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不妊治療中、妊婦さんを見るのがつらいとき|距離の取り方と相談先

2026/4/22

更新:2026/10/26

不妊治療中に、妊婦さんや妊娠報告を見ることがつらくなる場合があります。うれしい気持ちと悲しさが混ざることも、何も返したくない日があることもあります。その感情だけで性格や親になる資格が決まるわけではありません。つらさの強さを「子どもを望む深さ」と結び付けず、今の負担を少し減らす方法を考えましょう。

つらさの程度に合わせて、頼れる先を選びます

今の状況取れる行動
特定の投稿や集まりがつらい通知を切る、返信を後にする、参加を見送るなど、自分が選べる距離を試す
通院や待合室が負担受付や看護師へ困る場面を伝え、待機方法や相談支援の有無を聞く。対応は施設で異なる
眠れない・食べられない、仕事や家事が難しい、気分の落ち込みが続く期間だけで待たず、治療先、かかりつけ医、心療内科・精神科などへ早めに相談する
自分を傷つけたい、今の安全を保てない一人で抱えず、近くの人と医療機関に直ちに助けを求める。差し迫る危険は救急を利用する

感情の原因や意味を、一つに決める必要はありません

治療の結果を待つ時間、費用、体への負担、過去の喪失、周囲との関係など、負担になるものは人によって違います。「妊婦さんがつらい」と感じる理由を、比較心だけで説明することはできません。感情が弱い人は望みが浅い、つらさは将来よい親になる証、とも判断できません。

HFEAは、不妊治療による気持ちへの影響や、周囲の人、同じ経験を持つ人、カウンセラーなどから支援を得る選択肢を紹介しています。また、ストレスが強い人ほど赤ちゃんを授かりにくいという決定的な根拠はないと説明しています。

「気にしすぎたせいで治療がうまくいかなかった」と自分を責める必要はありません。HFEA:治療中の気持ちと支援

SNSや人付き合いの距離は、その都度変えて構いません

次は、負担を減らすために試せる選択肢です。すべて行う必要はなく、必ず気持ちが楽になる方法というわけでもありません。合わないものはやめたり、別の方法に変えたりできます。

  • 妊娠・出産関連の投稿をミュートし、通知を切る。見たいときだけ開く。
  • 返信は短くする、後にする。今すぐお祝いの言葉を用意できなくても、返答の時期は自分で選ぶ。
  • 集まりは時間を短くする、途中で帰る、今回は見送る。理由を詳しく説明しない選択もある。
  • 話せる相手には、助言より話を聞いてほしい、治療の進み具合は自分から伝えたい、など希望を具体的に伝える。

例えば「今は気持ちに余裕がないので、返信に少し時間をください」「今回は参加を見送ります。また落ち着いたら連絡します」といった短い伝え方もあります。病気だとうそをつくことや、無理に祝福することを条件にしなくて構いません。

一方、誰にも話せず生活が狭くなり続けているときは、距離を取ることだけで耐えようとせず、安心して相談できる先を一つ持つことを考えてください。

通院の負担は、具体的な場面を伝えます

待合室で妊婦さんを見る、結果を一人で聞く、治療について繰り返し説明する、といった困る場面を受付・看護師・医師に伝えてみてください。待機方法や時間、相談員・心理職へのつなぎ方など、利用できる対応があるかを確認します。すべての施設が別室や別時間を用意できるわけではありません。

転院を考える場合は、気持ちへの支援に加え、治療の内容、通院距離、費用、記録や胚の移管なども確認します。不妊専門の施設なら必ず妊婦さんに会わない、転院すれば解消する、とは保証できません。治療の継続・休止・終了も含め、希望と負担を治療先と相談できます。

相談は「2週間たつまで」待たなくて大丈夫です

NIMHは、うつ病には落ち込みや楽しさの低下、睡眠・食欲・集中の変化などがあり、生活への支障や経過を医療者が評価すると説明しています。診断で使う「少なくとも2週間」という期間は、助けを求めるまで待つ条件ではありません。

症状が少なくても支援が役立つ場合があり、仕事や家事が難しい、眠れない・食べられないなどがあれば早めに相談してください。NIMH:うつ病の症状・診断・治療

心理的な支援や治療は、希望、症状、体調を確認して選びます。妊娠を希望していることや不妊治療の薬も伝えてください。必ず自然に治る、治療を休めば短期間で回復する、と一律にはいえません。

国内の相談先を探すとき

治療先の相談員や心理職のほか、こども家庭庁が案内する「性と健康の相談センター」から、地域の相談先を探せます。相談内容、対面・電話・オンラインなどの方法、対象や費用、受付時間は窓口ごとに確認してください。

英国のHFEAのカウンセリング制度を、日本の全施設の無料サービスとして説明することはできません。こども家庭庁:性と健康の相談センター

自分を傷つけたい気持ちがある、消えてしまいたいほどつらいときは、#いのちSOS(0120 061 338)という無料の相談先もあります。#いのちSOS(ライフリンク)。今すぐ危険がある場合は相談窓口の返答を待たず、近くの人と医療機関・救急に助けを求めてください。

出典と確認日

2026年10月26日にHFEA、NIMH、こども家庭庁の採用箇所と国内相談窓口を確認しました。感情を一律に診断する記事ではなく、生活への支障や安全に応じて支援につなぐための情報です。医師による本記事の個別監修はありません。

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この記事を書いた人

EggLink編集部

医療・婦人科専門メディア

公的機関や医学会などの情報をもとに、女性の健康と医療の選択に役立つ情報を整理しています。

公開:2026/4/22更新:2026/10/26