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不妊治療中の食欲低下|心因性の食欲不振

2026/4/22

不妊治療中の食欲低下|心因性の食欲不振

不妊治療中、食欲がなくなって食事が喉を通らない――この症状は珍しくありません。治療のストレス、ホルモン剤の副作用、判定結果への不安など、複数の要因が食欲を低下させます。心因性の食欲不振を放置すると、栄養不足→体力低下→ホルモンバランスの乱れ→治療への悪影響という悪循環に陥る可能性があります。

この記事のポイント

  • 不妊治療中の食欲低下の原因(心理的要因とホルモン要因)
  • 食べられないときの栄養摂取の工夫
  • 心因性の食欲不振が長引く場合の対処法

食欲低下の3つの原因――心理・ホルモン・生活リズム

不妊治療中の食欲低下は、単一の原因ではなく複数の要因が絡み合って起こります。自分の食欲低下がどのタイプかを知ることが対策の第一歩です。

原因

メカニズム

特徴

心理的ストレス

慢性ストレス→コルチゾール過剰→食欲中枢の抑制

判定日前後、治療の節目で悪化しやすい

ホルモン剤の副作用

排卵誘発剤やプロゲステロン補充→消化器症状(吐き気・腹部膨満感)

薬の服用期間に一致して出現する

生活リズムの乱れ

通院による睡眠不足、食事時間の不規則化→体内時計の乱れ

朝食が食べられない、夜中に過食する等のパターン

食べられないときの栄養摂取の工夫

「3食きちんと食べなければ」というプレッシャーが、かえって食欲を低下させることがあります。無理のない形で最低限の栄養を確保する方法を紹介します。

  • 少量多回食:1回の量を減らし、1日5〜6回に分けて食べる。「お菓子ではなくおにぎり1個」を間食にする
  • 飲む栄養:野菜スープ、スムージー、経口補水液など、固形物がつらいときは飲み物から栄養を摂る
  • タンパク質を優先:卵、豆腐、ヨーグルト、プロテインドリンクなど、消化に負担が少ないタンパク質源を選ぶ
  • サプリメントの活用:葉酸やビタミンD等のサプリメントは食欲低下時の栄養保険として有効。ただし主治医に相談を
  • 「これなら食べられる」リスト:自分が食べやすいもの(果物、ゼリー、うどん等)をリスト化しておき、食欲がないときに選ぶ

ホルモン剤の副作用による食欲低下への対策

排卵誘発剤(クロミフェン、ゴナドトロピン等)やプロゲステロン製剤の副作用として吐き気や食欲低下が出ることがあります。副作用は一時的なものが多いですが、対策を知っておくと楽になります。

  • 服用タイミングの調整:主治医に相談して、食後や就寝前の服用に変更できないか確認する
  • 吐き気対策:ジンジャーティー、冷たい水、酸味のある飴などで対処
  • 主治医への報告:食欲低下が著しい場合は主治医に報告。薬の種類や投与量の変更が可能な場合がある

心因性の食欲不振が長引く場合の対処

2週間以上食欲が戻らない、体重が急激に減少している(1ヶ月で5%以上)場合は、心療内科への受診を検討してください。不妊治療中のうつ病や不安障害の初期症状である可能性があります。

  • 食事を見るだけで吐き気がする日が1週間以上続く
  • 体重が1ヶ月で2kg以上減少した
  • 好きだった食べ物にも興味が湧かない
  • 「食べなくてもいい」と感じる(自罰的な感覚がある)
  • 過食と拒食を繰り返している

これらのサインが見られる場合は、不妊治療の主治医と心療内科の両方に相談してください。

よくある質問

Q. 食欲がなくても治療は続けられますか?

極端な低栄養でなければ治療の継続は可能ですが、栄養不足はホルモンバランスに影響し得るため、最低限の栄養摂取は重要です。主治医に食欲低下を報告してください。

Q. 「食べなきゃ」のプレッシャーがストレスです。

「完璧な食事」を目指す必要はありません。「今日はこれだけ食べられた」と肯定的に捉える習慣が、食欲回復の助けになります。

Q. ホルモン剤の副作用はいつまで続きますか?

薬の種類により異なりますが、多くの場合は服用終了後数日〜1週間程度で改善します。長引く場合は主治医に相談してください。

Q. ダイエットしていないのに痩せてきました。

意図しない体重減少は心身の不調のサインです。早めに主治医または心療内科を受診してください。

Q. 過食と拒食を繰り返しています。

ストレスに対する食行動の乱れは不妊治療中に起こりやすいです。摂食障害の初期症状の可能性もあるため、心療内科への相談をお勧めします。

まとめ

不妊治療中の食欲低下は、心理的ストレス、ホルモン剤の副作用、生活リズムの乱れが複合的に影響しています。「3食きちんと」にこだわらず、食べられるものを食べられる分だけ摂ることから始めてください。食欲不振が2週間以上続く場合は、心療内科への相談を検討してください。

次のステップへ

つらさを一人で抱え込まず、専門家や同じ経験を持つ仲間の力を借りてください。Women's Doctorでは、メンタルヘルスに対応した医療機関の検索もご利用いただけます。

※この記事は医療・心理に関する一般的な情報提供を目的としており、個別の診断・治療を行うものではありません。症状やお悩みがある場合は、必ず医師や専門家にご相談ください。

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この記事を書いた人

EggLink編集部

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公開:2026/4/22更新:2026/5/4