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産後うつセルフチェックリスト(EPDS)

2026/4/19

産後うつセルフチェックリスト(EPDS)

産後うつは多くの産後女性が経験する可能性があります。EPDS(エジンバラ産後うつ病質問票)は、症状の早期発見に役立つセルフチェックツールです。正しい使い方と結果の見方を解説します。

この記事でわかること

  • 産後うつとはどのような状態か
  • EPDS(エジンバラ産後うつ病質問票)の内容と使い方
  • スコアの読み方と次のステップ
  • 産後うつの一般的な治療・サポート方法
  • 相談窓口と受診の目安

産後うつ・EPDSの基本情報

産後うつとEPDSの基本情報を整理します。

項目

内容

産後うつの頻度

産後女性の約10〜15%に発症するといわれている

発症時期

出産後2〜3週間〜数ヶ月以内が多い

EPDSとは

産後うつのスクリーニング質問票(10問)。英国で開発・世界的に使用

カットオフスコア

日本では9点以上で「産後うつの疑いあり」とされることが多い(医師の判断が必要)

実施タイミング

産後1ヶ月健診・産後2週間健診など

EPDSのチェック内容と結果の見方

EPDSは10の設問で構成され、各設問に0〜3点のスコアがつきます。合計が高いほど産後うつのリスクが高いとされます。

  • 設問の内容:笑いの感覚・楽しみの喪失・自己否定・不安・パニック・物事が手に付かない感覚・眠れない・悲しみ・泣き続ける・自傷の考えなど
  • 0〜8点:リスクが低い(ただし高得点に近い場合は要注意)
  • 9点以上:産後うつの疑いがあり、医師・助産師への相談が推奨される
  • 第10問(自傷・自殺念慮)で1点以上:スコアに関わらず、すぐに専門家に相談

注意:EPDSはあくまでスクリーニングツールです。スコアだけで診断はできません。必ず医師・助産師・保健師に相談してください。

産後うつの症状チェックリスト

EPDSを受ける前に、日常生活のなかで以下の症状が2週間以上続いていないか確認してください。複数当てはまる場合は、医療機関への相談を検討してください。

  • 赤ちゃんへの愛着を感じにくい、あるいは感じられない
  • 育児への不安が強く、「自分には無理」と感じる
  • 理由なく涙が出る、または気分が非常に落ち込む
  • 食欲がない、または過食が続く
  • 眠れない(赤ちゃんが寝ているのに眠れない)
  • 「消えてしまいたい」「自分を傷つけたい」という気持ちが浮かぶ

これらの症状は「育児の疲れ」や「性格の問題」ではなく、医学的な治療が有効なサインです。

産後うつに関する当事者の声

産後うつを経験した方の声(個人の体験であり、効果には個人差があります)。

  • 「産後1ヶ月健診でEPDSを受けたら高スコアが出た。自分では気づいていなかったが、医師から『産後うつの可能性がある』と言われて、初めて自分の状態を理解した」(30代女性)
  • 「産後うつと診断されて薬を処方してもらったら、数週間で気力が戻り始めた。もっと早く相談すべきだったと思った」(30代女性)
  • 「夫が『チェックリストで高得点だったから一緒に病院に行こう』と言ってくれたことで受診できた。一人では動けなかったと思う」(20代女性)
  • 「保健師の訪問があって話を聞いてもらえた。病院に行くほどでもないと思っていたが、その場でEPDSを書いたら思った以上に高得点で驚いた」(30代女性)

産後うつの治療・サポートと費用

産後うつの治療には、段階に応じた複数の選択肢があります。

  • 軽度:生活支援(家事ヘルパー・産後ケア施設)、カウンセリング(保険外:5,000〜15,000円/回)
  • 中等度:抗うつ薬処方(保険適用)、心療内科・産婦人科での経過観察
  • 重度:入院加療、精神科専門治療
  • 公的支援:産後ケア事業(市区町村・一部無料〜3,000円)、産後訪問(保健師、無料)

相談窓口・受診のポイント

産後うつが疑われる場合、次のような窓口から相談できます。

  • かかりつけ産婦人科:まず主治医に相談
  • 市区町村の保健センター:産後訪問・相談を無料で提供
  • こころの健康相談統一ダイヤル(0570-064-556)
  • よりそいホットライン(0120-279-338)
  • 心療内科・精神科:保険適用で受診可能

よくある質問(FAQ)

Q. EPDS9点以上でした。すぐに病院に行かないといけませんか?

A. 9点以上は「要注意」のサインですが、緊急を意味するわけではありません。ただし、そのまま放置するより、まず産婦人科または保健センターに連絡することをおすすめします。

Q. 産後うつと「マタニティブルーズ」は違いますか?

A. 違います。マタニティブルーズは出産後2〜3日から始まり、通常2週間以内に自然回復します。産後うつはより長期間続き、日常生活に支障をきたすことが特徴です。2週間以上症状が続く場合は産後うつの可能性があります。

Q. 授乳中でも抗うつ薬は飲めますか?

A. 授乳中に比較的安全とされる薬剤も存在します。担当医に「授乳しながら治療できるか」を明確に伝えたうえで、最適な選択を相談してください。自己判断での服薬・断薬は避けてください。

Q. 夫に産後うつを理解してもらえません。

A. EPDSの結果を夫に見せることで、主観的な訴えより伝わりやすいことがあります。また、産婦人科や保健センターへの受診に同席してもらい、医師・助産師から夫に説明してもらう方法も効果的です。

Q. 2人目出産後にも産後うつになりやすいですか?

A. 1人目で産後うつを経験した場合、2人目以降でもリスクが高いとされています。2人目出産後もEPDSを受け、早期のスクリーニングを行うことが重要です。

Q. セルフチェックで低スコアでも産後うつになることはありますか?

A. あります。EPDSはスクリーニングツールであり、全ての症例を捉えられるわけではありません。スコアが低くても、日常生活に支障があると感じる場合は専門家に相談してください。

まとめ

産後うつは意志の弱さではなく、出産に伴うホルモン変化・身体的疲弊・環境変化が複合した医学的な状態です。EPDSは早期発見のための重要なツールですが、結果の解釈は必ず専門家と行ってください。早期に相談・受診することで、回復の可能性は高まります。

本記事は一般的な情報提供を目的としており、医療行為の代替となるものではありません。 個別の症状・治療方針については、必ず担当医にご相談ください。

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この記事を書いた人

EggLink編集部

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公開:2026/4/19更新:2026/5/2