
不妊の原因は男性側にも約50%あるとされています(日本産科婦人科学会データ)。しかし男性不妊の検査・治療は専門的な知識が必要で、泌尿器科・生殖医療の両方に精通した医師でなければ適切な診断ができません。この記事では、男性不妊専門医のいるクリニックの特徴・選び方・治療の流れを2026年5月時点の情報をもとに解説します。(情報取得日:2026-05-02)
この記事のポイント
- 男性不妊専門医と一般不妊治療医の違いを具体的に解説
- 男性不妊専門医を探すための資格・学会認定の確認方法を紹介
- 男性が検査・治療を受けやすいクリニックの特徴(予約方法・プライバシー配慮)を解説
男性不妊専門医とは何か
男性不妊専門医は、泌尿器科専門医のなかでも生殖医学に特化したトレーニングを受けた医師です。日本では以下の資格・認定が専門性の目安になります。
資格・認定 | 発行機関 |
|---|---|
日本泌尿器科学会専門医 | 日本泌尿器科学会 |
日本生殖医学会生殖医療専門医 | 日本生殖医学会 |
ART認定施設(精子採取対応) | 日本生殖医学会 |
日本アンドロロジー学会認定医 | 日本アンドロロジー学会 |
複数の認定を持つ医師がいるクリニックほど、顕微鏡下精巣内精子採取術(MD-TESE)などの高度な手術にも対応できます。
診療内容の特徴
男性不妊専門医がいるクリニックでは、以下の検査・治療に対応しています。
- 精液検査(WHO基準での詳細評価):運動率・形態率・濃度・前進運動率を精密分析
- 精巣生検・精巣内精子採取(TESE):無精子症の方でも精子が採取できる場合がある
- 精索静脈瘤手術(顕微鏡下手術):男性不妊の最多原因に対する外科的治療
- ホルモン治療(テストステロン・FSH等):造精機能障害へのホルモン療法
- 勃起・射精障害への対応:泌尿器科的アプローチによる治療
口コミ・評判の傾向
男性不妊専門医への受診体験では、「ようやく専門的な診断を受けられた」という評価が多く見られます。
- 「一般の婦人科でずっと女性側の問題として扱われていたが、男性専門医に診てもらってようやく原因がわかった」
- 「精索静脈瘤の手術後、精子の質が改善して自然妊娠できた」
- 「男性専門の外来があるため、待合室で女性患者と一緒に待たずに済んだ」
- 「精液検査の結果を詳しく解説してもらえた。今まで見ていた数値の意味がわかった」
費用の目安
男性不妊の検査・治療費用の目安です。2022年の保険適用拡大で、一部の検査・手術が保険対象になっています。
項目 | 費用目安 | 保険 |
|---|---|---|
精液検査(詳細) | 3,000〜8,000円 | 一部保険適用 |
精巣生検 | 3万〜10万円 | 保険適用あり |
顕微鏡下精索静脈瘤手術 | 15万〜30万円 | 保険適用あり |
MD-TESE(精子採取手術) | 30万〜50万円 | 一部保険適用 |
受診時のポイント
男性不妊専門医を探す際の実践的なアドバイスです。
- 日本生殖医学会の「ART施設リスト」で確認:精子採取(TESE等)の実施施設が公開されている
- 「顕微鏡下手術に対応していますか?」を事前確認:精索静脈瘤の手術精度に直結
- 男性専用の外来時間・個室診察の有無:プライバシーへの配慮があるか確認
- ペアでの受診相談が可能か:夫婦で治療方針を共有できる体制が望ましい
アクセス情報
男性不妊専門医の在籍施設は、都市部に集中していますが、オンライン相談から始めることで遠方からもアクセス可能なケースがあります。
- 東京:泌尿器科と生殖医療の専門病院・大学病院附属クリニックに専門医が多い
- 大阪・名古屋・福岡:地域の中核病院や専門クリニックに専門医が在籍
- 地方在住:最初の精液検査は近隣の泌尿器科で行い、結果を持参して都市部の専門医に相談する方法も有効
よくある質問(FAQ)
Q1. 精液検査はどこで受けられますか?
泌尿器科・不妊治療クリニック・産婦人科の一部で受けられます。WHO基準での詳細評価には専門設備が必要なため、男性不妊専門医のいるクリニックを選ぶことが精度の高い結果につながります。
Q2. 精索静脈瘤は必ず手術が必要ですか?
軽度の場合は経過観察や生活改善が選択されることもあります。手術適応の判断は専門医との相談が必要です。手術後の改善率は約60〜70%と報告されています。
Q3. 無精子症でも子どもを持てる可能性がありますか?
閉塞性無精子症の場合、TESE(精巣内精子採取)で精子が採取できる可能性があります。非閉塞性の場合も顕微鏡下MD-TESEにより採取できるケースがあります。専門医への相談が重要です。
Q4. 男性不妊の治療期間はどれくらいですか?
精索静脈瘤手術後の改善には3〜6か月かかるとされています。精子の形成周期が約74日のため、治療効果が現れるまでに時間が必要です。
Q5. 妻が不妊治療中ですが、夫も同時に受診した方がよいですか?
可能な限り同時期の受診を推奨します。男性因子を早期に把握することで、不要な女性側の治療ステップを省略でき、夫婦全体の治療効率が上がります。
まとめ
男性不妊専門医の診察を受けることで、精索静脈瘤・造精機能障害・閉塞性無精子症など原因に応じた治療が選択できます。「女性側だけ治療を続けている」ケースでは、一度男性側の精密検査を受けることで治療の方向性が変わる可能性があります。日本生殖医学会の認定施設リストを活用して、専門医のいるクリニックを探してみてください。
※本記事は一般的な情報提供を目的としており、特定のクリニックへの受診を推奨するものではありません。治療の詳細は必ず担当医にご確認ください。
この記事を書いた人
EggLink編集部
医療・婦人科専門メディア
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