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糖尿病と不育症の相談|妊娠前の血糖管理と個別の評価を分ける

2026/4/19

更新:2026/10/31

糖尿病があり、流産を経験した場合や次の妊娠を考える場合は、糖尿病の担当医と産婦人科へ希望と経過を伝えます。糖尿病やHbA1cの値だけで、今回の流産の原因や次の結果を決めるものではありません。

日本糖尿病学会の2024年ガイドラインは、1型・2型糖尿病の妊娠前管理が母児の予後の改善に役立つことを示しています。必要な管理を進めることと、本人に流産の責任を負わせたり、一定値なら必ず安全と保証したりすることは別です。日本糖尿病学会:糖尿病診療ガイドライン2024、第17章

糖尿病と流産歴の両方を伝えて相談します

相談したいこと確認するポイント
糖代謝の状態1型・2型糖尿病、妊娠糖尿病の既往等、診断と経過、最近の血糖・HbA1c
妊娠・流産の経過妊娠の確認や流産の経過、過去の検査・治療、今回相談したいこと
目標と低血糖妊娠前・妊娠中の個別目標、低血糖の経験、測定と症状時の対応
薬・合併症糖尿病以外の薬やサプリ、目や腎臓等の合併症、必要な他科との連携
次の計画と支援必要な評価、妊娠の計画を見直す時期、身体・生活・気持ちの負担

HbA1cの目標を、開始許可や個人の流産率に換算しません

同ガイドラインの妊娠前管理では、低血糖を避け、安全に可能な限り正常に近い血糖管理を目指すことを説明し、HbA1c 6.5%未満を目標としています。ただし重症低血糖の危険等で管理が難しい場合は、益と害のバランスを考えて目標を調整する扱いです。

本人の病状・治療等に応じ、担当医と設定します。第17章、17-6の妊娠前管理・血糖目標(印刷364〜365頁)

この目標は、「三か月連続で達成すれば妊活を開始してよい」「流産率が非糖尿病の人と同じになる」という一律の許可・保証ではありません。HbA1cごとに流産率を10〜15%・45%等と当てはめる表や、毎月下げる幅を自己管理の指示として使いません。

妊娠前と妊娠中の目標は同じ扱いではなく、妊娠中は血糖の状態や低血糖等も含めて判断します。HbA1cだけから自己判断せず、測定方法と結果の読み方を確認してください。

糖尿病合併妊娠と、妊娠糖尿病の既往を混同しません

妊娠前から糖尿病がある場合と、妊娠中に初めて見つかる糖代謝異常では、診断や経過が異なります。妊娠糖尿病は、妊娠中に見つかる糖尿病の診断に至らない糖代謝異常で、「妊娠中の明らかな糖尿病」とも区別されます。糖尿病情報センター:妊娠と糖尿病の区分

妊娠糖尿病の既往がある場合も、出産後の評価とその後の経過を確認し、次の妊娠を考えていることを伝えます。全員同じ再発率、HbA1c 5.7%・空腹時100未満なら再発や流産を防げる、という個人予測にはしません。

薬・食事・運動を、自己判断で一律に切り替えません

糖尿病の薬だけでなく、血圧・脂質等の薬、サプリも含めて担当医へ伝えます。妊娠前からの薬の確認、網膜症や腎症等の評価も、連携して相談する内容です。「唯一この薬なら安全」「メトホルミンを流産予防のため続ける」等の自己判断にはしません。

治療を止めたり薬を変えたりする前に、本人の薬と時期に応じた指示を受けます。体調不良や食べられないときも、薬・インスリンを一律に中止するものではなく、あらかじめ対応を相談しておきます。糖尿病情報センター:体調不良時の対応を確認する

全員1,600〜1,800kcal、一定の減量、週150分、ビタミンDや鉄・オメガ3等の追加という共通処方にはしません。低血糖や合併症、妊娠の状態等を含め、医師や管理栄養士等と内容を相談します。意識が普段と違う、強い体調不良等があれば、次の定期受診まで我慢せず医療につないでください。

不育症の評価と、気持ちの支援も相談できます

国内の不育症の案内は、流産等を繰り返した場合の評価を説明しています。糖尿病があることだけで全原因が確定するわけではなく、妊娠・流産歴や病歴に応じて必要な評価を相談します。こども家庭庁:不育症について

糖尿病がある全員に免疫・凝固・甲状腺抗体・ERA等を一式で行う、一定の週数以降の流産なら染色体以外が原因、と決めません。検査を追加する目的と結果で方針がどう変わるかを聞きます。血糖の結果を自責につなげず、つらさや次の妊娠について迷う気持ちも相談できます。

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出典と確認日

2026年10月31日、本文で示した原典の採用節を照合しました。全論文・医療機関や個人の原因・転帰を確認したものではありません。

免責事項

一般的な情報提供です。本人の症状、治療や妊娠の計画については、担当の医療機関等へ相談してください。

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この記事を書いた人

EggLink編集部

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公開:2026/4/19更新:2026/10/31