
生殖医療専門医とは、日本生殖医学会が認定した不妊治療の専門資格を持つ医師のことです。この資格を持つ医師がいるかどうかは、クリニック選びの重要な基準の一つになります。
この記事のポイント
- 生殖医療専門医の資格要件と意味
- 専門医在籍クリニックを選ぶメリット
- 認定施設・専門医の確認方法
生殖医療専門医とは——資格の要件
生殖医療専門医は、日本生殖医学会が定める以下の要件を満たした医師に与えられる専門医資格です。
- 産婦人科または泌尿器科の専門医資格の取得
- 日本生殖医学会の認定する施設での規定の研修期間(通常3〜5年)
- 規定の学会発表・論文実績
- 認定試験の合格
- 5年ごとの更新(継続的な教育・実績の証明)
専門医在籍クリニックを選ぶメリット
生殖医療専門医が在籍しているクリニックでは、以下のような対応が期待できます。
メリット | 内容 |
|---|---|
最新エビデンスの把握 | 学会活動・資格更新を通じて最新の治療知見を維持 |
高度生殖医療の技術 | 体外受精・顕微授精・着床前診断等の実施能力 |
合併症の適切な管理 | OHSS・多胎リスク等への的確な判断 |
保険適用施設の基準充足 | 保険適用の体外受精は認定施設でのみ実施可能 |
専門医・認定施設の確認方法
生殖医療専門医在籍施設とJISART(日本生殖補助医療標準化機関)認定施設の一覧は、日本生殖医学会の公式ウェブサイトで確認できます。また保険適用の体外受精を実施している施設は厚生局への届け出が必要なため、地方厚生局のウェブサイトでも確認可能です。
- 日本生殖医学会ウェブサイト「専門医・認定施設リスト」
- 厚生局の「施設基準の届出受理状況」
- クリニックのウェブサイトに「生殖医療専門医在籍」と明記されているか
専門医の人数と施設規模の関係
大規模クリニックでは複数の生殖医療専門医が在籍しており、担当医が変わっても水準が維持されやすいです。一方、院長一人が専門医の個人クリニックは、院長との個別の関係性が築きやすい反面、不在時の対応が課題になることがあります。
よくある質問(FAQ)
Q1. 専門医がいないクリニックでは体外受精はできませんか?
体外受精は施設基準の届け出をしている施設であれば実施できます。ただし生殖医療専門医の在籍は施設の専門性の指標として参考になります。
Q2. 女性の生殖医療専門医はいますか?
女性の生殖医療専門医も増えています。女医を希望する場合は「女医在籍の生殖医療専門医」で検索するか、クリニックに問い合わせてください。
Q3. 専門医と一般産婦人科医はどう違いますか?
一般産婦人科医は分娩・外来診療全般を担当します。生殖医療専門医は不妊治療・体外受精に特化した研修と実績を積んだ医師です。
Q4. JISARTとは何ですか?
JISART(日本生殖補助医療標準化機関)は、ART(生殖補助医療)施設の基準を定め認定する機関です。JISART認定施設は第三者機関による品質評価を受けています。
Q5. 保険適用の体外受精はどの施設でも受けられますか?
保険適用の体外受精は、厚生局に届け出た特定不妊治療施設でのみ実施できます。受診前に「保険適用の届け出施設か」を確認してください。
まとめ
生殖医療専門医は、不妊治療に特化した知識・技術・実績を証明する資格です。クリニック選びの際は専門医の在籍・資格更新状況・施設認定を確認し、保険適用施設であるかどうかも合わせて確認することをおすすめします。
この記事を書いた人
EggLink編集部
医療・婦人科専門メディア
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