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TESE・micro-TESE対応クリニック|無精子症の治療

2026/4/22

TESE・micro-TESE対応クリニック|無精子症の治療

無精子症と診断されたあと、「TESE・micro-TESEという手術でどのくらいの確率で精子が採れるのか」「どのクリニックに行けばいいのか」と悩んでいる方は多くいます。この記事では、術式の違い・成功率・クリニック選びのポイントをまとめました。

この記事のポイント

  • TESEとmicro-TESEの術式・適応・精子回収率の違い
  • 対応クリニックを選ぶ際に確認すべき5つのポイント
  • 手術前後の流れと費用の目安(2026年版)

TESEとmicro-TESEの違い——術式と適応を正しく理解する

TESE(Testicular Sperm Extraction)は精巣から組織を採取して精子を探す手術で、micro-TESEは手術用顕微鏡を使って精細管を選別しながら採取する精密な術式です。精子回収率はTESEが20〜40%、micro-TESEが40〜60%程度とされており、非閉塞性無精子症ではmicro-TESEが第一選択とされています(日本泌尿器科学会ガイドライン)。

術式の比較

項目

TESE(通常)

micro-TESE

切開方法

精巣を切開し組織を採取

手術用顕微鏡で精細管を選別採取

麻酔

局所麻酔が多い

全身麻酔または硬膜外麻酔

精子回収率

非閉塞性で20〜40%

非閉塞性で40〜60%

適応

閉塞性無精子症に多い

非閉塞性無精子症が主な対象

手術時間

30分〜1時間

2〜4時間

無精子症の種類と術式選択

  • 閉塞性無精子症:精子は作られているが通路が詰まっている→TESEで精子回収率が高い(80%以上の施設も)
  • 非閉塞性無精子症:精子の産生量自体が少ない→micro-TESEが推奨、回収できない場合もある

TESE・micro-TESE対応クリニックを選ぶ5つのポイント

micro-TESEは高度な技術を要する手術です。「対応している」と記載されていても、実施件数・泌尿器科医の専門性・連携体制に大きな差があります。以下の5点を初診前に確認してください。

  • 年間実施件数:micro-TESEは年間50件以上が一つの目安。実績数は直接質問する
  • 担当医の専門資格:日本生殖医学会認定生殖医療専門医(泌尿器科)または日本泌尿器科学会専門医
  • 当日凍結保存の体制:採取した精子を即日凍結できる胚培養室の有無
  • 採精できなかった場合の対応:精子が見つからなかった場合の精子提供(AID)の選択肢説明があるか
  • パートナーの体外受精との連携:男性側と女性側の治療を同一施設または連携施設で完結できるか

費用と保険適用

2022年の保険適用拡大により、TESE・micro-TESEは条件を満たす場合に保険診療となりました。ただし、適用には「不妊症と診断されていること」「体外受精(ICSI)との組み合わせ」などの条件があります。

項目

保険適用時

自費の場合

micro-TESE手術費用

3割負担で5万〜10万円程度

30万〜50万円程度

精子凍結保存費用

別途発生(保険外が多い)

年間1万〜3万円程度

ICSI(顕微授精)費用

保険適用(条件あり)

20万〜40万円程度

費用は施設・術式・保険適用の可否によって大きく異なります。初診時に「保険で対応できますか?」と確認し、事前に見積もりを依頼することをお勧めします。

手術から体外受精までの流れ

TESE・micro-TESEを受けた精子でICSI(顕微授精)を行うまでの標準的な流れを把握しておくと、クリニック選びの際の比較がしやすくなります。

  • Step1:精液検査・ホルモン検査で無精子症の原因を調べる(閉塞性か非閉塞性か)
  • Step2:泌尿器科専門医による術前評価(精巣生検・超音波検査)
  • Step3:TESE・micro-TESE手術(女性パートナーの採卵周期に合わせる or 事前凍結)
  • Step4:採取した精子でICSIを実施
  • Step5:受精卵の培養→胚移植

精子が採取できなかった場合の選択肢

micro-TESEを行っても精子が見つからないケースがあります。その場合に備えて、事前にどのような選択肢があるかを担当医に確認しておくことが大切です。

  • AID(非配偶者間人工授精):学会認定施設で行われる精子提供による人工授精
  • 特別養子縁組・里親制度の検討
  • 精子バンクを用いた体外受精(日本では限られた施設のみ)

よくある質問(FAQ)

Q. TESEとmicro-TESEはどちらが体への負担が少ないですか?

切開範囲が小さいため通常TESEの方が身体的負担は少ない場合があります。一方でmicro-TESEは手術時間が長くなりますが、精子回収率が高く再手術を避けられる可能性があります。どちらが適切かは原因や状態によります。

Q. micro-TESEの成功率はどのくらいですか?

非閉塞性無精子症でのmicro-TESEの精子回収率は文献により40〜60%程度と報告されています。施設の経験・術者の技術水準によっても差があります。

Q. 無精子症と診断されたらすぐにmicro-TESEを受けるべきですか?

まずは精液検査の再検査とホルモン検査を受け、原因が閉塞性か非閉塞性かを鑑別することが先決です。閉塞性の場合は通常TESEや精路再建術の選択肢もあります。泌尿器科専門医への相談をお勧めします。

Q. 女性側の採卵とタイミングを合わせる必要がありますか?

精子を事前に凍結保存する方法と、採卵日に合わせてTESEを行う方法があります。凍結保存の場合は女性の周期に影響されないため、計画が立てやすくなります。施設の体制によっても異なります。

Q. 保険適用で受けられる施設はどう探せばよいですか?

日本生殖医学会の「認定施設一覧」や日本泌尿器科学会のウェブサイトで確認できます。保険適用には条件があるため、初診時に担当医に確認してください。

まとめ

TESE・micro-TESEは無精子症の方が生物学的なお子さんを持つために重要な選択肢です。術式の選択は原因によって異なり、実施施設の年間経験数と専門医の在籍が成功率に影響します。まずは泌尿器科専門医のいる施設で原因の鑑別を受け、治療方針について十分な説明を受けてから判断することをお勧めします。

※本記事は医療情報の提供を目的としており、特定の治療法・医療機関を推奨するものではありません。個別の治療判断は必ず担当医にご相談ください。

E

この記事を書いた人

EggLink編集部

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公開:2026/4/22更新:2026/5/2