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おりものがイカ臭い・魚臭いとき|原因と受診、洗い過ぎないケア

2026/5/4

更新:2026/10/26

おりものが「イカ臭い」「魚のように生臭い」と感じるとき、細菌性腟症(BV)などが考えられます。ただし、においの表現だけで原因を確定したり、性感染症(STI)ではないと判断したりはできません。いつもと違うにおい・量・色、痛みや出血があれば婦人科で相談できます。

まず郵送STI検査をして陰性なら受診、という順番にする必要はありません。キットの結果を待って、症状の診察を遅らせないでください。

においだけでなく、症状と妊娠の可能性を伝えます

状況行動の目安
におい・おりものがいつもと違う2週間を待たず、婦人科に相談できます
発熱・下腹部痛・出血、妊娠中の変化早めに産婦人科へ連絡・受診
強い腹痛、意識が遠のく、多量の出血速やかに救急を含む医療へ

細菌性腟症は、腟の細菌の構成が変わった状態です

BVでは、乳酸菌が優勢な状態から、複数のほかの細菌が増えた状態へ変化します。薄い白色〜灰色のおりものや魚のようなにおいが出る場合がありますが、症状がない人もいます。においがある人の何割がBVかを、対象の違う研究の数字から自分に当てはめることはできません。

診察では、症状に加え、おりものの性状、pH、顕微鏡検査などを組み合わせて評価します。におい・かゆみ・色を数えたセルフチェックだけでは確定できません。BVと、カンジダ、トリコモナス、子宮頸管炎などで症状が重なることもあります。CDC:細菌性腟症の診断

「性病ではないから検査不要」とも、感染相手が分かるともいえません

BVは、クラミジアや淋菌などの単一の病原体による感染と同じものではありません。一方、性交やパートナーとの細菌の共有が発症・再発に関わることが分かってきています。「性行為とは関係ない」「不潔だからなった」と単純には説明できません。

においから感染した時期や誰からかを特定することもできません。ほかのSTIが同時にないかは、症状・診察・感染の機会などから必要な検査を相談します。BVかどうかと、STIの検査結果は別に確認するものです。

郵送検査の陰性は、BVの診断にはなりません

郵送検査は、商品が対象とする項目・部位・時期の検体を調べます。クラミジア・淋菌などが陰性だったことだけで、BVと決まるわけではありません。対象外の感染や、検出できない時期、感染以外の原因も残ります。

気になる変化がある場合は、診察で原因を調べる方針を相談してください。すでに検査した場合は、商品名、採取した日と部位、検査項目と結果、使用した薬を伝えます。妊娠中や妊娠の可能性があることも忘れず共有しましょう。

腟の中を洗ったり、においを香りで隠したりしません

外陰部の皮膚をぬるま湯でやさしく洗います。石けんを使う場合も、刺激の少ない無香料のものにし、しみる・痛む場合は中止して相談してください。腟内へ洗浄液や石けんを入れる、香料入り製品やデオドラントでにおいを隠すケアは避けます。

おりもの自体は体に必要な分泌物です。量や状態は周期・妊娠などでも変わります。特別な弱酸性ソープや乳酸菌商品を買わないと清潔を保てない、というものではありません。洗っても変化が続く場合は、洗浄回数を増やすより診察で相談しましょう。NHS:おりものの変化と刺激を避けるケア

治療と再発への対応は、診断と本人の条件で選びます

BVと診断され症状がある場合などには、抗菌薬で治療することがあります。内服や腟用製剤の選択、期間、妊娠・授乳中の扱いは薬と本人の条件に合わせます。「約1週間で必ず治る」「全員の再発率が50%」とはいえません。

症状が続く、いったん改善してまた出る場合は再診し、診断や治療を見直します。市販のカンジダ治療薬は、BVを含むすべての原因に効くものではありません。手元の抗菌薬や乳酸菌サプリ、腟内へ入れる製品で自己治療せず、医師・薬剤師に確認してください。

パートナーへの対応も、近年の研究を受け指針が変化しています。豪州の現行STI指針は、継続的なパートナーのうち陰茎のある人への同時治療を勧めています。「パートナーは必ず治療不要」と一律には書けません。

ただし、日本での承認・処方をそのまま示すものではありません。再発の経過やパートナーの状況を伝え、本人と相手それぞれの診療について相談します。豪州STI指針:BVの治療・パートナー・再発

妊娠中のBVは妊娠経過との関連があるため、症状があれば産婦人科へ相談します。症状のないすべての妊婦に同じ検査・治療が必要と決まっているわけではありません。診察後も痛みや発熱、出血などが増える場合は、予定日まで待たず連絡してください。

出典と確認日

2026年10月26日にCDCの診断に関する説明、NHS、豪州STI指針の現行案内を参照しました。症状だけの診断を避け、海外の治療を国内の自己処方に置き換えていません。医師による本記事の個別監修はありません。

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この記事を書いた人

EggLink編集部

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公開:2026/5/4更新:2026/10/26