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不妊治療中のリモートワーク活用|通院との両立

2026/4/22

不妊治療中のリモートワーク活用|通院との両立

不妊治療の通院は、排卵日や採卵・移植のスケジュールに左右されるため、前日まで予定が確定しないケースも珍しくありません。リモートワーク(在宅勤務)を活用すれば、通院前後の時間を有効に使え、治療と仕事の両立がしやすくなります。厚生労働省の「不妊治療と仕事の両立に関する実態調査(2023年)」では、テレワーク制度がある職場の方が治療継続率が高いとの結果が報告されています。

この記事のポイント

  • 不妊治療の通院スケジュールとリモートワークの相性
  • 上司への申請方法と具体的なフレーズ例
  • 在宅勤務中のセルフマネジメント術

不妊治療の通院パターンとリモートワークの相性

不妊治療は治療段階によって通院頻度が大きく異なります。リモートワークをどの程度活用すべきかは、現在の治療ステップに応じて判断しましょう。

治療段階別の通院頻度と在宅勤務の活用度

治療段階

月あたりの通院回数

通院の特徴

リモートワーク活用度

タイミング法

2〜3回

排卵日前後に集中

半日在宅で十分対応可能

人工授精

3〜5回

卵胞チェック+実施日

午前通院→午後在宅の活用が有効

体外受精(採卵周期)

5〜10回

連日の注射・採卵前後

フル在宅を数日確保したい

体外受精(移植周期)

3〜5回

ホルモン値確認+移植日

移植後の安静日に在宅が有効

リモートワークが特に助かる場面

  • 早朝の通院後:朝7〜8時台に受診し、10時からリモートで業務開始
  • 採卵後の安静日:身体的負担が大きい日でも、自宅から軽い業務は可能
  • 判定日:結果次第で精神的に不安定になりやすく、オフィスより自宅の方が気持ちの整理がしやすい

リモートワーク申請の進め方

不妊治療を理由にリモートワークを申請する際の具体的な手順を、段階ごとに解説します。

ステップ1:自社のテレワーク制度を確認する

まずは就業規則やテレワーク規程を確認しましょう。制度の有無、利用条件(週何日まで・対象職種・申請方法)を把握しておくことが出発点です。制度がない場合でも、人事部に相談すれば柔軟に対応してもらえるケースがあります。

ステップ2:上司に相談する

伝え方のポイントは「治療のつらさ」ではなく「業務への影響を最小化するための手段」として話すことです。

「通院スケジュールの関係で、月に○回ほど午前中に受診が入る可能性があります。通院のある日はリモートワークにさせていただければ、午後からフルで業務に入れます。成果物の提出や進捗報告は今まで通り行います。」

ステップ3:不妊治療連絡カードを活用する

厚生労働省が発行する不妊治療連絡カードは、主治医が記入した治療スケジュールを提示できる公的書式です。口頭説明だけでは伝わりにくい場合に、客観的な根拠として提出できます。

在宅勤務日の時間管理テクニック

リモートワーク中は、通院による中断を最小限にしつつ、仕事の生産性を維持する工夫が求められます。

通院日のタイムブロック例

時間帯

内容

7:00〜8:30

クリニック受診(早朝枠)

9:00〜9:30

帰宅・業務準備

9:30〜12:00

集中作業(メール・資料作成)

12:00〜13:00

昼休憩

13:00〜17:30

ミーティング・チーム業務

生産性を保つ3つのルール

  • 朝一のタスク整理:通院前または直後に、その日のToDoを3つに絞って書き出す
  • 「見える化」の意識:チャットツールで業務開始・終了を報告し、成果物をこまめに共有する
  • 通院時間はブロック:カレンダーに「外出」としてブロックしておき、ミーティングが入らないようにする

リモートワークと通院を両立する環境づくり

自宅の作業環境を整えることで、通院がある日でも効率よく働けるようになります。

ワークスペースの整備

デスク・椅子・モニターの高さを適切に設定し、長時間作業しても疲れにくい環境を整えましょう。採卵後など身体に負担がかかる日は、リクライニングチェアやクッションを活用するのも一つの手です。

オン・オフの切り替え

在宅勤務では仕事と治療の境界が曖昧になりがちです。「業務時間中は治療関連の検索をしない」「業務終了後は仕事のチャットを見ない」といったルールを設けると、精神的な切り替えがしやすくなります。

クリニック選びの工夫

自宅から通いやすいクリニックを選ぶことも、リモートワークとの相性を高めるポイントです。早朝枠や土日診療に対応しているか、予約システムの使いやすさ、待ち時間の目安なども確認しておきましょう。

制度がない職場での交渉方法

テレワーク制度が整っていない職場でも、交渉の余地はあります。以下のアプローチを検討してみてください。

試行期間を提案する

「まず1か月だけ試させてほしい」と期間を区切って提案すると、上司も判断しやすくなります。試行期間中に成果を出せれば、継続利用の説得力が増します。

他社事例を参考資料として提示する

厚生労働省の「不妊治療を受けながら働き続けられる職場づくりのためのマニュアル」には、企業の取り組み事例が掲載されています。「くるみんプラス」認定企業の事例も参考になるでしょう。

フレックスや時差出勤を代替案にする

リモートワークが難しい場合、フレックスタイム制や時差出勤を利用して通院時間を確保する方法もあります。「朝8時出社→15時退社」「午前中通院→11時出社→19時退社」など、柔軟なパターンを検討しましょう。

リモートワーク活用時の注意点

在宅勤務で治療と仕事を両立する際に、気をつけたいポイントをまとめました。

「サボっている」と思われないために

在宅勤務への偏見がゼロの職場は多くありません。チャットでの応答速度を意識する、日報や成果物で仕事の可視化を徹底するなど、信頼を積み上げる行動が重要です。

治療の結果に引きずられない工夫

判定日に良くない結果が出た場合、在宅だと気持ちの切り替えが難しいことがあります。信頼できる人に電話で話す、短い散歩に出るなど、感情をリセットする方法を事前に決めておくとよいでしょう。

孤立しないコミュニケーション

リモートワークが増えると、チームとの距離感が開きやすくなります。オンラインでの雑談の機会を意識的に作ったり、出社日にはランチを一緒に取ったりすることで、関係性を維持しましょう。

よくある質問

Q. 通院日だけリモートワークにするのは不自然ですか?

不自然ではありません。「通院がある日は在宅で、それ以外は出社」というハイブリッドな働き方は、多くの企業で一般的になっています。理由を聞かれた場合は「通院があるため」とだけ伝えれば十分です。

Q. 採卵後に体調が悪く、在宅勤務もつらい場合はどうすればいいですか?

無理に働く必要はありません。体調不良で業務が困難であれば、有給休暇や病気休暇を取得してください。採卵後は腹痛や腹部膨満感が出ることがあり、安静が必要な場合もあります。

Q. リモートワーク中に急に通院が必要になった場合、どう報告すればいいですか?

チャットやメールで「急な通院が入ったため、○時〜○時まで離席します。戻り次第業務を再開します」と連絡すれば問題ありません。事前に上司と「急な通院時の連絡方法」を決めておくとスムーズです。

Q. パートナーの不妊治療に付き添うためにリモートワークを使えますか?

制度上は企業の規定によります。「家族の通院付き添い」をテレワークの理由として認めている企業も増えています。人事部に確認してみてください。

Q. 在宅勤務手当は出ますか?

企業によって異なります。在宅勤務手当(月額3,000〜5,000円程度)を支給する企業がある一方、通勤手当の減額とセットになるケースもあります。自社の制度を確認しましょう。

まとめ

  • リモートワークは不妊治療と仕事の両立において非常に有効な手段
  • 治療段階ごとに通院頻度は変わるため、柔軟に活用パターンを調整する
  • 上司への相談は「業務への影響を最小化する手段」として伝えると理解を得やすい
  • 成果の見える化と信頼の積み上げが、長期的な在宅勤務継続の鍵

※本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、個別の労務問題に関する助言を行うものではありません。勤務制度の詳細については、所属先の人事部・総務部にご確認ください。

※治療スケジュールについては、主治医の指示に従ってください。

E

この記事を書いた人

EggLink編集部

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公開:2026/4/22更新:2026/5/2