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上司に不妊治療を伝える方法|理解を得る伝え方

2026/4/22

上司に不妊治療を伝える方法|理解を得る伝え方

不妊治療中に上司の理解を得ることは、仕事との両立を成功させるための重要なステップです。しかし「どう切り出せばいいかわからない」「評価に影響しないか不安」と感じる方が大半ではないでしょうか。NPO法人Fineの調査では、治療のことを職場に伝えた人のうち約70%が「伝えてよかった」と回答しています。この記事では、上司への伝え方を具体的なフレーズとともに解説します。

この記事のポイント

  • 伝える・伝えないの判断基準と、それぞれのメリット・デメリット
  • 上司への具体的な伝え方フレーズ集
  • 伝えた後に起こりうる反応とその対処法

上司に伝えるべきかどうかの判断基準

不妊治療を上司に報告する法的義務はありません。伝えるかどうかは、治療の状況と職場環境の2軸で判断するのが合理的です。

伝えた方がよいケース

  • 通院頻度が月3回以上:排卵周期に合わせた急な休みが増えるため、事前の説明があると業務調整しやすい
  • 体外受精・顕微授精に進む段階:採卵や移植で連続した休暇が必要になることがある
  • フレックスやテレワークの利用申請が必要:理由を求められた場合に説明が必要
  • 上司との信頼関係がある程度ある:話を受け止めてもらえる可能性が高い

慎重に判断したいケース

  • 上司にプライバシーへの配慮が期待できない:過去に個人情報を軽く扱われた経験がある
  • 昇進や評価に直結する時期:評価面談の直前は避け、落ち着いた時期を選ぶ方が安全
  • 職場にハラスメント的な風土がある:まずは人事部に相談する方法もある

伝えるタイミングの選び方

いつ伝えるかで、上司の受け止め方は大きく変わります。繁忙期のバタバタした中ではなく、落ち着いて話せる場を設けましょう。

おすすめのタイミング

タイミング

理由

1on1ミーティング

個室で落ち着いて話せる。定期的な面談の枠を活用

業務の区切り(期末・プロジェクト終了後)

次の期の業務計画と一緒に相談しやすい

治療のステップアップ前

通院頻度が変わる前に伝えると、事前準備ができる

避けたいタイミング

繁忙期の最中、上司が機嫌の悪いとき、大勢のいる場は避けましょう。メールやチャットで「少しお時間いただきたいことがあるのですが」とアポイントを取るのが確実です。

具体的な伝え方——フレーズ例

何をどこまで伝えるかは自分で決めて構いません。以下のフレーズを参考に、自分のスタイルに合った言葉を選んでください。

最小限の開示パターン

治療の詳細を話したくない場合:

「実は、定期的な通院が必要な治療を受けています。月に数回、急なお休みやフレックスをお願いする可能性があります。業務に支障が出ないよう、事前の引き継ぎは徹底しますので、ご理解いただけると助かります。」

不妊治療であることを明かすパターン

「不妊治療を受けており、通院スケジュールが排卵周期に左右されるため、急な通院が発生することがあります。治療の進捗によっては、数日間連続でお休みをいただく可能性もあります。なるべく業務に影響が出ないよう調整しますが、ご配慮いただけるとありがたいです。」

制度利用を申し出るパターン

「不妊治療のためにフレックス制度(またはテレワーク)を利用させていただきたいと考えています。厚生労働省の不妊治療連絡カードも用意できますので、必要であればご提出します。」

伝えるときに押さえたい4つのコツ

上司の理解を得やすくするために、伝え方にはいくつかのポイントがあります。

1. 業務への影響と対策をセットで伝える

「休みます」だけでなく「休むときはこうフォローします」と対策を添えると、上司も安心しやすくなります。具体的には、業務の引き継ぎメモの作成、進捗の共有方法、緊急時の連絡先などを提示しましょう。

2. 詳細を話しすぎない

治療内容やホルモン値など医学的な詳細は、伝える必要がありません。「どの程度の頻度で通院が必要か」「いつ頃まで続く見込みか」だけで十分です。

3. 感情的にならず、事実ベースで話す

つらい気持ちを抱えていても、上司への相談は仕事の文脈で行う方がスムーズです。「業務調整のお願い」というスタンスで臨みましょう。泣いてしまいそうな場合は、事前にメモを用意しておくと安心です。

4. 不妊治療連絡カードを活用する

厚生労働省が発行する不妊治療連絡カードは、主治医が記入した治療スケジュールを職場に提示するための公的書式です。口頭で説明しにくい場合に書類として活用でき、客観性が増します。

上司の反応パターンと対処法

伝えた後の上司の反応はさまざまです。想定されるパターンと、それぞれの対処法を知っておくと心の準備ができます。

理解を示してくれた場合

感謝を伝えた上で、今後のコミュニケーション方法(休む際の連絡手段、報告のタイミング等)を具体的に決めておきましょう。

戸惑いを見せた場合

不妊治療について知識のない上司は少なくありません。「急に言われても」という反応は、拒否ではなく理解が追いついていないだけの場合が多いです。不妊治療連絡カードや厚労省のリーフレットを参考資料として渡すと、理解の助けになります。

否定的な反応だった場合

「仕事に集中すべきでは」「いつまで続けるの」といった反応があった場合、その場で反論せず、記録を残した上で人事部やハラスメント相談窓口に相談しましょう。不妊治療を理由とする不利益取扱いは、男女雇用機会均等法で禁止されています。

伝えた後の職場での過ごし方

上司に伝えた後も、日常の仕事への姿勢は大切です。治療と仕事を両立している姿を見せることが、長期的な信頼関係につながります。

休んだ翌日は一言添える

「昨日はお休みをいただきありがとうございました」と短く伝えるだけで十分です。詳細な報告は不要ですが、感謝の意思表示は関係を良好に保つ効果があります。

成果で信頼を積み上げる

通院で不在にする分、出勤している時間の生産性を高めることを意識しましょう。タスク管理ツールの活用や、チームへの進捗共有を積極的に行うと、周囲の理解も得やすくなります。

変化があれば随時共有する

治療のステップアップで通院頻度が変わったり、治療が終了したりした場合は、上司に一報を入れましょう。情報をアップデートすることで、信頼関係が維持できます。

よくある質問

Q. 上司が男性で話しにくいのですが、人事部に先に相談してもいいですか?

もちろん可能です。人事部に相談し、制度の利用手続きを進めた上で、上司には人事部経由で伝えてもらう方法もあります。直属の上司に直接言うことだけが選択肢ではありません。

Q. 伝えたら評価が下がりませんか?

不妊治療を理由とした不利益な評価は、男女雇用機会均等法に抵触する可能性があります。万が一、治療を伝えた後に不自然な評価の変動があった場合は、人事部や労働局に相談してください。

Q. 同僚にも伝えるべきですか?

同僚への開示は任意です。伝える場合は信頼できる人に限定し、「広めないでほしい」と明確に伝えましょう。上司にだけ伝えて同僚には話さない、というスタンスでもまったく問題ありません。

Q. パートやアルバイトでも配慮を求められますか?

雇用形態に関係なく、不妊治療と仕事の両立支援は適用されます。パワハラ防止法やハラスメント相談窓口の利用は、正社員以外の方も対象です。

Q. 治療のことを話した上司が、他の人に言いふらしてしまいました。

本人の同意なく個人情報を他者に開示することは、プライバシー侵害にあたります。まず上司に直接「他の方には話さないでほしい」と伝え、改善が見られない場合は人事部やハラスメント相談窓口に相談してください。

Q. 伝えるタイミングを逃して、もうずいぶん経ってしまいました。今からでも遅くないですか?

まったく遅くありません。「治療が長引いており、今後も通院が続く見込みなので、改めてご相談させてください」と切り出せば自然です。早い時期に言えなかったことを詫びる必要はありません。

まとめ

  • 上司に伝えるかどうかは、通院頻度と職場環境で判断する
  • 伝える際は「業務への影響と対策」をセットにすると理解を得やすい
  • 不妊治療連絡カードや厚労省のリーフレットを活用し、客観的な情報を添える
  • 否定的な反応があった場合は、記録を残して人事部・外部機関に相談する

※本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、個別の労務問題に関する助言を行うものではありません。具体的な対応については、人事部・労働局・弁護士等の専門家にご相談ください。

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この記事を書いた人

EggLink編集部

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公開:2026/4/22更新:2026/5/2