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凍結胚移植とは?スケジュール・成功率・新鮮胚との違い|Women's Doctor

2026/4/14

凍結胚移植とは?スケジュール・成功率・新鮮胚との違い|Women's Doctor

凍結胚移植」は、体外受精や顕微授精で得られた胚を一度凍結保存し、別の周期に融解して子宮に移植する方法です。現在、日本の体外受精による出生児の約90%以上が凍結胚移植によるものとされています。この記事では、凍結胚移植のスケジュール・成功率・新鮮胚との違いを解説します。

この記事のポイント

  • 凍結胚移植は新鮮胚移植より妊娠率が高いことが多くの研究で報告
  • 移植周期はホルモン補充周期自然周期の2つの方法がある
  • ガラス化法の普及で融解後の胚生存率は95%以上

凍結胚移植とは?

凍結胚移植は、採卵周期に得られた受精卵(胚)を超低温(−196℃の液体窒素中)で凍結保存し、子宮内膜の状態を最適に整えた別の周期に融解・移植する方法です。

新鮮胚移植との比較

比較項目

新鮮胚移植

凍結胚移植

移植時期

採卵と同じ周期

採卵後1〜数か月後

子宮内膜の状態

排卵誘発剤の影響を受ける

最適な状態に調整可能

OHSS(卵巣過剰刺激症候群)リスク

ホルモン高値で増大

採卵周期と分離されリスク低減

妊娠率

やや低い傾向

同等〜やや高い

余剰胚の活用

-

採卵1回で複数回移植が可能

凍結胚移植のスケジュール

ホルモン補充周期(人工周期)

エストロゲン製剤とプロゲステロン製剤を使用して子宮内膜を人工的に整える方法です。

時期

内容

月経2〜3日目

エストロゲン製剤(エストラーナテープ等)開始

月経12〜14日目頃

子宮内膜厚を確認(8mm以上が目安)

内膜が十分な厚さ

プロゲステロン製剤(ルティナス等)追加開始

プロゲステロン開始後5日目

胚盤胞融解・移植

移植後10〜14日目

妊娠判定(hCG血液検査)

自然周期

排卵日を基準にして移植日を決定する方法です。

  • 排卵のモニタリング:エコーと血液検査で排卵日を特定
  • 移植日:排卵後5日目に胚盤胞を移植(初期胚なら排卵後2〜3日目)
  • メリット:薬の使用が少ない。自然なホルモン環境
  • デメリット:排卵日が予測しにくい場合はスケジュール調整が困難

凍結胚移植の成功率

年齢(採卵時)

妊娠率(移植あたり)

生産率

30歳未満

約50〜55%

約40〜45%

30〜34歳

約45〜50%

約35〜40%

35〜39歳

約35〜40%

約25〜30%

40歳以上

約20〜25%

約10〜15%

凍結・融解技術(ガラス化法)の進歩により、融解後の胚生存率は95%以上と非常に高くなっています。

よくある質問(FAQ)

Q. 凍結胚はどのくらい保存できますか?

液体窒素中では理論上半永久的に保存可能です。実際に10年以上凍結保存した胚から健康な赤ちゃんが誕生した報告も多数あります。ただし、保存期間に応じた費用(年間2万〜5万円程度)がかかります。

Q. ホルモン補充周期と自然周期のどちらがよいですか?

妊娠率に大きな差はないとされています。月経周期が規則的な方は自然周期、不規則な方やスケジュール管理を重視する場合はホルモン補充周期が選択されることが多いです。

Q. 凍結胚移植の費用はどのくらいですか?

保険適用の場合、凍結胚移植は3割負担で約3万〜5万円です。これに加えて薬剤費や検査費がかかります。

⚠ 医療情報に関する注意事項
本記事は一般的な医療情報の提供を目的としており、個別の診断・治療を行うものではありません。症状や治療に関する具体的なご相談は、必ず産婦人科などの専門医にご相談ください。

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この記事を書いた人

EggLink編集部

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公開:2026/4/14更新:2026/4/18