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子宮の形態異常と妊活|種類・診断と中隔子宮の手術を考えるとき

2026/4/19

更新:2026/10/26

子宮の形が通常と違うと言われても、それだけで妊娠できない、必ず手術が必要、とは決まりません。どのような形で、子宮の内側・外側がどうなっているか、これまでの妊娠・流産歴などを合わせて考えます。診断名の確認と、治療で期待できること・分からないことを分けて相談しましょう。

まず診断と、相談する目的を整理します

状況確認すること
検査で形の違いを指摘された診断名、使った分類と検査、内側・外側をどこまで確認できたか
妊娠しにくい・流産などの経験がある形態以外の評価と合わせ、今回の問題との関係を相談する
中隔を切る手術を勧められた目的、期待できる利益と不確実性、不利益、手術をしない選択を聞く
妊娠中、または妊娠が分かった診断と過去の経過を産科へ伝え、経過確認と分娩の計画を相談する

中隔子宮・双角子宮・弓状子宮は区別します

名称の例違いと確認点
中隔子宮子宮の内腔が中隔という組織で分けられる。外側の形も確認し、双角子宮と区別する
双角子宮子宮の上部の外側に深いくぼみがあり、二つに分かれる形。中隔子宮と同じ手術で扱うものではない
弓状子宮内側の軽いくぼみを指し、ASRMは一般に正常の変異として扱う。真の中隔との区別が大切
単角子宮・双子宮などほかにも複数の形態がある。子宮だけでなく、頸部・腟などの所見を含めて個別に確認する

分類には複数の体系があり、ASRMは2021年に従来のAFS分類を更新しました。同じ言葉でも診断基準や記載方法の違いがあるため、他人の画像や頻度表だけで自分の型を決めないでください。ASRM:ミュラー管形態異常の分類2021

筋腫、ポリープ、癒着などによって子宮の内側が変形している場合は、生まれつきの形態異常と同じ病態ではありません。何を指して「形が違う」と言われたかを確認します。

子宮の内側だけでなく、外側も調べます

ASRMの2024年中隔子宮の指針は、正しく区別するには子宮の内側と外側の両方の形を見る必要があるとしています。子宮卵管造影(HSG)や子宮鏡だけでは、中隔子宮と双角子宮の区別が難しい場合があります。検査を一つ受けたことだけで、すべて確定したとは限りません。

同指針は、生理食塩水注入の有無を含めた3D経腟超音波を、非侵襲的な第一の評価方法として挙げています。2D超音波、MRIなどが役立つ場合もあり、設備や画像の分かりやすさ、目的に応じて検討します。

診断が明確でない場合は、形態異常の評価に慣れた施設への相談も選択肢です。ASRM:中隔子宮の診断と治療(2024年)

妊娠しやすさと、流産・妊娠中の経過は別に考えます

中隔子宮は、流産や産科合併症との関連が示されています。一方、ASRMは中隔子宮と不妊との関係について、十分な根拠がなく明確な推奨を出せないとしています。「中隔の血流が悪いから必ず着床できない」と一つの仕組みで断定することはできません。

子宮の形と過去の流産が分かっても、すべての原因がその形にあるとは限りません。年齢、排卵、卵管・精液の状態、流産の経過などを合わせて考えます。全型を「流産リスク低・中・高」と並べた表や、対象の違う割合から、個人の妊娠・出産の見通しを決めないでください。

中隔子宮の手術は、目的と不確実性を共有して決めます

中隔を子宮鏡で切開する方法があります。ASRMの2024年指針は、中隔と反復流産歴がある患者について、利益と不利益を話し合って手術を選択肢として提示することを示しています。一方、不妊や不妊治療中の患者には、出生の増加につながるかは確かではないと説明して判断するよう勧めています。

手術前後を比べた研究で改善が見られても、手術を受けない群との比較や、対象者・評価項目などの限界があります。手術をすれば全員の妊娠率・出生率が上がる、流産を防げる、と保証することはできません。

診察では、自分の場合の目的、穿孔・出血・癒着などを含む不利益、追加処置の可能性、費用、妊活再開までの見通しを聞きます。術後の確認や再開時期は、手術内容・回復に沿って決め、記事の「何周期待つ」という数字だけで開始しません。

双角子宮などにも、同じ治療の順番を当てはめません

双角子宮や弓状子宮と聞いたらまず体外受精、形を直す手術を全員に行う、という決まりではありません。中隔に対する手術の説明を、子宮の外形が異なるほかの型へそのまま移すこともできません。診断名と、過去の妊娠・分娩の経過に合う相談が必要です。

妊娠中は、型や経過によって流産・早産、胎位などへの注意が必要な場合があります。形の名称だけで帝王切開や入院が必ず決まるわけではありません。産科と情報を共有し、経過確認・分娩する施設や方法を相談しましょう。RCOG:反復流産と子宮の形に関する説明

出典と確認日

2026年10月26日にASRM2021分類・2024中隔子宮指針、RCOGの採用箇所を確認しました。診断と妊娠への影響、手術で分かっている利益と不確実性を分けています。医師による本記事の個別監修はありません。

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EggLink編集部

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公開:2026/4/19更新:2026/10/26