ミレーナを外した後は、最初の生理を待たずに妊娠する可能性があります。妊娠を希望するか、避妊を続けたいかによって、除去前から確認することが違います。「何か月かは妊娠しない」「生理が戻ってから避妊すればよい」と考えないでください。
生理がいつ戻るか、体調がいつ落ち着くかには違いがあります。全員に同じ回復日程や妊娠率を当てはめるより、除去した医療機関の説明と、今の症状・妊娠希望をもとに予定を立てましょう。
妊娠を望まない場合は、外す前の性交渉も相談する
国内の添付文書では、月経期間以外に除去し、その後新たなミレーナやIUDを入れない場合、除去前1週間以内の性交渉によって妊娠する可能性があると説明されています。避妊の相談は、外した当日から始めるだけでは間に合わないことがあります。
除去後に妊娠を望まない場合、国内の患者向けガイドでは月経期間中に受診して除去するよう案内されています。生理が止まっている場合や、別の避妊法へ切り替える場合は、自己判断で日程を決めず、予約時に相談してください。
- 直近の性交渉の日と、そのときの避妊方法。
- 生理があるか、最後の生理がいつだったか。
- 次のミレーナへの交換か、別の方法に切り替えるか。
予約日が近く、すでに性交渉があった場合も、隠さず医療機関へ伝えて対応を確認します。外した後も、次の避妊法がいつから有効になるかまで説明を受けてください。
妊娠を希望する場合、半年や1年待つ必要はある?
ミレーナは、除去後も一定期間の避妊を続ける薬ではありません。NHSの患者向け説明でも、除去後すぐに妊娠する可能性があると案内されています。ただし、「すぐ妊娠できる可能性」と「自分がいつ妊娠するか」は別のことです。
年齢、装着していた目的、これまでの病気や治療によって、妊娠前に相談したいことも変わります。妊娠を希望して外す予定であることを医師に伝え、現在の薬や持病、必要な検査・準備を確認しましょう。
装着中も通常は排卵周期があるため、すべての人が「外してから数か月かけて排卵を再開する」という説明は適切ではありません。生理の有無だけで、排卵や妊娠の可能性を決めないでください。
除去後の出血と生理は、見た目だけで区別できません
除去の処置に伴い、痛みや出血が起こることがあります。添付文書には、除去後およそ1週間以内に消退出血が起こることがあると記載されています。ただし、どの出血も同じ原因・同じ日数で終わるという意味ではありません。
出血の色や量だけで「これは処置の出血」「これは生理」と断定しないでください。長引く、増える、強い痛みや発熱を伴うなど、気になる変化があれば除去した医療機関へ連絡します。
生理が来ない場合も、予定の回復日数まで待つだけにせず、妊娠の可能性がないかを含めて確認します。検査の時期が分からない、検査が陰性でも生理が来ない、体調が変わった場合は婦人科へ相談してください。
多い出血や強い腹痛は、回復過程と決めつけない
多量の出血、強い・悪化する腹痛、発熱を伴う下腹部痛、めまいなどがある場合は、医療機関へ速やかに連絡してください。突然の激しい痛みや失神、自力での受診が難しい状態では、救急の助けを求めます。
「ホルモンが戻るまで3か月は様子を見る」といった固定の期限で、つらい症状を放置しないでください。いつ除去したか、いつからどの症状があるか、出血量、妊娠の可能性を伝えると相談しやすくなります。
まだ外していない方は、自分で糸を引っ張らない
除去や交換は医療機関で受けます。自分で糸を引っ張ると位置がずれることがあるため、自己処置をしないでください。装着したまま妊娠の可能性に気づいた場合も、まず医療機関へ連絡します。
国内の患者向けガイドでは、装着後5年を超えないうちに除去・交換するとされています。別の国のIUSの使用年数を、日本のミレーナにそのまま当てはめないでください。外す日程、次の避妊法、過多月経や月経痛の治療をどう続けるかを、受診時に一緒に相談できます。
参照した医療情報
2026年10月23日確認。国内の用法や除去・交換の時期は、日本の製品説明と担当医の指示を優先してください。

この記事を書いた人
EggLink編集部
医療・婦人科専門メディア
公的機関や医学会などの情報をもとに、女性の健康と医療の選択に役立つ情報を整理しています。