉医科大学病院:流産について
待機か手術かは、出血・感染・週数と希望で相談します
国内の医療機関の案内では、早期流産について、自然に排出されるのを待つ方法や、子宮内の組織を取り除く手術が説明されています。出血の量、感染の疑い、残っている組織、妊娠週数、通院・救急へのアクセス、本人の希望などで選択が変わります。
待機は「何もしなくて必ず安全」という意味ではなく、途中で出血が増え、緊急の処置が必要になることもあります。手術では、方法、麻酔、起こりうる合併症、来院や食事に関する指示を確認します。週数が進んだ流産では対応が異なるため、初期の説明をそのまま当てはめません。国立成育医療研究センター:流産について
海外では薬による管理も説明されていますが、その薬や手順を日本で全員が受けられるとは限りません。自己購入や手持ちの薬で排出を促さず、国内で自分に適応する治療を担当医に確認します。所要時間や入院日数も、一律に半日・数日とは決めません。
治療後は、排出の確認と連絡先を聞きます
次の診察・検査の時期、出血や痛みの見通し、処方薬の使い方を確認します。出血の減少や妊娠検査薬の反応だけで治療の終了を判断せず、指定された診察を受けてください。多い出血、痛みの増加、発熱や具合の悪さがあれば、診察日を待たず連絡します。
仕事、運動、入浴、性交の再開は、治療内容と回復に合わせて相談します。全員が同じ日数で回復するわけではありません。休業や仕事の調整が必要なら、担当医や職場の相談窓口に、必要な休息と手続きについて聞けます。
次の妊娠と、気持ちの支援も相談できます
次の妊娠を考える時期は、治療の完了、体調、残る検査、持病や気持ちを含めて相談します。「次の月経を一度見れば全員よい」「一定期間待てば必ず妊娠する」とは言えません。繰り返す流産や気になる病歴がある場合は、今後の検査の必要性を個別に聞いてください。
悲しみや自責感が強いとき、眠れない・食べられないときも、日数に関係なく相談してかまいません。話す相手や話す範囲を自分で選び、産婦人科のスタッフや地域の支援を頼れます。こども家庭庁:流産・死産等を経験された方へ
出典と確認日
2026年10月27日に、国内医療機関の流産の診断・対応、こども家庭庁の支援案内、NHSの症状・緊急受診の該当部分を確認しました。海外の治療手順を国内の一律の方法として示していません。本記事の個別の医師監修はありません。

この記事を書いた人
EggLink編集部
医療・婦人科専門メディア
公的機関や医学会などの情報をもとに、女性の健康と医療の選択に役立つ情報を整理しています。