
この記事は2026年5月2日時点の情報をもとに作成しています。不妊治療クリニックを選ぶ際に「生殖医療専門医がいるかどうか」は重要な判断材料です。本記事では、生殖医療専門医の資格内容と確実な探し方を解説します。
要約
- 生殖医療専門医は日本生殖医学会が認定する専門医で、不妊治療の高度な知識と技術を持つことが証明されている
- 日本生殖医学会のWebサイトで認定専門医在籍施設を検索できる(無料・公開情報)
- 専門医在籍は必要条件であって十分条件ではない。担当医師の経験・診療方針も合わせて確認する
- 産婦人科専門医と生殖医療専門医の両方を持つ医師が在籍するクリニックが望ましい
基本情報
生殖医療専門医とは | 日本生殖医学会が認定する専門医資格。不妊・生殖医療の高度な知識・技術・倫理観を持つ医師 |
|---|---|
取得条件 | 産婦人科または泌尿器科専門医の取得後、生殖医療の研修・実績・試験を経て認定 |
在籍確認方法 | 日本生殖医学会公式サイト(jisart.jp)の施設検索・専門医検索 |
男性不妊専門医 | 泌尿器科専門医が生殖医療専門医を取得しているケースも。男性不妊に強い施設の指標になる |
更新制度 | 5年ごとの更新制。継続的な研修・実績が求められる |
診療内容の特徴
生殖医療専門医が在籍するクリニックでは、以下のような高度な診療が期待できます。
- 原因不明不妊の詳細な原因検索:染色体検査・免疫検査・子宮内膜検査など多角的なアプローチ
- 高度生殖補助医療(ART)への対応:体外受精・顕微授精・凍結融解胚移植の実施
- 反復不成功・着床不全への対応:ERA・PGT-Aなどの先進検査の適切な適応判断
- 男性不妊への対応:精液検査の詳細分析・泌尿器科連携・TESE対応
- 年齢・原因に応じた治療ステップアップの判断:タイミング法→AIH→IVFの適切な移行時期の判断
口コミ・評判の傾向
生殖医療専門医が在籍するクリニックについての口コミでは、以下の傾向が見られます。
- 「治療方針の説明が詳細で納得できた」という医師の説明力への高評価が多い
- 「原因不明だったのに原因が見つかった」という検査の深さへの評価
- 「専門医なのに話しやすかった」という親しみやすさへのポジティブな反応
- 「待ち時間が長い」という指摘は、人気施設では共通する傾向がある
費用の目安
治療内容 | 保険適用時(3割) | 自費の目安 |
|---|---|---|
初診・基礎検査(ホルモン・超音波) | 5,000〜1万5,000円 | 1万〜3万円 |
精液検査・男性不妊検査 | 3,000〜8,000円 | 5,000〜1万5,000円 |
人工授精(AIH・1回) | 5,000〜1万5,000円 | 1万5,000〜3万円 |
体外受精・採卵〜移植(1回) | 3万〜7万円 | 30万〜60万円 |
先進検査(ERA・PGT-A等) | 原則自費 | 5万〜15万円/件 |
※費用は施設によって異なります。保険適用の条件(年齢・回数・婚姻状況等)を事前に確認してください。
受診時のポイント
- 日本生殖医学会(jisart.jp)の「認定施設・専門医検索」で在籍を事前に確認する
- 初診前に「担当医師は生殖医療専門医か」「専門医は常勤か非常勤か」を電話で確認する
- 専門医が複数在籍する施設は、担当医師が不在でも診療が継続しやすい
- 初診時に「なぜこの治療を選ぶのか」「次のステップはいつ判断するのか」を医師に質問する
- 産婦人科専門医と生殖医療専門医の両方を持つ医師の場合、産科・婦人科系の合併症にも対応しやすい
アクセス情報
生殖医療専門医が在籍するクリニックは都市部・地方を問わず存在しますが、高度ARTへの対応は都市部に集中しています。
- 日本生殖医学会のWebサイトで都道府県別の認定施設を検索できる
- 地方在住の場合、近隣都市の施設まで含めて候補を広げることを推奨
- 初診やステップアップの相談は遠方の施設でも受けられる。採卵周期の通院が可能かを事前に相談する
よくある質問
Q1. 生殖医療専門医と産婦人科専門医の違いは何ですか?
産婦人科専門医は産科・婦人科全般の専門資格です。生殖医療専門医はその上位資格として不妊・生殖医療に特化した知識・技術を証明するものです。
Q2. 非専門医のクリニックは選ぶべきでないですか?
タイミング法・人工授精の段階では婦人科全般に対応する医師でも十分な場合があります。体外受精以降の高度治療を希望する場合は、専門医在籍施設が推奨されます。
Q3. 生殖医療専門医は男性不妊にも対応できますか?
産婦人科系の専門医は女性側の治療が中心です。男性不妊には泌尿器科専門医が生殖医療専門医を取得しているケースや、泌尿器科との連携体制が整っているクリニックが適しています。
Q4. セカンドオピニオンを求めてよいですか?
もちろんです。治療方針や診断に疑問がある場合は、別の生殖医療専門医への相談が有益です。現在の担当医師への遠慮は不要です。
Q5. 専門医資格の有効期限はありますか?
5年ごとの更新制です。継続的な研修・実績が更新の要件となっています。
まとめ
生殖医療専門医が在籍するクリニックを探すには、日本生殖医学会(jisart.jp)の公式検索が最も確実です。専門医の在籍確認に加えて、(1)常勤か非常勤か、(2)男性不妊への対応体制、(3)高度治療(ART)への対応範囲、(4)初診時の説明の丁寧さ、を総合的に判断することで、自分に合ったクリニックを選ぶことができます。
【免責事項】本記事は公開情報をもとに作成した一般的な参考情報であり、特定のクリニックを推薦・保証するものではありません。診療内容・費用・保険適用条件は施設ごと・時期によって異なります。治療の判断は必ず担当医師にご相談ください。
この記事を書いた人
EggLink編集部
医療・婦人科専門メディア
産婦人科・婦人科に関する正確で信頼性の高い情報をお届けします。医療監修のもと、女性の健康に役立つコンテンツを制作しています。
Next Action

