不妊治療について気持ちを整理したい、説明を受けても迷っている、身近な人には話しづらい。そんなときに、カウンセリングや相談窓口を利用できます。悩みをきれいにまとめてから申し込む必要はありません。何を相談でき、医療が必要なときにどうつながるかを確認して選びましょう。
つらさが強いときは、相談の日数を待ちません
「消えたい」「死にたい」という思いがあるときは、2週間続くまで待たず、医療機関や公的な相談窓口へ早く助けを求めてください。今すぐ自分を傷つけそうで安全を保てない場合は、一人で対応せず、119番などで救急につなぎます。
眠れない・食べられない、仕事や生活が難しいときも、一般の相談予約やセルフケアだけで我慢せず、通院先や精神科・心療内科へ相談できます。カウンセリングを受けることと、医療を受けることは両立します。厚生労働省:「消えてしまいたい」という言葉への早い支援
相談先は、目的と必要な支援から選びます
| 今困っていること | 相談先と確認すること |
|---|---|
| 治療の説明や選択肢が分からない | 通院先へ質問を整理し、相談員が支援できる範囲も聞く |
| 気持ちや関係性を整理したい | 心理相談の担当者、資格・経験、相談方法を確認する |
| 経験のある人に話したい | ピア相談の対象や参加方法、医療との違いを確認する |
| 眠れず、生活に支障がある | 医療機関へ症状を伝え、診療の必要性を相談する |
| 安全を保てないほどつらい | 通常の相談予約を待たず、救急や医療機関へ助けを求める |
カウンセリングは、気持ちや希望を話す機会です
英国HFEAは、不妊の悩みに対する支援として、カウンセラーや同じ経験を持つ人との相談を紹介しています。一人で利用する方法も、パートナーと相談する方法もあります。英国での提供義務や料金の仕組みを、そのまま日本の全施設に当てはめるものではありません。HFEA:不妊に関する心理的な支援
「治療の話を聞いてほしい」「続けるか休むか迷う」「家族への伝え方に困る」など、今いちばん話したいことから始めて構いません。相談したから治療継続や休止の結論をすぐ出さなければならない、ということでもありません。
カウンセラーという名称だけで、医療資格や対応できる内容は決まりません。診断・処方が受けられるか、心理的支援が中心か、治療の情報整理を手伝う相談かを、担当者に確認してください。悩みの内容によっては別の専門家への紹介が必要になります。
予約前に、資格・費用・情報共有を聞きます
- 担当者の資格・不妊に関する経験と、相談できる内容
- 一人・カップル、対面・オンラインなどの方法と時間
- 1回の相談料、通話・通信料、追加料金、キャンセル条件
- 診療担当者や家族へ情報を共有する範囲と、安全上の例外
- 継続回数の考え方、合わないときの変更、医療への紹介方法
全国共通の相場や「何回で効果が出る」という回数で選ばず、自分の目的と負担に合うか確認しましょう。話したくない内容があることや、一人で相談したいことも伝えられます。治療中・服薬中なら、現在の支援との組み合わせも確認します。
Fineのピア相談は、方法と利用条件を公式で確認します
NPO法人Fineは、不妊体験を持つ公認ピア・カウンセラーによる相談を案内しています。公式ページでは、有料・事前予約のオンライン面接と、実施日が決まっている電話相談を分けています。電話相談料は無料ですが通話料は本人負担です。
電話番号は050-3385-2630と案内されています。毎日同じ時間に受けられるわけではないため、利用前に実施日を確認してください。精神科・心療内科への通院や服薬歴がある場合などの利用上の注意もあります。急ぎの医療や緊急対応の代わりにはしません。Fine公式:個別相談・料金・電話相談の日程と注意
公的な相談窓口も利用できます
こころの健康相談統一ダイヤルは0570-064-556です。厚生労働省の現行案内では通話料がかかり、対応する曜日・時間は地域によって異なります。全地域で24時間、無料の電話という案内ではありません。
電話が難しい場合のSNS相談も、同省の相談先一覧から探せます。厚生労働省:電話相談の番号・通話料・地域別対応
カウンセリングを、妊娠率を上げるための宿題にしないでください。今の苦痛や迷いを話し、暮らしと治療に必要な支援へつながるために使えます。周囲の人が探し方や予約を手伝う場合も、本人の希望を確認します。
参考資料と確認日
- HFEA:Getting emotional support(支援の種類・相談の採用節)
- Fine:個別カウンセリング・個別相談(現公開の利用条件)
- 厚生労働省:早く周囲の支援を求める案内
- 厚生労働省:電話相談
2026年10月30日に採用箇所を照合しました。特定のカウンセラーの発言や体験談を取材した記事ではなく、個別の医師監修は行っていません。

この記事を書いた人
EggLink編集部
医療・婦人科専門メディア
公的機関や医学会などの情報をもとに、女性の健康と医療の選択に役立つ情報を整理しています。