着床出血とは?生理との違い・時期・色・量の見分け方【医師監修】
2026/4/8

「生理予定日の少し前に少量の出血が……これは着床出血?」——。着床出血とは、受精卵が子宮内膜に着床する際に起こる少量の出血のことです。この記事では、着床出血の時期・色・量の特徴と、生理との見分け方を医師監修で解説します。
📋 この記事の目次
着床出血とは
着床出血(implantation bleeding)は、受精卵が子宮内膜に潜り込む(着床する)際に、子宮内膜の血管が傷つくことで起こると考えられている出血です。
着床出血が起こるのは妊娠した人の約25%(4人に1人)程度とされています。つまり、妊娠していても着床出血がない人のほうが多く、着床出血がないからといって妊娠していないわけではありません。
着床出血はいつ起こる?
着床のタイミングは排卵後6〜12日目です。したがって着床出血は以下の時期に起こります。
- 排卵後7〜12日目(着床が始まってから1〜2日後に出血するため)
- 生理予定日の2〜7日前
- 28日周期の場合、生理周期の21〜27日目あたり
着床出血と生理の見分け方
着床出血と生理は時期が近く混同しやすいですが、いくつかの違いがあります。
特徴 | 着床出血 | 生理 |
|---|---|---|
出血量 | ごく少量(おりものシートで足りる) | 通常〜多量(ナプキン必要) |
色 | 薄いピンク〜茶色 | 鮮紅色〜暗赤色 |
期間 | 1〜3日(多くは1日程度) | 3〜7日 |
痛み | なし〜軽い下腹部の違和感 | 生理痛(個人差あり) |
凝固 | 血の塊はない | 血の塊を含むことがある |
経過 | 量が増えない | 2〜3日目にかけて量が増える |
着床出血の色
着床出血の色は、出血してからの経過時間によって変わります。
- 薄いピンク:出血直後。おりものに少量の血液が混ざった状態
- 茶色・褐色:古い血液。出血から時間が経ってから排出された場合
- 薄い赤:比較的新しい少量の出血
鮮やかな赤色で量が多い場合は着床出血ではなく、生理の可能性が高いです。
着床出血と一緒に現れやすい症状
着床時期には以下の着床症状が現れることがあります。
- 着床痛:チクチクした軽い下腹部痛
- 基礎体温の一時的な低下(インプランテーションディップ):着床時の基礎体温変化で解説
- 胸の張り:プロゲステロンの影響
- 倦怠感
- おりものの変化
ただし、これらの症状は生理前症状(PMS)と非常に似ているため、症状だけで妊娠を判断することはできません。
着床出血後、妊娠検査薬はいつ使う?
着床出血があっても、すぐに妊娠検査薬を使うのは早すぎます。hCG(妊娠ホルモン)が検出可能なレベルに達するまでには着床後数日〜1週間かかります。
生理予定日の1週間後(または着床出血から10〜14日後)に妊娠検査薬を使うのが最も正確です。早期検査薬(生理予定日から使用可能なもの)を使う場合は、生理予定日当日から検査できます。
着床出血以外の不正出血の原因
妊娠初期の出血は着床出血以外にも原因があります。
- 排卵出血:排卵時のエストロゲン低下による(排卵期に起こる)
- 子宮頸管ポリープ:性交後に出血しやすい
- 子宮外妊娠:腹痛を伴う出血は要注意
- 化学流産:着床後早期に妊娠が終了するケース
- ホルモンバランスの乱れ:ストレスや体調不良
出血が続く場合や腹痛がある場合は、自己判断せず産婦人科を受診してください。
よくある質問(FAQ)
Q. 着床出血がないと妊娠していない?
いいえ。着床出血が起こるのは妊娠した人の約25%のみです。着床出血がなくても正常に妊娠していることのほうが多いです。
Q. 着床出血は生理何日前に起こる?
生理予定日の2〜7日前が一般的です。ただし、個人差や排卵日のズレによって時期は変わります。生理予定日当日やその後の出血は、着床出血よりも生理の可能性が高いです。
Q. 着床出血は2回目以降の妊娠でもある?
はい、妊娠ごとに起こることも起こらないこともあります。前回の妊娠で着床出血があったからといって、次もあるとは限りません。
Q. 着床出血なのに生理が来た場合は?
着床出血だと思っていた出血が実は生理の始まりだった可能性が高いです。また、化学流産(ごく初期の流産)の場合、一度着床しても数日後に生理のような出血が起こることがあります。
免責事項
この記事は医療情報の提供を目的としたものであり、診断や治療の代わりとなるものではありません。出血が気になる場合は、必ず産婦人科を受診してください。
参考文献・出典
- Harville EW, et al. "Vaginal bleeding in very early pregnancy." Hum Reprod. 2003;18(9):1944-1947
- Norwitz ER, et al. "Implantation and the survival of early pregnancy." N Engl J Med. 2001;345(19):1400-1408
- 日本産科婦人科学会「産婦人科診療ガイドライン 産科編 2023」
最終更新日:2026年4月9日|産婦人科専門医監修
この記事を書いた人
EggLink編集部
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