
子宮内膜ポリープや粘膜下筋腫は不妊の原因となることがあり、子宮鏡検査でしか発見できないケースが少なくありません。この記事では子宮鏡検査を受けられるクリニックの選び方・検査の流れ・費用について解説します。
この記事のポイント
- 子宮鏡検査で発見できる主な病変:内膜ポリープ・粘膜下筋腫・子宮腔癒着・子宮中隔
- 検査時間は10〜30分程度、外来で実施されることが多い
- 保険適用の場合は自己負担約5,000〜1万5,000円(3割負担)
- 体外受精で反復不成功の場合は子宮鏡検査が推奨される
子宮鏡検査の基本情報
項目 | 内容 |
|---|---|
正式名称 | 子宮鏡検査(ヒステロスコピー) |
検査時間 | 10〜30分程度 |
実施時期 | 月経終了後〜排卵前(月経周期5〜12日目が目安) |
麻酔 | 無麻酔〜局所麻酔(クリニックにより異なる) |
入院の要否 | 原則として外来で実施(日帰り) |
保険適用 | 診断目的の検査は保険適用(3割負担) |
子宮鏡検査は細いカメラを子宮内に挿入して子宮腔内を直接観察する検査です。超音波では見えにくい小さなポリープや癒着を発見するために有効です。
診療内容と特徴
子宮鏡検査に対応しているクリニックを選ぶ際は、検査だけでなく、病変が見つかった場合の治療(子宮鏡下手術)まで対応できるかを確認することが重要です。
検査で分かること
- 子宮内膜ポリープ:着床を妨げる可能性があり、切除により妊娠率が改善する報告がある
- 粘膜下筋腫:子宮腔内に突出する筋腫は体外受精の成功率を下げる可能性がある
- 子宮腔癒着(アッシャーマン症候群):月経血の通過障害・不妊の原因になることがある
- 子宮中隔:先天的な子宮形態異常で流産リスクと関連する
クリニック選びのポイント
- 子宮鏡下手術(TCR:経頸部的子宮内腔手術)に対応しているか
- 日帰り手術で対応できるか、入院が必要かを確認する
- 生殖医療専門医が在籍しているか
口コミ・評判
- 「体外受精3回不成功で受けた子宮鏡検査でポリープが見つかり、切除後に自然妊娠した」(体外受精経験者)
- 「検査は痛みを心配していたが、局所麻酔をしてもらったため大きな痛みはなかった」(30代女性)
- 「日帰りで済み、午後から仕事に戻れた」(会社員・検査経験者)
体外受精の反復不成功例では、子宮鏡検査が着床不全の原因を特定する重要な検査となることがあります。担当医に相談してください。
費用目安
内容 | 費用目安(3割負担) | 備考 |
|---|---|---|
子宮鏡検査(診断) | 5,000〜1万5,000円 | 保険適用 |
子宮鏡下ポリープ切除 | 1万5,000〜3万円 | 保険適用(外来) |
子宮鏡下筋腫切除 | 3〜8万円 | 入院を要するケースあり |
子宮鏡下中隔切除 | 3〜6万円 | 保険適用 |
費用は病変の種類・クリニック・地域によって異なります。事前に見積もりを確認してください。
受診する際のポイント
- 受診タイミング:月経終了後〜排卵前(月経5〜12日目)が推奨される
- 事前確認:子宮鏡下手術まで対応できるクリニックか
- 持参物:基礎体温表・過去の検査結果・紹介状(他院から)
- 当日の注意:検査後は車の運転に支障が出る場合がある(麻酔使用時)
アクセス・受診の流れ
- 初診の流れ:問診→超音波検査→子宮鏡検査のスケジュール設定
- 検査から結果まで:当日または1週間以内に結果説明が行われる
- 施設検索:日本産科婦人科学会・日本生殖医学会の施設検索ページを活用
よくある質問
Q1. 子宮鏡検査は痛いですか?
無麻酔の場合、子宮頸管を通過する際に月経痛に似た痛みを感じる方がいます。痛みが心配な方は局所麻酔・静脈麻酔に対応しているクリニックを選ぶか、事前に麻酔の希望を伝えてください。
Q2. 月経中でも受けられますか?
月経中は子宮内が出血で見えにくいため、通常は月経終了後に実施します。月経5〜12日目が一般的な実施推奨時期です。
Q3. ポリープが見つかった場合、すぐに切除できますか?
診断目的の子宮鏡検査と同日に小さなポリープを切除できるクリニックがある一方、別日に手術を設定するクリニックもあります。初診時に確認しておくと良いでしょう。
Q4. 保険は適用されますか?
診断目的の子宮鏡検査は保険適用です。ポリープ切除などの子宮鏡下手術も保険適用になります。ただし保険外の検査・処置が含まれる場合は追加費用が発生します。
Q5. 体外受精前に必ず受けるべきですか?
必須ではありませんが、体外受精を開始する前の検査として推奨されることが増えています。特に反復着床不成功(2〜3回の移植不成功)の場合は積極的に検討すべき検査です。
Q6. 検査後はすぐに仕事に戻れますか?
無麻酔または局所麻酔の場合、多くの方が当日中に通常の生活に戻れます。全身麻酔・静脈麻酔を使用した場合は当日の車の運転を避けてください。
まとめ
子宮鏡検査は子宮内膜ポリープ・粘膜下筋腫・子宮腔癒着などの不妊原因を直接確認できる重要な検査です。体外受精を繰り返しても妊娠に至らない場合、子宮鏡検査で着床を妨げる因子が見つかるケースがあります。クリニックを選ぶ際は検査だけでなく子宮鏡下手術まで対応できるかを確認し、受診タイミング(月経終了後5〜12日目)を把握してから予約を入れましょう。
【免責事項】本記事は一般的な情報提供を目的としており、医療行為・診断・治療の代替となるものではありません。個別の治療方針については必ず医療機関の専門医にご相談ください。
この記事を書いた人
EggLink編集部
医療・婦人科専門メディア
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