
不妊治療と仕事の両立に悩むなかで、「不妊治療休暇制度がある会社に転職すべきか」と検索している方へ。この記事では制度の実態、選び方のポイント、活用時の注意点を整理します。
この記事のポイント
- 不妊治療休暇・休業制度の種類と法的位置づけ
- 制度がある企業の探し方(公的データベース・認定マーク活用)
- 制度だけで判断してはいけない3つの理由
- 現職での制度交渉・活用方法
- 両立支援で利用できる公的給付金・助成金一覧
不妊治療休暇・休業制度の基本情報
制度の種類 | 概要 | 法的根拠 |
|---|---|---|
不妊治療特別休暇 | 採卵・移植等の通院に使う有給休暇 | 各企業の就業規則(法的義務なし) |
時間単位有給休暇 | 1時間単位で取得できる有給休暇 | 労働基準法(年5日まで義務) |
フレックスタイム制 | 通院時間帯に合わせた勤務時間調整 | 労働基準法第32条の3 |
テレワーク制度 | 採卵後の安静期間に自宅勤務 | 各企業の制度 |
育児・介護休業法改正 | 2022年から不妊治療両立支援が努力義務 | 育児・介護休業法 |
制度がある企業の探し方と診療内容
不妊治療両立支援に積極的な企業を探す際は、以下の公的データベースが活用できます。
- くるみん・プラチナくるみん認定企業(厚生労働省):育児支援に積極的な企業。不妊治療支援との連動が多い
- 女性活躍推進法「えるぼし認定」企業:女性キャリア支援と不妊治療両立支援を組み合わせているケースが多い
- 健康経営優良法人(経済産業省):従業員の健康支援に力を入れており、不妊治療支援を含む場合が増加中
- 各都道府県の不妊治療支援企業登録制度:東京都・大阪府など独自の認定制度を持つ自治体あり
転職サイトでは「不妊治療 休暇」「妊活支援」「フレックス」等のキーワードで検索できます。ただし制度の有無と実際の取得しやすさは別問題です。
現職・転職先で確認すべき口コミ・実態チェックポイント
制度があっても職場の実態が伴っていなければ意味がありません。以下の点を面接・口コミサイトで確認しましょう。
- 実際に不妊治療休暇を取得した社員がいるか(取得実績)
- 上司・同僚への開示義務があるか(プライバシーへの配慮)
- 休暇中の業務代替体制が整っているか
- 人事評価への影響がないか
- 転職の場合:試用期間中も制度が適用されるか
口コミサイト(OpenWork、転職会議等)で「不妊治療」「妊活」をキーワードに社員の実体験を確認することを強く推奨します。
費用・公的給付金の目安
支援制度 | 内容・金額 | 問い合わせ先 |
|---|---|---|
不妊治療の保険適用 | 体外受精等が保険適用(2022年〜) | 加入健康保険組合 |
特定不妊治療費助成(各都道府県) | 保険適用外治療に年間最大30万円程度 | 各都道府県の担当窓口 |
傷病手当金 | 採卵後の安静で欠勤した場合、給与の約67% | 健康保険組合 |
企業の不妊治療支援助成 | 企業により異なる(数万〜50万円) | 各企業人事部門 |
受診・転職判断のポイント
「不妊治療休暇制度のある会社に転職すべきか」を判断する際、以下の視点で整理することをお勧めします。
- 現職での交渉を先に試みる:制度がなくても、時間単位有給の活用やフレックス交渉が可能なことが多い
- 治療ステージを考慮する:タイミング法ならば月2〜3回の通院で済む。体外受精では採卵周期に週2〜3回必要になるため、柔軟な勤務形態が重要
- 転職のタイミングを慎重に:転職直後は試用期間中で制度が使えないケースや、新環境のストレスが治療に影響することもある
- パートナーの職場環境も確認:男性の不妊治療への理解も両立支援に不可欠
アクセス・相談窓口
職場との両立に悩んだら、以下の相談窓口を活用してください。
- 都道府県の不妊専門相談センター(無料)
- NPO法人「Fine」の就労相談(電話・オンライン)
- 厚生労働省「不妊治療と仕事の両立のためのガイドライン」(無料DL可)
- 社会保険労務士への相談(制度設計・交渉サポート)
よくある質問(FAQ)
Q1. 不妊治療休暇の取得を会社に伝える必要はありますか?
通常の有給休暇を使う場合は理由を伝える義務はありません。ただし、特別休暇制度を利用する場合は診断書等の提出が求められることがあります。オープンにすることで職場のサポートが受けやすくなるメリットもあります。
Q2. 治療中に転職活動を行うことは可能ですか?
治療スケジュールと転職活動のピークが重なると身体的・精神的負担が大きくなります。転職は採卵後の安静期や移植サイクルの合間に計画することが現実的です。
Q3. 中小企業でも不妊治療支援制度はありますか?
大企業に比べると整備率は低いですが、就業規則で特別有給休暇を設けている中小企業も増えています。厚生労働省の「不妊治療連絡カード」を活用することで、通院を明示せずに配慮を求めることも可能です。
Q4. 体外受精を始めると通院回数はどれくらいですか?
採卵周期は月10〜12回程度の通院が必要なケースがあります。移植周期は月3〜5回程度です。治療開始前に担当医に通院スケジュールを確認し、職場との調整に活用してください。
Q5. パートナーの職場も支援制度を確認すべきですか?
はい。精液検査や採精のための通院、手術(精巣内精子採取術等)が必要になるケースもあります。男性も不妊治療を理由にした休暇取得が可能な職場環境であるかを確認することを推奨します。
まとめ
不妊治療休暇制度がある企業は確実に増えています。ただし、制度の有無だけで転職先を決めることには注意が必要です。大切なのは、制度の取得実績・職場の雰囲気・業務代替体制の三点が揃っているかどうかです。まずは現職での環境整備を試み、それでも難しければ転職を検討する順序が、治療への影響を最小限に抑える現実的な判断といえます。公的な相談窓口やNPOも積極的に活用してください。
【免責事項】本記事は一般的な情報提供を目的としており、個別の労務・医療判断を推奨するものではありません。具体的な制度や治療については、専門の医療機関・社会保険労務士・各公的機関にご相談ください。情報は2024年時点のものであり、最新情報は各機関にご確認ください。
この記事を書いた人
EggLink編集部
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