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こどもの日・七五三のストレス

2026/4/19

こどもの日・七五三のストレス

こどもの日・七五三・入学式……子どもに関わる行事が多い時期は、不妊治療中の方にとって特に心がしんどくなりやすい時期です。「自分だけが取り残されている」という感覚は、多くの当事者が経験していることです。

この記事のポイント

  • 子ども関連行事でストレスが増す心理的メカニズムと「正常な反応である」理由
  • 参加する・しない、SNSを見る・見ないの判断基準と伝え方
  • 「特定の日だけ」つらい場合の短期間メンタルケア法

なぜ行事の季節がこんなにもつらいのか

不妊治療中に子ども関連行事でストレスが高まるのは、「社会的比較」と「時間的プレッシャー」が同時に働くためです。これは性格の弱さではなく、人間の認知が持つ自然な反応です。

  • 社会的比較:SNSや周囲の様子から「自分だけが異なる立場にいる」と感じやすくなる
  • 時間的プレッシャー:「今年こそは…」という焦りが行事のたびに更新される
  • 周囲からの無意識の問いかけ:「子どもはまだ?」など、悪意のない言葉が刺さる

日本産科婦人科学会・不妊カウンセラー学会の調査では、不妊治療中の女性の約60%が「子ども関連の行事や祝日に精神的な不調を経験した」と回答しています。あなたの感情は特別なものではなく、同じ状況の多くの人が経験していることです。

SNSとの距離の取り方——参加判断の基準

「見たいけど見ると苦しい」——SNSのこどもの日投稿は、この矛盾する気持ちを生みやすいものです。以下の基準で判断することで、自分を責めずに距離を取れます。

  • こどもの日前後の3〜5日間だけ、SNSアプリをホーム画面から外す(削除ではなく移動)
  • 特定のアカウントだけ「ミュート」機能を使い、フォローは外さずに表示を制限する
  • SNSを見る時間を「1日15分・昼食後のみ」などルール化する

「SNSを見ないことへの罪悪感」を感じる必要はありません。自分の心を守ることは、治療を継続するための大切な準備です。

行事参加の判断基準と断り方

親族の七五三・友人の子どもの行事など、断りにくい状況もあります。以下のように考えると、判断がしやすくなります。

参加の判断基準(チェックリスト)

  • □ 行事の後で「後悔するより、行ってよかった」と感じる可能性があるか
  • □ 参加後に回復できる時間(翌日以降の余裕)があるか
  • □ 会場で「少し席を外す」「早めに帰る」選択が取れる状況か

断る時の一言例

「体調がすぐれないため今回はご遠慮します」——詳しい理由を伝える義務はありません。自分の状態を正確に把握していない時は、参加しないことを選んでも問題ありません。

つらい当日のセルフケア具体策

行事当日や、こどもの日・七五三の日そのものがつらい場合の、時間を乗り切る具体的な方法です。

  • 「今日だけプラン」を用意する:好きな映画・音楽・食事を前日に準備し、「今日はこれをする日」と決めておく
  • 外出して環境を変える:自然の多い公園や美術館など、子ども連れが少ない場所に出かける
  • 感情を書き出す:日記やメモに「今どんな気持ちか」を書くことで、感情が整理されやすくなる(感情ラベリング法)
  • 信頼できる人に連絡する:治療中であることを知っている友人・パートナーに「今日はしんどい」と一言送るだけでも孤立感が和らぐ

パートナーとの共有——どこまで話すか

行事シーズンのストレスについて、パートナーに伝えることは関係を強化することにもつながります。「解決策を求めているのではなく、話を聞いてほしい」と一言添えると、パートナーも対応しやすくなります。

継続するストレスへの専門家サポート

行事のたびに強い落ち込みを繰り返す場合、不妊専門カウンセラーや心療内科への相談が選択肢です。不妊カウンセラー(日本不妊カウンセリング学会認定)が在籍するクリニックは増えており、通院中のクリニックに問い合わせることができます。

よくある質問

Q:行事でつらくなる自分が「みんなの幸せを喜べない」ようで罪悪感があります。

この感情は非常に一般的です。他の人の幸せを喜べないのではなく、自分の状況との対比で痛みを感じているのです。「おめでとうと思っていながらも、自分は悲しい」という2つの感情が同時に存在することは矛盾ではありません。

Q:毎年こどもの日に落ち込むのですが、これはうつですか?

特定のイベントや季節をきっかけとした気分の落ち込みは、「反応性の落ち込み」として広くみられる状態です。日常生活に支障が出る場合や、2週間以上続く場合は心療内科・精神科への受診も考えてみてください。

Q:子ども関連行事に毎回参加するのが義務のように感じています。

社会的な期待に応えようとするのは自然なことですが、治療中の自分の精神的健康を最優先にする時期があっても構いません。断ることへの罪悪感が大きい場合は、カウンセラーへの相談が助けになることがあります。

まとめ

こどもの日や七五三の季節にストレスを感じることは、不妊治療中の多くの方が経験していることです。SNSをミュートする・行事参加を自分で判断する・当日の「今日だけプラン」を用意する、といった具体的な行動で心を守ることができます。つらさが繰り返したり、日常生活に影響が出る場合は専門家への相談を検討してください。あなたが感じる痛みは正当なものです。

【免責事項】本記事は一般的な健康・心理情報の提供を目的としており、医療行為・診断・治療の代替となるものではありません。精神的な不調が続く場合は、専門医または不妊カウンセラーにご相談ください。

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この記事を書いた人

EggLink編集部

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公開:2026/4/19更新:2026/5/2