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スプリットIVFとは?体外受精と顕微授精を同時に行うメリット

2026/4/19

スプリットIVFとは?体外受精と顕微授精を同時に行うメリット

「体外受精と顕微授精、どちらにするか決められない」——スプリットIVFはその悩みに対する一つの答えです。採卵した卵子を2グループに分け、半分を体外受精(c-IVF)、残り半分を顕微授精(ICSI)で受精させることで、受精の可能性を最大化する方法です。

この記事のポイント

  • スプリットIVFの定義と実施方法
  • 体外受精単独・顕微授精単独との成功率の比較
  • スプリットIVFが適している状況
  • 費用と保険適用の扱い

スプリットIVFとは——2つの方法を同時に

スプリットIVF(Split IVF)とは、同一採卵周期に得られた卵子を通常の体外受精(c-IVF)と顕微授精(ICSI)に振り分けて受精させる方法です。卵子が6個以上得られた場合に選択しやすく、「受精できるかどうか不確実なケース」で両方の選択肢を同時に試せる利点があります。

体外受精・顕微授精・スプリットIVFの比較

方法

受精のメカニズム

適応

メリット

体外受精(c-IVF)

精子が卵子に自然に侵入

軽度〜中等度男性因子なし

自然な選精、受精卵の質が高い傾向

顕微授精(ICSI)

1匹の精子を針で直接注入

重度男性因子・受精障害

受精率が安定(80〜90%)

スプリットIVF

卵子を2グループに分けて両方

受精能が不明確・卵子多数

受精方法の最適化・リスク分散

スプリットIVFが適しているケース

以下のような状況でスプリットIVFが選択肢になります。

  • 精液検査が境界域:精子運動率・形態率が中等度に低下し、c-IVFかICSIか判断が難しいケース
  • 以前の体外受精で受精しなかった:「受精障害」が疑われる場合、ICSIを保険として使いたい
  • 採卵数が多い(6個以上):振り分けに十分な卵子数がある場合
  • 過去の受精成績が低い:どちらの方法が自分に合うか実績から判断したい

スプリットIVFの成果

スプリットIVFのメリットは「どちらの方法が受精しやすいかを1周期で確認できる」点にあります。次回の移植計画や治療戦略を最適化するためのデータとして活用できます。

一般的な結果として、c-IVF群とICSI群の受精率はそれぞれ60〜70%、80〜90%程度とされています。スプリットIVFでは少なくともどちらかのグループで受精が得られる確率が高まります。

費用と保険適用

2022年の不妊治療保険適用において、体外受精・顕微授精はそれぞれ保険適用になりました。スプリットIVFの保険適用については施設によって対応が異なるため、担当クリニックに確認することを推奨します。

  • 体外受精(保険):約12〜15万円(採卵から移植まで)
  • 顕微授精(保険):体外受精より2〜3万円程度高い傾向
  • スプリットIVF:追加費用がかかる場合がある

よくある質問(FAQ)

Q1. スプリットIVFは精子の状態がよくても選べますか?
精子が良好でも「どちらの方法が合うか確認したい」場合に選択することがあります。ただし施設によって方針が異なります。

Q2. どちらのグループで受精した胚の方が質がよいですか?
一般的にc-IVFで受精した胚は自然な選精が行われるため質が高い傾向がありますが、ICSIでも良好胚が得られます。胚の評価は形態・グレードで個別に判断されます。

Q3. 卵子が少ない場合はスプリットIVFできますか?
採卵数が4〜5個以下の場合は振り分けが難しく、一般的にはどちらか一方を選択します。

Q4. スプリットIVFはどのクリニックでも対応していますか?
対応施設は増えていますが、すべてのクリニックで実施可能ではありません。希望する場合は事前に確認してください。

Q5. スプリットIVFで得た胚はすべて移植できますか?
グレードが良好なものが移植・凍結の対象になります。移植は通常1胚(学会推奨)で、余剰胚は凍結保存します。

まとめ

スプリットIVFは体外受精と顕微授精のメリットを1周期で試せる方法であり、受精能が不確実なケースや受精障害が疑われる場合に特に有益です。採卵数・精液所見・過去の治療成績をもとに担当医と相談し、自分の状況に最適な方法を選択してください。

※本記事は医療情報の提供を目的としており、個別の診断・治療を推奨するものではありません。治療方針は担当医とご相談ください。

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この記事を書いた人

EggLink編集部

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公開:2026/4/19更新:2026/5/2