
「妊活中にインフルエンザワクチンを接種してもよい?」「体外受精の周期中に打っても大丈夫?」——これは多くの方が悩む質問です。結論から言えば、妊活中・不妊治療中のインフルエンザワクチン接種は推奨されています。その根拠と接種タイミングを解説します。
この記事のポイント
- 妊活中のインフルエンザワクチン接種の安全性
- 体外受精・移植周期中の接種タイミング
- 妊娠中(妊活成功後)の接種の考え方
- 副反応と注意すべき方
妊活中のインフルエンザワクチンは安全か
インフルエンザワクチンは不活化ワクチン(ウイルスを殺して作成)であり、生ワクチンと異なりウイルスが増殖しません。妊娠中を含む多くの研究で安全性が確認されており、妊活中・妊娠中の接種が世界保健機関(WHO)・米国産婦人科学会(ACOG)・日本産婦人科学会で推奨されています。
体外受精周期での接種タイミング
「採卵当日」「移植当日」の接種は体調管理の観点から避けることが推奨されます。それ以外の時期であれば基本的に問題ありませんが、担当医への確認が最善です。
時期 | 推奨度 | 理由 |
|---|---|---|
治療開始前・月経期 | 推奨 | 治療への干渉が少ない。最も接種しやすい時期 |
採卵・移植当日 | 接種を避ける | 当日の体調変化を最小化したい |
移植後〜判定前(着床期) | 担当医に相談 | 施設によって方針が異なる |
陰性判定後・休憩期間 | 推奨 | 次周期前に接種しておくと安心 |
妊娠確認後 | 推奨(特に妊娠中期以降) | 妊娠中のインフルエンザは重症化リスクあり |
妊娠中の接種——なぜ重要か
妊娠中は免疫が変化し、インフルエンザに罹患すると重症化しやすいことが知られています。また妊娠初期の高熱は胎児の神経管形成に影響するリスクがあります。妊婦へのワクチン接種は赤ちゃんへの移行抗体(生後6ヶ月までの保護)にもつながります。
副反応と注意点
インフルエンザワクチンの一般的な副反応は以下のとおりです。
- 局所反応:接種部位の赤み・腫れ・痛み(1〜2日で改善)
- 全身反応:微熱・だるさ・頭痛(2〜3日以内に改善)
- 重篤な副反応:アナフィラキシー(非常にまれ)。接種後30分は院内待機
接種を見合わせるケース(接種前に医師に相談)
- 卵アレルギーが強い方(卵由来の培地を使用するため)
- 前回のインフルエンザワクチンで重篤な反応があった方
- 発熱・急性疾患の最中
よくある質問(FAQ)
Q1. タイミング法中にインフルエンザワクチンを打っても大丈夫ですか?
問題ありません。タイミング法は特に制限がないため、通常通り接種できます。
Q2. 体外受精の移植後に接種してもよいですか?
施設によって方針が異なります。「移植後は着床確認まで待つよう指示する」クリニックもあります。担当医に確認してください。
Q3. 夫(パートナー)も一緒に接種した方がよいですか?
推奨します。家庭内感染を防ぐことで、妊活中・妊娠中の女性を守ることができます。
Q4. 新型コロナワクチンとインフルエンザワクチンを同時接種できますか?
2023年以降、同時接種が認められています。両方のワクチンの接種時期が近い場合は担当医に相談してください。
Q5. 妊娠何週目から接種できますか?
明確な週数制限はなく、妊娠全期間を通じて接種可能です。特に妊娠中期(13週以降)からの接種が一般的に推奨されています。
まとめ
妊活中・体外受精周期中のインフルエンザワクチン接種は安全であり、推奨されています。採卵・移植当日は避け、それ以外の時期に接種することが現実的です。妊娠が成立した後も引き続き接種を検討してください。不安な点は担当クリニックに事前に確認することをお勧めします。
※本記事は医療情報の提供を目的としており、個別の診断・治療を推奨するものではありません。接種前に担当医にご相談ください。
この記事を書いた人
EggLink編集部
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