治療がつらいと感じる理由は、身体の症状、予定の変更、費用、結果への不安、周囲との関係等で異なります。ほかの人と同じ感じ方をする必要はなく、言葉にできないつらさも相談できます。
支援を受ける目的を、治療を続け切ることだけにしません。続ける・変える・休む・終える希望や、まだ決められないことを整理するためにも相談できます。
身体・生活・気持ちの困りごとを分けます
| 確認したいこと | 相談・対応のポイント |
|---|---|
| 身体の症状 | 痛み・張り・息苦しさ等を、薬や処置後の通常反応と決めず診療先へ連絡する |
| 通院と生活 | 変更しやすい予定、仕事・家事・育児・送迎の負担を具体的に伝える |
| 結果や周囲との関係 | 聞きたいこと、話す相手・共有する範囲、距離を置きたい場面を整理する |
| 治療の選択 | 期待する結果と限界、負担、継続・変更・休止・終了の相談をする |
| 生活や安全への影響 | 眠れない・食べられない等は早めに相談し、切迫した危険は緊急に助けを求める |
採卵・投薬後の症状を、気持ちの問題だけにしません
採卵後や薬の使用中の腹部の張り・痛み等を、誰でもあるから我慢すべきと決めません。使っている薬、処置の時期、症状の変化を伝え、診療先から受けた連絡・再診の指示を確認してください。
例えばFSH製剤の患者向ガイドは、OHSS等の副作用と症状があるときの対応を説明しています。強い腹痛や息苦しさ等を、休めばよい・心が弱いだけと考えず連絡します。切迫した症状では、通常の予約日を待たず緊急の医療につなぎます。PMDA:FSH製剤の患者向ガイド
つらさを減らすことと、妊娠を保証することを分けます
ASRMの資料は、ストレスと不妊の関係は単純ではなく、対処や支援は生活の質等を助けるものと説明しています。リラックスできない自分が結果を悪くした、楽しく過ごせば妊娠できる、と決めるものではありません。ASRM:ストレスと不妊(2023年)
休息や好きなこと、検索やSNSから距離を置くこと、話を聞いてもらうこと等を、選べる方法として考えられます。週一回の趣味や毎日の肯定的な記録を必須にせず、できないときも自分を責めないでください。
周囲との関わりや、結果を聞く日の過ごし方を選べます
判定日や妊娠報告への反応は人によって違います。夜の予定を必ず空ける、三日だけ悲しんでよい、治療経験者のほぼ全員が同じ気持ちになる、と固定しません。過ごしやすい予定や、聞いてほしいことを伝えられます。
家族・友人・職場へ治療のことをすべて話す義務はありません。話題を控えてほしい、今は返事が難しい等、伝えられる範囲を選べます。パートナーに伝わらない理由も、体験差だけで決めつけず、必要なら一緒に相談する方法を考えられます。
医療・生活・気持ちの支援を相談できます
ASRMの支援資料は、治療の判断、気持ちや家族・周囲との関係、生活への負担等も相談する理由として挙げています。主治医に身体症状を、相談職や心理職等に気持ちや生活の負担を伝えるなど、必要に応じて支援を分けられます。ASRM:相談と支援を探すとき(2023年)
通院先の窓口や自治体等の不妊・不育の相談先で、面談内容、予約、対象・費用と秘密の扱いを確認できます。当事者との交流が合う人も、今は参加したくない人もいます。すべての人に参加や治療の継続を勧めません。こども家庭庁:不妊・不育の相談先
二週間経つまで待つ必要はありません
泣くことだけで病名は決まりませんが、泣いているから健全で心配ないとも決めません。眠れない・食べられない、日常生活が保てない等がある場合は、二週間や治療終了を待たず医療機関等へ相談できます。
自分や誰かを傷つけそう、安全が保てない等の切迫した状態では、一人で抱えず周囲に助けを求め、緊急の医療・救急につなぎます。公的な電話・SNS等の相談先も確認できます。方法や受付時間は窓口の案内で確かめてください。厚生労働省:こころの相談窓口
出典と確認日
2026年10月31日、上記の原典の採用節を照合しました。個人の診断や治療結果の予測、全施設の支援体制・費用の確認ではありません。
免責事項
一般的な情報提供です。症状や治療の指示については、担当の医療機関等に相談してください。

この記事を書いた人
EggLink編集部
医療・婦人科専門メディア
公的機関や医学会などの情報をもとに、女性の健康と医療の選択に役立つ情報を整理しています。