
妊活中に「コーヒーはやめるべき?」と悩む方は多くいます。カフェインが妊娠に与える影響については複数の研究があり、過剰摂取は妊孕性(妊娠できる能力)の低下や流産リスク上昇と関連する可能性が指摘されています。本記事では、妊活中のカフェイン摂取の安全な目安と具体的な飲み物別カフェイン量を解説します。
この記事のポイント
- WHOはカフェイン摂取を妊娠中は1日300mg未満に制限することを推奨
- コーヒー1杯(150ml)には約90〜100mgのカフェインが含まれる
- 妊活中は1日200mg以下(コーヒー約2杯まで)を目安にすることが推奨される
カフェインが妊活・妊娠に与える影響
カフェインの過剰摂取は、①精子・卵子の質への影響(酸化ストレス増加)、②着床率・妊娠率の低下(一部の研究で1日300mg以上で関連性が示唆)、③妊娠初期の流産リスク上昇(1日200mg以上で流産率が上昇するという複数の研究がある)と関連する可能性があります。ただし因果関係が確定しているわけではなく、あくまで「控えることが望ましい」という水準での推奨です。
主な飲み物のカフェイン量一覧
飲み物別のカフェイン含有量(1杯あたりの目安)は以下のとおりです。
飲み物 | 容量 | カフェイン量(目安) |
|---|---|---|
コーヒー(ドリップ) | 150ml | 約90〜100mg |
インスタントコーヒー | 150ml | 約60〜80mg |
エスプレッソ | 30ml(1ショット) | 約60〜75mg |
紅茶 | 150ml | 約30〜50mg |
緑茶(煎茶) | 150ml | 約20〜30mg |
エナジードリンク | 250ml | 約80〜160mg |
コーラ | 350ml | 約34〜40mg |
妊活中の安全なカフェイン摂取目安
英国食品基準庁(FSA)は妊娠中のカフェイン上限を1日200mgと設定しています。妊活中(妊娠前)は特に厳しい制限はありませんが、早期妊娠に気づかない可能性を考慮すると、妊活開始時から1日200mg以下(コーヒー約2杯相当)に抑えることが推奨されます。完全にやめる必要はありませんが、エナジードリンクやカフェイン入りサプリの過剰摂取は避けることが望ましいとされています。
デカフェ・カフェインレスの選択肢
カフェインを減らしながらコーヒーの味を楽しみたい場合、デカフェ(カフェイン除去コーヒー)が有効な選択肢です。デカフェは通常のコーヒーからカフェインを97%以上除去したもので、1杯あたり約2〜5mgと非常に少量です。ルイボスティー・ハーブティー(カモミール・ルイボスなど)もカフェインフリーの代替飲料として人気があります。
カフェインと男性不妊の関係
カフェインの過剰摂取は男性の精子にも影響する可能性があります。1日400mg以上のカフェインは精子運動率の低下と関連するという研究があります。男性も妊活期間中はカフェイン摂取量を意識することが推奨されます。特にエナジードリンクの習慣的な摂取は控えることをお勧めします。
カフェイン以外の注意すべき飲み物
妊活中に注意すべき飲み物として、カフェインのほかにアルコール(妊活中は最小限に、妊娠判明後は禁酒が推奨)、砂糖多量の清涼飲料水(血糖値スパイクによるホルモン影響)、一部のハーブティー(セージ・ペニーロイヤルなど子宮収縮作用が報告されているものは要注意)があります。
よくある質問(FAQ)
Q. コーヒーを完全にやめないといけませんか?
A. 完全にやめる必要はありません。1日200mg以下(コーヒー約2杯まで)を目安にすれば、多くの研究で安全とされています。過剰な制限よりも継続的な適量管理が重要です。
Q. 体外受精の採卵・移植周期もカフェインを控えるべきですか?
A. 採卵・移植周期はホルモン値や着床環境を最大化する期間です。この期間はカフェインを1日100mg以下(コーヒー1杯以内)に控えることをお勧めします。
Q. 緑茶や紅茶も控えるべきですか?
A. 緑茶・紅茶はコーヒーよりカフェインが少ないため、1日2〜3杯程度なら過剰にはなりにくいです。ただし量が多くなる場合は計算してトータルのカフェイン量を確認してください。
Q. チョコレートもカフェインが入っていますか?
A. はい、チョコレートにもカフェインが含まれます。ダークチョコレート(50g)で約20〜35mg程度です。少量であれば問題ありませんが、大量摂取は注意が必要です。
Q. 妊活中にカフェインをやめたら基礎体温に変化が出ますか?
A. カフェイン断ちによって基礎体温に直接的な影響が出るという証拠はありませんが、睡眠の質の改善がホルモンバランスの安定に寄与する可能性があります。
まとめ
妊活中のカフェインは1日200mg以下(コーヒー約2杯まで)を目安にすることが推奨されます。完全禁止の必要はありませんが、エナジードリンクや複数のカフェイン飲料の重複摂取は避けることが望ましいです。デカフェやハーブティーへの切り替えも有効な選択肢です。
※本記事の内容は情報提供を目的としており、特定の医療行為を推奨するものではありません。具体的な治療については、必ず医師にご相談ください。
この記事を書いた人
EggLink編集部
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