治療の結果や周囲との違いから「自分のせい」と感じることがあっても、その考えが事実だと決まるわけではありません。不妊の原因や今回の結果を、本人の努力・人柄や価値だけで説明するものではありません。
自分への非難がつらいこと自体を、医療機関や支援者へ相談できます。気持ちを整える、考え方を直すことを、治療や相談を受ける前提にしなくてかまいません。
何がつらいか、今ほしい助けから伝えられます
| 今の困りごと | 相談・対処の選択肢 |
|---|---|
| 結果を自分の責任と感じる | 結果の説明で分からないことや、今聞きたいことを診療先へ確認する |
| 周囲との比較がつらい | 情報や連絡との距離、話す相手と共有する範囲を選ぶ |
| 責める考えが繰り返す | 今困っていることとして伝える。言葉やメモの練習を先に済ませる必要はない |
| 治療を続けるか迷う | 体調・希望・負担と、継続・変更・休止等の説明を個別に相談する |
| 生活や安全に影響する | 一定期間を待たず、必要な医療や支援につながる |
診療上の説明と、自分への評価を分けます
今回の結果について、分かっていること・分からないこと、追加の確認が必要か、次の方法の目的と限界を聞けます。「十分に頑張らなかったから」という自分への評価を、検査や治療の結論と同じにしません。
ASRMの資料も、ストレスと不妊の関係は単純ではなく、ストレスを減らすこと自体が妊娠をもたらすとは限らないと説明しています。自分を責める気持ちがあるから結果が出ない、とさらに責任を負わせる必要はありません。ASRM:ストレスと不妊(2023年)
一方で、つらさをすべて普通の反応だと自己判定して我慢する必要もありません。考えが続く状況や睡眠・食事・生活への影響を、分かる範囲で伝えられます。
自分への言葉は、信じられる範囲で選べます
たとえば「今は自分を責める考えが浮かんでいる」「一人で原因を決めなくてよい」「今日は何を減らせるだろう」等の言葉を選ぶ方法があります。何分かけて観察・検証・置き換えをすれば効く、という手順ではありません。
言葉が出ない、書いたり振り返ったりするとつらさが増す場合は、中止や別の方法を選べます。「私は精一杯やっている」と信じられなければ失敗、という評価もしません。実際の家事や通院の手助け、休息や相談を求める方法もあります。
セルフコンパッションは、苦しさへの接し方の一つです
提唱者クリスティン・ネフの公式説明は、つらさに気づき、人に共通する苦しみを捉え、自分にも思いやりを向ける考え方を示しています。他の人と同じ感じ方になることや、我慢することを求めるものではありません。クリスティン・ネフ:セルフコンパッションの定義
三つを順番に実行する課題にせず、自分に合う支えを考える入り口にできます。妊娠率や治療継続率が上がる保証、専門的な心理療法の代わりにはしません。
気持ちの支援と、治療の方針を合わせて相談します
つらい場合は、治療の継続・変更・休止についての説明も聞けます。記事から全員治療を中断する、または気持ちを整えて継続する、と決めません。薬や診療の変更は担当医の指示を確認してください。
ASRMの支援資料は、治療の判断や日常・関係への影響を相談する理由に挙げています。診療先や国内窓口で、面談相手の資格や経験、秘密の扱い、料金・予約・対象と方法を確かめられます。オンラインの匿名性や全施設の無料相談を保証するものではありません。ASRM:相談と支援/こども家庭庁:国内の相談先
生活や安全への影響は、早めに支援へ伝えます
眠れない・食べられない、仕事や日常が保てない、つらさが強まる場合は、二週間等の日数を待たず医療機関等へ相談してください。自分を傷つけたい・消えたい考えがある場合も早めに支援につながってください。
今すぐ傷つけそう、安全が保てない等の切迫した状態では、一人で抱えず周囲に助けを求め、緊急の医療・救急につないでください。公的窓口の方法と受付時間は各案内で確認できます。厚生労働省:こころの相談窓口
出典と確認日
2026年10月31日、本文で示した原典の採用節を照合しました。文例は状況に合わせて選ぶための例で、実在する人の発言や体験談ではありません。個人の診断や治療効果、全施設の料金・相談体制を確認したものではありません。
免責事項
一般的な情報提供です。症状、生活や安全への影響、必要な医療や支援は医療機関等へ相談してください。

この記事を書いた人
EggLink編集部
医療・婦人科専門メディア
公的機関や医学会などの情報をもとに、女性の健康と医療の選択に役立つ情報を整理しています。